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ゲロとクソにまみれた掃き溜め

君を忘れたくないから、君を赦しはしないよ

十一月/ドロップアウト

 薄々感じていたことではあるが、最近はもうハッキリと言葉で「お前らGhettoのライブ見て学べ、気付け」と仕掛け人から言われることが多いです。水面下の態度や出順、ブッキングのミスマッチなども含めて。
 そういう使われ方は全然構わないというか、むしろ望むところなんだけど、どうなんでしょうね実際。
 自分から挨拶もしない(スタッフさんにはします)、告知もしない、物販も置かない、演奏後も対バンとロクに話さない、勿論手拍子やシンガロングも参加しない。友達、かつお客さんとして見に行った時くらいかなぁ。
 普通に考えたら反面教師でしかないんですけど、まぁだからこそ今という時代だから僕らが狭い方面にウケてたり、誰かの刺激になったりするのかもしれない。

 なんとなく今ライブハウスにあるルールっていうのは、「なんとなく不幸にならない形」っていう正解のないマナーみたいなものじゃん?
 でも得てしてそういう、ベターな回答って本当の幸福や音楽の魔法とは程遠いんだよね。
 危ないからモッシュするなって言ってもさ、誰かを傷つけたくてモッシュする奴なんかいないんだよ。心や体が踊りだすような音があって、心をかき乱されるような言葉があって、そしたら人は踊るでしょ。
 犬に「吠えるな」って言う? 言うか。でもそれは躾であって、自発的なルールではないよね。ましてや社会で課せられた躾が嫌で音楽やライブを求めてるのにさ、その先でンなくだらねー文面食らったら鼻白むよね。

 これしかない、というたった一つの正解というのは無いから、大事なのは「俺にとってこれは正しい、正しくない」の線を持つこと。そして自分に迷惑がかからない限りは、他人の線にとやかく言わねえってことだ。そんな暇があったらもっと自分に集中した方がいい。
 反面教師の話に戻ると、僕は僕のすることが正しいとは思っていない。というより、間違ったことをしていると思っている。そして、間違ったことがしたくてやっている。
 昔「ドロップアウトのえらいひと」というベストセラーの本があって、なんと読んでないのだが、このタイトルがとても好きだ。ドロップアウトしたえらいひと、じゃないからいいよ。文字だけでリズムを感じる。
 線の話で言えば僕は、ありとあらゆる線からドロップアウトした。学校も就職も恋愛も、なんなら子供の頃の夢も。
 人並みという線より下にいる自分をとても軽蔑していたが、なんのかんのと重ねていくうちに、何をやってもひねくれてる自分がかなり好きになってきた。今では自分のやることなすこと全部が魅力的に思える(笑)
 それで残した結果というものは、今はまだ大して無いが、この階段は僕の階段だし、行く先の結果も全て愛せる。
 誰かのアドバイスで成功するより、自分の選択で失敗した方が後悔しないタイプってのは、まぁそこそこいるわけ。僕はそれだった。
 ルールを守らない、というたった一つのルールだけを抱えていくのかな。
 ただしアウトローにはもう一つルールがあって、それは「粋かどうか」ってことだ。これはプライドよりずっと大切なことだと思う。
 ルールじゃない、決まりじゃない、マナーじゃない、法律でもない。
 男なら従うべきは美学だろう。これを人に語りだしたらオッサンだから、ここにしか書かないが。

 11/1
 両国SUNRIZE
 【両国SUNRIZE 9周年初日!!】
 Ghetto Chapter120
 「CIRCUS」

 というわけでACID CIRCUSとQUAKEの初披露。やっぱり新曲を初めてやる瞬間っていうのはいいですね、バージンですよバージン。この初々しさとスリルのためにバンドやってる部分が割とある。
 SUNRIZEも9周年、そうそうたるメンツ(らしい)で迎えたこの日は、賑やかな祭りの初日という感じがタマランかったです。
 何も覚えてないが、PUNiKの新曲がカッチョよかったな。自分らもそうだと思うのだが、モッフィーも企画より良かったような?(笑)
 ちょくちょく名前を聞くハイファイコーヒーズさんですが、正直曲が全然ピンと来なくて「すごーい」ぐらいの感想でした。ライブ力とビートは確かに凄かった。特に人柄がピンと来なかったです。(致命的)いい人たちなんだろうけど。人種が違うな。
 このあと納得がいかなくてQUAKEを7割ぐらい作り直すことに。骨以外は総とっかえぐらいの大手術になった。

 11/18
 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 Ghetto Chapter121
 「生き残ったよ、」

