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ゲロとクソにまみれた掃き溜め

君を忘れたくないから、君を赦しはしないよ

空虚な笑い

 昨年の12月辺りから数えて、7度目かぐらいの「もう無理」と戦っている。が、さすがに少し投げやりな気持ちになってきたので立ち直る意味で少しだけ整理する。
 24日は年明けて四度目かの「もう無理」が押し寄せてきたので、連勤で疲弊した自分を奮い立たせる意味で少しだけ贅沢品を買って帰った。死ぬほどキレられ泣かれ過呼吸みたいのを起こされ、好き放題言われた。
 なるほどなぁ。迷惑もかけてるし、確かにその通りだな。相手の戦略がこれが狙いなら、さぞ効果テキメンだ。
 関係のない人間を根拠のない言いがかりで人質かのように扱ってくることもそうだが、お前は関係ないからと言い伏せている相手にまで責められ、まるで疲れや心労を切り替える暇も奪われたのは正直こたえた。
 次の日は、今日こそはようやく自分の失敗を笑って正してくれる人に会えるな、ということで安堵と発起を胸にしていたが、今度は安心だか相手に対する怒りだかで発した自分の言葉が身内を傷つけてしまったようで、これがまた全く発言した趣旨や対象と関係ないのにも驚きだが、なるほど、いついかなるときも一切の油断を許さず心配も与えず、適度に笑い話を交えて一切落ち込んでいないよ、という体裁を整えながら俺個人は黙って苦しむのが責務らしい。
 それなら別に死んでもいいんじゃないかな? とも思うのだが、そんなことで死んでいいほど軽い迷惑を周りにかけてきたわけではないので、苦しみ続ける覚悟を新たにするばかりだ。道化なら道化なりに、燃えると分かりながら火に飛び込み「ああ、やはり虫は愚かだな」と観衆に笑われる蛾になるべきなのだ。
 しかしまぁ、俺はそれこそあの場にいた池さんや川サキを未だかつて年齢なんて枠組みで見たことが一度も無いしこれからも無い。無いのだが、見たところで「いや、逆に40代気取るのがおこがましいほどカッコよくて若いですけど」って感じなので、本当に悪いとは思っているのだが「え、逆に自分がそこに当てはまると思ってんの……?」という気持ちも少しだけある。カッコ悪い奴は早死にした方がいいと思うけど、カッコいい奴はいくつになってもカッコいいわけで年齢なんか関係無いし、え、っていうかこれってわざわざ言葉にしないとダメか。同列だと思ってたらわざわざ目の前で言わんだろ……そこまで俺は頭おかしくないんだけどな。
 じゃあなんであんな発言したんだろうって改めて考えると、俺は年上でカッコいい奴らを沢山知ってて、自分もそうなりたい、追いつきたい、年取るのも悪くない、そんな風に思い始めていたのに、まったくいい歳こいてプライドも何もない卑劣な出来事を目にしてしまったので、怒りもそうだが、とにかくガッカリしたんだと思う。
 ああ、文字にしたら少しスッキリした。ガッカリしたんだな。今もしっぱなし。やっぱダメな奴はいつになってもダメかって思った。俺が一番否定したくて、意地でも変えたい世界で一番クソな真実。ダメな奴はいつになってもダメ。
 いるんだよなぁ、何よりもまずこの俺とか。この数日なんか本当にそれじゃねーかな。苦しいですなんて一生言っちゃいけないから。バカだよな心を開くなんて。だから俺以外の人間は、どんな種類でもどんな形でも表に出せる人は、どんどん出していったらいいと思います。みんなの怒りがナイフになって実際に刺さればいいのにね。俺に。多分俺はそれでも死なないと思う。人形に血は流れてないから。
 とは言いつつも、去年の暮れ本当に好き放題とある人からバキバキに怒られ続けたときはフツーに二度目くらいの「もう無理」が来た。あれはでかかった。多少は大切にしてるであろう、いや知らんがそういう素振りをする相手の都合を一ミリも考えないであんなに怒れるんだから、本当に人間ってすごいと思います。去年の下半期からの出来事で完全に人間不信になったんだけど、まぁその決定打だったな。
 嫌なことをしてくる人間に対しては「きっと嫌なことか悲しいことがあったんだろう」と思うようにすることを、俺は中学生ぐらいからヨナタンの冒険で学んでよく実践してるんですけど、だからといって時々本当に悲しくて嫌な奴に自分がなってしまったとき、そういう風に扱ってくれた人っていないんですよね。せいぜい遠巻きに様子見るぐらいかな。凄いよな。まぁ普通に考えたら嫌な奴は助けないよね。でもどうせ助けられないなら、常に嫌な奴になっちまってもいいんじゃないの? って思いかけてる。これは良くない。
 実際は色んな人に色んな形でメチャンコ助けられてるのに、それが見えなくなるのって一番悲しいことだよね。俺は今そういう哀れな奴になっている。おまけに周りの人間も傷つけてると来たもんだ。それはやっぱダメだよな。でも別に言い訳とかはやっぱりするのは無駄かなって思う。したくないのもそうだけど、事実辛いし無理だから嫌なこと言ったし、多分当分は言う。心を許してる相手にこそ言う。一番傷つけたくない奴らばかりを傷つける。
 言わなくなったら俺は失踪するし、でも失踪する奴にはなりたくない。そんな無責任なことは今更できない。だから肩身の狭い思いや不満を抱えつつ、表面上はなんてことないよって顔をしつつ、時々何もない空間に向かって俺は無理だと言いながら体が動かなくなる、そういう無理をみんなやってるから。みんなやっててみんな辛いんだからお前も辛い思いをしろ、ということだ。俺には少し理屈が分からないが、要はそれを理解しろというのがこの流れなのだろうのか?
 俺も無理だし、みんな無理だ。無理な奴ばっかだ。みんな無理してる。だからせめて、言い訳はしない。空虚な笑いのために火に飛び込んで悶え苦しむ蛾になる。感情を亡くす。人形になる。なんかもう、今だけはそれでいいやって思う。それで皆が納得するなら、それでいいや。俺の意思はどこにあるんだろう。そんなものはやっぱり初めから無いのかもしれない。主義も主張もない。嫌なこともないんだから。良いこともないよ。
 鉄で出来てる。涙なんか出ない。辛くもない。悲しくも無いし、期待もしないし、だからガッカリもしないし、裏切られもしない、何も言わない、誰かを傷つけることもない、そういう鉄で出来た火に飛び込む滑稽な蛾の人形になる。
 それが私。あなたもそう。