 オーストラリアからメタルバンドを迎えての日。ハードコアの雄ゴルゴブッチ先輩、スラングブギー先輩がいるという恐ろしい日だった。
 この日は逆に僕らが教わる、ぐらいの珍しい取り合わせですよ。直接役に立つって訳じゃないが、とにかくブチ切れてたな。格好良すぎる。
 あとメタラーはやっぱりいい奴らだ。素行は奇麗じゃないが、こいつらのハートと目はとても美しい。嘘やおべっかが全然無い。球種ストレートのみ。
 ジャンルや志が違っても健闘したことを称えあえる、礼は尽くす。これ以上のコミュニケーションがこの世にあるだろうか?
 バンド単体でもそうだが、人は足し算ではなく掛け算だな。俺は何ができる?、それも大事だが俺とお前で何ができる?、この先に魔法があると僕は思います。
 QUAKEの手術が終わって再披露。変にいじると大体悪くなるもんだが、これはビジョンがしっかりしてたので辛くも成功した、という感じではないだろうか。前より好きになった。というか、手がかかった分愛着がACIDを抜いてきた。(笑)
 楽しいね。三歩進んで二歩下がるGhetto。

 11/20
 下北沢251
 Ghetto Chapter122
 「悪い大人の手本」

 二度目の下北。不思議の国に迷い込んだ気分。でもやっぱりライブハウスである以上根底は変わらなくて、僕らの遊びも通用するってことがなんとなく見えてきました。任侠さんによる部分が大きいです。
 何ができるか、もっと何ができるか、巡り合うピースを探しながら積み重ねていこう。珍しく殊勝な心掛けだが、この土地に関してはそう思う。
 まぁこの日の対バンにピンと来るピースはいなかったってことです。
 誰だって決して悪くはなかったんだけど、むしろレベル高い方だと思うけど、別に僕は便利なものを探してるわけじゃない。
 とっても素敵なものを求めてるんだ。お前と一緒さ。
 最高へ行こう。それ以外はゴミだ。

QUAKE(改訂)

僕のポケットは
君の言葉でいっぱいになっていた
歩いていくよ
悲しいことはもう聞き飽きたから

君と出会った場所はもう無い
沢山の人の想いがそこにはあって
人生の説明書なら捨てたよ
僕らには僕らの歌が有る

遠いよ
電車の窓から
花びらを撒いた
漣の音
治らないんだ
それでもいいよ

僕のポケットが
君の涙でいっぱいになってしまって
嫌になったよね
愛され、それを失うことが

叩いて増えたビスケットも
全部一人で食べて泣いてた
生き残ったことを責めないで
君は僕の誇りそのもの
屋根裏にしまい込んだままの
幼い微熱はまだ生きてる
ブリキの兵隊の行進
瓦礫の中で

触れて
まだ息があるよ
震えているよ
指折り数えた
思い出がいっぱい
思い出がいっぱい
ようやく気付いたんだ
二度と戻らなくても
「あの日一緒にいたんだよ」と
言え、言え

僕のポケットは
君の笑顔でいっぱいになっていた
これからは僕が
あの子のポケットに君の夢を

(Ghetto)

十月

 ライブは三本だけだったが、なんだかあっという間の一ヶ月だった。
 まず今のセットリストや持ち曲に完全に飽きた俺が「新曲作りたい」と言って、7日にスタジオに入り2曲の雛形が出来た。
 あまり決まったセットリストは無く、直前の思いつきやメンバーがやりたい曲、あのバンドや人がいるからあの曲やろうとか、こーゆー構成にしようとか、そういうのはある。
 が、30分6~7曲として観客個々人に残る曲ってのは大体1~2曲だと思う。その役割をどの曲に持たせるか、というのが重要。
 最近だとVOICEかOILがそれを担うことが多いと思うが、要はそれに飽きてたんだと思う。
 勿論いい曲だと感じているし今でも演奏する上でエキサイティングな気持ちになるが、毎回それというのもね。数重ねて分かることもあると思うが、それは別に今じゃなくていい。

 10/6(Sat)三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 Naokobitch&Midnight Stripper×HEAVENs
 【NEVER YOUNG vol.1】
 Ghetto Chapter117
 「あの世で俺にわび続けろ」

 いい企画だった。ナオコビッチ達が今日という日を大事にしている、ということが節々の振る舞いからよく伝わって、初々しい気持ちになった。
 三年目にしてようやくの共同企画とのことだが、ツルッとした印象だがその時間を経て良かったんじゃないか、と思う。それだけ喜びも一塩だったろうな、と演奏を見てて思ったから。
 企画は大変だ。大変だからこそ有意義だし、小さなことに一喜一憂する。俺らは店側からだったが、とてもフェアに楽しめたよ。
 友達と内輪の線引きって凄く曖昧だけど確実にそれはあって、ほだされながら、悩みながら、少しずつ正解に近づいていく。「そいつ」としか出来ないやりとりや作れないものがある。
 一度出来たんだから、きっとまた出来るね。出演できて良かった。

 10/15(Mon)三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 【i-Land Japan Tour】
 Ghetto Chapter118
 「少年の日の思い出」

 スペインからの外タレ要因Ghetto。まぁ結論から言うとつまんなかったです。何にもハマってなくて。この間のオーストリアの方が良かったな。
 アスタラビスタ。

 10/29(Mon)両国SUNRIZE
 小倉”モッフィー”北斗 presents
 【MUSIC FIGHTER vol.2】
 Ghetto Chapter119
 「灰は灰に」