十二月/2018/Long Goodbye

 明けましておめでとうございます。
 ただいま身辺が非常にごたついており、端的に言うと書類送検されている身のため、よろしくできるか分からない。
 死んだ方がマシ、いつも頭に浮かぶその言葉が振り子のように揺れる。生きててもいいか、死んだ方がマシ、生きててもいいか、死んだ方がマシ。
 生きなければならない、あの人の分も、亡くしたもののためにも。その重圧で今にも死んでしまいそうだった。
 それは、死んだも同然ということはよく分かっていたつもりだった。
 それならせめて屍なりに。死体を蹴るのも弔うのも勝手だ。

 2018/12/6
 両国SUNRIZE
 Ghetto Chapter123
 「夢際最後少年」

 年内最後の両国SUNRIZE。今年も沢山お世話になりました。
 何一つ余計なものはない、純粋な時間。光も音さえも置き去りにして、記憶は曖昧に、全てがリセットされる。
 「うるさい、うるさい、いつも嘘くさい」
 「消えない、消えない、いつもかび臭い」

 2018/12/13
 Feel Rock CAFE YUMURA
 【切磋琢磨 其の二百八十九】
 小倉”モッフィー”北斗 2nd mini album「here」RELEASE TOUR SEMI FINAL
 Ghetto Chapter124
 「Debaser」

 久々に全く知らない場所への遠征。楽しかったです。こういう遠征はいいね。あんまり収穫とか爪痕とか、そういうのは考えない。意味がないし、今まさにそこにいる人が見えてない証拠だと思う。
 見据えた上でそう動いてる人もいるんだろうが、俺は自分の小さな定規を目の前にいる人間に押し付けたり当てはめたり、そういうのは嫌いだ。そうされるのも気に入らない。
 そういえば、遠征やツアーで来た人間に話しかけたときの空回り感というやつを、今度は自分が感じさせてるな、というのをこの日痛感した。
 なんとなくそうだろうなとは思っていたが、やっぱり特に悪気はない。
 そのあたり外国人は本当に素直で「あんたらすげーよ!」で、俺らは「わーいサンキュー!」って言って、それでいい。
 そんなんがいいな、全部。あの曲のあそこがいいね、とかさ。誰々がやばいね、特に凄いね、とかさ。うるせえんだよ。評論家気取りてえなら自分のチラシに書け。
 ま、そういうのを横目に「俺達にしか分からない」で盛り上がるのがたまらないからいいんだけど。
 どれだけ規模が広がっても、おそらくこのテリトリーは変わらないんだと思う。そういうのは少しだけ分かった。人のやることだからな。

 2018/12/22
 下北沢Daisy Bar
 Garrett presents.
 “KEEP ON ROCKIN’!!”
 Ghetto Chapter125
 「SENTIMENTAL MOTHERFUCKER」

 いい日だったな、と思ってる。
 これからも沢山こういう日を作ることが出来たであろうバンドが一つ終わった。
 ただ、それが終わりだからこの日いい日になったのなら、くだらないと思う。
 本当にくだらないよ。そんなことないって分かっているから。

 2018/12/26
 池袋Adm
 【Admさん魂のCOUNTDOWN LIVE 1日目】
 Ghetto Chapter126
 「いきなり現れて好き勝手言ってんじゃねーぞ」

 何言っても皮肉に聞こえるのはもうしょうがないと思うんだけど、俺は言葉にしてること以上のことは特に思ってないし、考えてもいない。
 皆が思ってるより実はかなりバカだからな。花火見て「でかいなぁ!」とか「赤いなぁ!」って言うんだけど、マジでそのぐらいしか感じることがない。
 という前置きで、シンプルに思ったことが「売れるってすごいなぁ!」「辛そうだなぁ!!」でした。
 楽しんでたらいつの間にか売れてた、俺らはそれ以外特に要らないです。売り込むとかは他の奴がやってくれ。

 2018/12/29
 早稲田ZONE-B
 【DESTROY BERGER vol.6】
 Ghetto Chapter127
 「Wasted Youth」

 多数のバンドが出るって意味では26日と一緒だったけど、それでここまでの違いが出るっていうのも凄い。
 ハコの構造も大きいと思う。フロアとロビーが完全に別っていうのは非常に快適。大好き。これから出来るハコは全部こうなってほしい。
 内容は俺の中での宝物にする。こんな日が毎日ならいいのにね、でも死んじゃうか、すぐ死ぬよねきっと、そんな話をダーハマさんやタグさん、マコトさんとして笑ってた。
 でも俺、毎日こんな風に過ごしてすぐ死んじゃってもいい。

 2018/12/30
 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 GOLGO BUTCH×HEAVENs
 【HOLLY BUTCH vol.4 年末スペシャル】

 Ghetto Chapter128
 「Wasted Youth, Reloaded」

 何がどうなるのか全く分からないので、この日のことは書けませんね。
 とりあえず、極端にお酒の量を減らすことにした。
 他人は一切敵だ、何も信じるなと言われ続けたかのような一年だった。
 そういえばそうだったね。

十一月/ドロップアウト

 薄々感じていたことではあるが、最近はもうハッキリと言葉で「お前らGhettoのライブ見て学べ、気付け」と仕掛け人から言われることが多いです。水面下の態度や出順、ブッキングのミスマッチなども含めて。
 そういう使われ方は全然構わないというか、むしろ望むところなんだけど、どうなんでしょうね実際。
 自分から挨拶もしない(スタッフさんにはします)、告知もしない、物販も置かない、演奏後も対バンとロクに話さない、勿論手拍子やシンガロングも参加しない。友達、かつお客さんとして見に行った時くらいかなぁ。
 普通に考えたら反面教師でしかないんですけど、まぁだからこそ今という時代だから僕らが狭い方面にウケてたり、誰かの刺激になったりするのかもしれない。