 先ほど書いたように、この日は事前にモッフィーが「俺GREENとVOICE好き」って言ってたので、それが映えるようなセットリストになった。多分。
 勿論いい日だった。結構前から「Ghettoはトリ前かトッパー!」と言っていて、まぁそこはトッパーだろう。頑張りました。
 顔合わせのときからギラギラして、あとGhettoへの贔屓というか、「お前らこいつらのライブ見とけよ」っていう圧が凄かったよ。まぁ肝心の人たちには伝わってないと思うけど。
 印象に残ってるのはやっぱり火暗しだけど、意外と普通のオッサンの遠山和夫さんが凄く良かった。ダサいかかっこいいかで言うと凄くダサいしずば抜けたものは無いんだけど、結局カッコつけよりはダサかっこいいが俺は一番かっこいいと思う。にじみ出るもの。
 大事に大事に弾いて歌う、当たり前のことなんだけどそれも最強。よくよく話を聞くと共通の知人がいたり、やっぱり分かる人には分かるんだねとホッコリ。
 やれるだけのことはやったし、打ち上げも楽しすぎた。真っ白になった。

 翌日の30日、新曲二曲がスタジオで一応の完成を見た。どちらもとても良いが、特にACID CIRCUSは新境地というか、即戦力のキラーチューン。
 QUAKEはまだ成長の余地がある。未熟児というか、まだ少し俺の手に余っている。成長が楽しみだ。

 あと俺には珍しくライブも二度見に行った。TEN-SINのワンマンとISOLATERのレコ発。どちらも主催が愛されてることが分かるいい企画だった。
 時間というのは有限で残酷に過ぎ去っていくが、過ぎたことで得るものもある、ということを実感してきている。こればかりは十代には分からない。分からない故の良さも無論有る。
 ただ俺はやっぱり楽曲が良くないと聞く気にならない、ということも改めて理解した。当然だな、音楽なんだし。いい曲書ける奴って本当に少ないよ。いいバンドも。
 少しずつ付き合いも環境も変わってきている。自分が何を成しているのかも、何がしたいのかも。
 でも俺自身は少しも変わらない。今やりたいことは、いつもそのとき出来ている。それに惜しみなく協力してくれるメンバーもいる、友達もいる、先輩もいる。
 全力を出す。命を賭ける。言葉に出すのは簡単。だから何度でも繰り返す、簡単なことを簡単じゃないレベルで行う。
 全力を出す。命を賭ける。俺の命のあり方と目方はそれでいい。それが全て。
 全力を出す。命を賭ける。

QUAKE

僕のポケットは
君の言葉でいっぱいになっていた
歩いていくよ
悲しいことはもう聞き飽きたから

叩いて増えたビスケットも
全部一人で食べて泣いてた
枯葉の浮かんだプール
イヤホンの音だけが温もり
屋根裏にしまい込んだままの
幼い微熱を思い出すよ
ブリキの兵隊の行進

誤魔化して奪って、騙しては怯えて
間違いながらも進むしかなくて
抱きしめ笑って、息を吸っては吐いて
損ないながらも増えていく想いが
痛いよ、帰らぬ人
波の音

下方修正した理想と
自分から作った敵たち
被害者でいるのは楽だよ
戦う必要が無いから
曖昧に頷くその顔は
誰に言い訳してるんだろう?
震えた膝、僕はこのまま
このままかな…

誤魔化して奪って、騙しては怯えて
間違いながらも進むしかなくて
抱きしめ笑って、息を吸っては吐いて
この胸を揺らす小さな波紋に
ようやく気付いたんだ
二度と戻らなくても
「あの日一緒にいたんだよ」と
言え、言え

僕のポケットは
君の笑顔でいっぱいになっていた
歩いていくよ
悲しいことはもう聞き飽きたから

(Ghetto)

ACID CIRCUS

人造人間ピエトロ拾壱号
タップダンスも踊れない操り人形
水牛の角に兎の赤い目
嘘をついてないと息の根が止まる
Oh...

子供の合成肉がエンジェルダストの値段を超えた
毒ガス散布と火山の噴火で100年以上も晴れ間がのぞかない
ニッポンのミライはWow Wow
綱渡りから堕ちるイルカ陸号

「フェアリー、助けるな
僕を臆病にする魔法をかけてくれ
愛していないから」

イルカの死体を盗んで飛び乗る
博士に頼めば蘇生してくれる

酸性雨に溶けながら寄り添う
絶滅危惧種のマーガレット
掛ける星もない叶わぬ願い
使い勝手の悪い心

「ちっとも悲しくない
青い空を見せる約束なんてしてない
生きるのは楽しい」

血を吐いたピエトロ、嘘は弾切れ
赤い目に映る素敵なミライ

酸性雨に溶けながら寄り添う
絶滅危惧種のマーガレット
掛ける星もない叶わぬ願い
使い勝手の悪い心

(Ghetto)