 なんとなく今ライブハウスにあるルールっていうのは、「なんとなく不幸にならない形」っていう正解のないマナーみたいなものじゃん?
 でも得てしてそういう、ベターな回答って本当の幸福や音楽の魔法とは程遠いんだよね。
 危ないからモッシュするなって言ってもさ、誰かを傷つけたくてモッシュする奴なんかいないんだよ。心や体が踊りだすような音があって、心をかき乱されるような言葉があって、そしたら人は踊るでしょ。
 犬に「吠えるな」って言う? 言うか。でもそれは躾であって、自発的なルールではないよね。ましてや社会で課せられた躾が嫌で音楽やライブを求めてるのにさ、その先でンなくだらねー文面食らったら鼻白むよね。

 これしかない、というたった一つの正解というのは無いから、大事なのは「俺にとってこれは正しい、正しくない」の線を持つこと。そして自分に迷惑がかからない限りは、他人の線にとやかく言わねえってことだ。そんな暇があったらもっと自分に集中した方がいい。
 反面教師の話に戻ると、僕は僕のすることが正しいとは思っていない。というより、間違ったことをしていると思っている。そして、間違ったことがしたくてやっている。
 昔「ドロップアウトのえらいひと」というベストセラーの本があって、なんと読んでないのだが、このタイトルがとても好きだ。ドロップアウトしたえらいひと、じゃないからいいよ。文字だけでリズムを感じる。
 線の話で言えば僕は、ありとあらゆる線からドロップアウトした。学校も就職も恋愛も、なんなら子供の頃の夢も。
 人並みという線より下にいる自分をとても軽蔑していたが、なんのかんのと重ねていくうちに、何をやってもひねくれてる自分がかなり好きになってきた。今では自分のやることなすこと全部が魅力的に思える(笑)
 それで残した結果というものは、今はまだ大して無いが、この階段は僕の階段だし、行く先の結果も全て愛せる。
 誰かのアドバイスで成功するより、自分の選択で失敗した方が後悔しないタイプってのは、まぁそこそこいるわけ。僕はそれだった。
 ルールを守らない、というたった一つのルールだけを抱えていくのかな。
 ただしアウトローにはもう一つルールがあって、それは「粋かどうか」ってことだ。これはプライドよりずっと大切なことだと思う。
 ルールじゃない、決まりじゃない、マナーじゃない、法律でもない。
 男なら従うべきは美学だろう。これを人に語りだしたらオッサンだから、ここにしか書かないが。

 11/1
 両国SUNRIZE
 【両国SUNRIZE 9周年初日!!】
 Ghetto Chapter120
 「CIRCUS」

 というわけでACID CIRCUSとQUAKEの初披露。やっぱり新曲を初めてやる瞬間っていうのはいいですね、バージンですよバージン。この初々しさとスリルのためにバンドやってる部分が割とある。
 SUNRIZEも9周年、そうそうたるメンツ(らしい)で迎えたこの日は、賑やかな祭りの初日という感じがタマランかったです。
 何も覚えてないが、PUNiKの新曲がカッチョよかったな。自分らもそうだと思うのだが、モッフィーも企画より良かったような?(笑)
 ちょくちょく名前を聞くハイファイコーヒーズさんですが、正直曲が全然ピンと来なくて「すごーい」ぐらいの感想でした。ライブ力とビートは確かに凄かった。特に人柄がピンと来なかったです。(致命的)いい人たちなんだろうけど。人種が違うな。
 このあと納得がいかなくてQUAKEを7割ぐらい作り直すことに。骨以外は総とっかえぐらいの大手術になった。

 11/18
 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 Ghetto Chapter121
 「生き残ったよ、」

 オーストラリアからメタルバンドを迎えての日。ハードコアの雄ゴルゴブッチ先輩、スラングブギー先輩がいるという恐ろしい日だった。
 この日は逆に僕らが教わる、ぐらいの珍しい取り合わせですよ。直接役に立つって訳じゃないが、とにかくブチ切れてたな。格好良すぎる。
 あとメタラーはやっぱりいい奴らだ。素行は奇麗じゃないが、こいつらのハートと目はとても美しい。嘘やおべっかが全然無い。球種ストレートのみ。
 ジャンルや志が違っても健闘したことを称えあえる、礼は尽くす。これ以上のコミュニケーションがこの世にあるだろうか?
 バンド単体でもそうだが、人は足し算ではなく掛け算だな。俺は何ができる?、それも大事だが俺とお前で何ができる?、この先に魔法があると僕は思います。
 QUAKEの手術が終わって再披露。変にいじると大体悪くなるもんだが、これはビジョンがしっかりしてたので辛くも成功した、という感じではないだろうか。前より好きになった。というか、手がかかった分愛着がACIDを抜いてきた。(笑)
 楽しいね。三歩進んで二歩下がるGhetto。

 11/20
 下北沢251
 Ghetto Chapter122
 「悪い大人の手本」

 二度目の下北。不思議の国に迷い込んだ気分。でもやっぱりライブハウスである以上根底は変わらなくて、僕らの遊びも通用するってことがなんとなく見えてきました。任侠さんによる部分が大きいです。
 何ができるか、もっと何ができるか、巡り合うピースを探しながら積み重ねていこう。珍しく殊勝な心掛けだが、この土地に関してはそう思う。
 まぁこの日の対バンにピンと来るピースはいなかったってことです。
 誰だって決して悪くはなかったんだけど、むしろレベル高い方だと思うけど、別に僕は便利なものを探してるわけじゃない。
 とっても素敵なものを求めてるんだ。お前と一緒さ。
 最高へ行こう。それ以外はゴミだ。

QUAKE(改訂)

僕のポケットは
君の言葉でいっぱいになっていた
歩いていくよ
悲しいことはもう聞き飽きたから

君と出会った場所はもう無い
沢山の人の想いがそこにはあって
人生の説明書なら捨てたよ
僕らには僕らの歌が有る

遠いよ
電車の窓から
花びらを撒いた
漣の音
治らないんだ
それでもいいよ

僕のポケットが
君の涙でいっぱいになってしまって
嫌になったよね
愛され、それを失うことが

叩いて増えたビスケットも
全部一人で食べて泣いてた
生き残ったことを責めないで
君は僕の誇りそのもの
屋根裏にしまい込んだままの
幼い微熱はまだ生きてる
ブリキの兵隊の行進
瓦礫の中で

触れて
まだ息があるよ
震えているよ
指折り数えた
思い出がいっぱい
思い出がいっぱい
ようやく気付いたんだ
二度と戻らなくても
「あの日一緒にいたんだよ」と
言え、言え

僕のポケットは
君の笑顔でいっぱいになっていた
これからは僕が
あの子のポケットに君の夢を

(Ghetto)

十月

 ライブは三本だけだったが、なんだかあっという間の一ヶ月だった。
 まず今のセットリストや持ち曲に完全に飽きた俺が「新曲作りたい」と言って、7日にスタジオに入り2曲の雛形が出来た。
 あまり決まったセットリストは無く、直前の思いつきやメンバーがやりたい曲、あのバンドや人がいるからあの曲やろうとか、こーゆー構成にしようとか、そういうのはある。
 が、30分6~7曲として観客個々人に残る曲ってのは大体1~2曲だと思う。その役割をどの曲に持たせるか、というのが重要。
 最近だとVOICEかOILがそれを担うことが多いと思うが、要はそれに飽きてたんだと思う。
 勿論いい曲だと感じているし今でも演奏する上でエキサイティングな気持ちになるが、毎回それというのもね。数重ねて分かることもあると思うが、それは別に今じゃなくていい。

 10/6(Sat)三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 Naokobitch&Midnight Stripper×HEAVENs
 【NEVER YOUNG vol.1】
 Ghetto Chapter117
 「あの世で俺にわび続けろ」

 いい企画だった。ナオコビッチ達が今日という日を大事にしている、ということが節々の振る舞いからよく伝わって、初々しい気持ちになった。
 三年目にしてようやくの共同企画とのことだが、ツルッとした印象だがその時間を経て良かったんじゃないか、と思う。それだけ喜びも一塩だったろうな、と演奏を見てて思ったから。
 企画は大変だ。大変だからこそ有意義だし、小さなことに一喜一憂する。俺らは店側からだったが、とてもフェアに楽しめたよ。
 友達と内輪の線引きって凄く曖昧だけど確実にそれはあって、ほだされながら、悩みながら、少しずつ正解に近づいていく。「そいつ」としか出来ないやりとりや作れないものがある。
 一度出来たんだから、きっとまた出来るね。出演できて良かった。

 10/15(Mon)三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 【i-Land Japan Tour】
 Ghetto Chapter118
 「少年の日の思い出」

 スペインからの外タレ要因Ghetto。まぁ結論から言うとつまんなかったです。何にもハマってなくて。この間のオーストリアの方が良かったな。
 アスタラビスタ。

 10/29(Mon)両国SUNRIZE
 小倉”モッフィー”北斗 presents
 【MUSIC FIGHTER vol.2】
 Ghetto Chapter119
 「灰は灰に」

 先ほど書いたように、この日は事前にモッフィーが「俺GREENとVOICE好き」って言ってたので、それが映えるようなセットリストになった。多分。
 勿論いい日だった。結構前から「Ghettoはトリ前かトッパー!」と言っていて、まぁそこはトッパーだろう。頑張りました。
 顔合わせのときからギラギラして、あとGhettoへの贔屓というか、「お前らこいつらのライブ見とけよ」っていう圧が凄かったよ。まぁ肝心の人たちには伝わってないと思うけど。
 印象に残ってるのはやっぱり火暗しだけど、意外と普通のオッサンの遠山和夫さんが凄く良かった。ダサいかかっこいいかで言うと凄くダサいしずば抜けたものは無いんだけど、結局カッコつけよりはダサかっこいいが俺は一番かっこいいと思う。にじみ出るもの。
 大事に大事に弾いて歌う、当たり前のことなんだけどそれも最強。よくよく話を聞くと共通の知人がいたり、やっぱり分かる人には分かるんだねとホッコリ。
 やれるだけのことはやったし、打ち上げも楽しすぎた。真っ白になった。

 翌日の30日、新曲二曲がスタジオで一応の完成を見た。どちらもとても良いが、特にACID CIRCUSは新境地というか、即戦力のキラーチューン。
 QUAKEはまだ成長の余地がある。未熟児というか、まだ少し俺の手に余っている。成長が楽しみだ。

 あと俺には珍しくライブも二度見に行った。TEN-SINのワンマンとISOLATERのレコ発。どちらも主催が愛されてることが分かるいい企画だった。
 時間というのは有限で残酷に過ぎ去っていくが、過ぎたことで得るものもある、ということを実感してきている。こればかりは十代には分からない。分からない故の良さも無論有る。
 ただ俺はやっぱり楽曲が良くないと聞く気にならない、ということも改めて理解した。当然だな、音楽なんだし。いい曲書ける奴って本当に少ないよ。いいバンドも。
 少しずつ付き合いも環境も変わってきている。自分が何を成しているのかも、何がしたいのかも。
 でも俺自身は少しも変わらない。今やりたいことは、いつもそのとき出来ている。それに惜しみなく協力してくれるメンバーもいる、友達もいる、先輩もいる。
 全力を出す。命を賭ける。言葉に出すのは簡単。だから何度でも繰り返す、簡単なことを簡単じゃないレベルで行う。
 全力を出す。命を賭ける。俺の命のあり方と目方はそれでいい。それが全て。
 全力を出す。命を賭ける。