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20
2017

また靄の中

CATEGORY
 また君は騙された。
 また同じところで間違えた。
 君は最高傑作か?
 本当にそうか?
 それならそうと言えばいい。
 それならそうと言えばいいさ。

 でも君はまた騙される。
 また同じところで間違える。

 何万回でもすればいい。
 数回過ぎて飽きられて。
 長い間一人でも彷徨えばいい。

 そうして失った自分が、本当の自分だったと気付くまで。
 取り戻す戦いなら協力しよう。
12
2017

Birth

CATEGORYライブ
 2017/06/07
 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 Ghetto Chapter58
 「今際の際」
 1.ORPHAN
 2.MADARA
 3.MOON
 4.DAWN
 5.RIVER'S EDGE
 6.OIL

 この日はカナダからロックンロール+バグパイプ、という少しアイリッシュなバンドを迎えてのライブ。
 俺はどちらかというと洋楽嗜好だけど、ハッキリ言ってそこらの白人は殆ど関心が無い。やや嫌い寄りで。
 「そこらの白人」とは留学してた頃、「日本にいる白人」とは教会に通っていたり、何度か話しかけられたり(平均より少し多い)してよく知っている。
 自分が日本では結構な個人主義な性格であることも含め、白人は個人主義の下に生まれ個人主義の下に死ぬ人生だから、そもそも会う前から好きになる理由が無い。
 ちょっと分かりにくいな。
 噛み砕いて言うと、白人が日本に来る段階で「国内でやっていけない」か、「輸出できるほどパッケージングされてる」か、まぁ大体どっちかに分かれるわけ。

 なまじ日本人からすると鼻が高いとか、スタイルがいいとか、フィジカルに恵まれてるとか、そういう外見的なアドヴァンテージで有能と見なして、チヤホヤされがちなのがまた鼻につく。
 底意地の悪いことを言えば、わざわざ日本に来る理由なんて無いんだよ、白人様は。
 あるとしたら日本文化が猛烈に好きか、搾取だけ。
 でもハッキリ言って前者は自国内で弱者としての扱いを受けているから、他国の文化(特に日本だとヲタク文化)に逃げ込んできた、ってのがボチボチなわけで。
 ここまで言えば俺が「日本にいる白人」にむしろ懐疑的なことぐらいは分かるだろ?
 勿論色んな理由があってこの国に流れ着く人がいるから、一概には言わないけど。
 どちらかというと、白人相手だからってのぼせ上がる奴、普段は使わない英語とか相槌とか使いたがる日本人が俺は猛烈に嫌いだね。
 留学経験があるけど、ここは日本だし、俺は日本人だから、日本語を使うよ。
 日本に来たら日本語を使えとは言わない、俺は日本人だから日本語を使う。それだけ。

 まぁついでに白状すると、俺にも白人コンプレックスはある。
 俺だって半地下のガレージでバンド練習したかった。
 妙に説得力があって、しかし中身のない説教を叔父からされたかった。
 プロムに好きな女の子を連れて、親から借りた車の中でしこたまファックしたかった。
 野外でしこたまビールとウィンナーとハムとバターとジャガイモっていう食生活が送りたかった。
 しかし、それ以外は一切羨ましくない。
 俺は白人並に手足が長いし、服のセンスは一般的な白人を遥かに凌駕してる。
 並の白人の顔がどんなに整ってようが、俺はそれより説得力のある顔つきをしているし、自分のバックボーンをきっちり説明できる。
 自国の文化や自分の人生、自分の魂、スキル、知恵、思想に強烈な自信を持っている。
 主義思想人種を超えた、世界基準の俺がいるし、それを論理的にプレゼンできる。
 だから肉体的、文化的なアドヴァンテージ以外に外国、ひいては他人がちっとも羨ましくない。

 とっても話が脱線したが、要するにこの日の外タレは「演奏はエンターテイメントレベルに達するぐらい上手くて賛辞に値するけど、音楽的センスは無いね」です。
 あと対バンの大体が外人に媚びてて「お前らは日本人でもなんでもない、つまり何者でもない」ですね。
 外タレが「今日の出演者はとても美しくて輝いてたよ、俺たち生きてる限り音楽を続けていこうね」って英語でMCしてたわけ。
 気取って「イェー」って大半が言ってたわけ。正直何言ってるかも分からずに、ただ乗っかっただけなんだろ。いや意味が分かってたとしても、言い返さないところが嫌い。
 俺だけが一人「You,too.(お前もな)」って返したんだけど、「Yes,off course」って外タレのボーカルがサラッと呟いてね。
 そういうのが会話なんじゃねえの……日本人の白人コンプも日本人も全部嫌い……。
 俺は日本が好きで日本にいるから、日本人はもっと自国に自信を持って、もういっそ島国の田舎者としてのプライドを貫いて欲しいと強く思う。

 あー俺だって栗色の髪で深緑の瞳で色白の肌で物憂げな瞳で、というかビョルン・アンドレセンやエドワード・ファーロングのような美少年に産まれたかった!!!!!
 うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

 個人的にこの日嬉しくなったのが、三番手の、えーと……ごめん、名前忘れたさんのギターの人が誕生日だったこと!
 俺、人の誕生日大好き! そこまでのライブすっ飛ばしてそのクダリ見たもんだから勝手に盛り上がったけど、まぁ多分結構強引な流れで祝ったんだろうね! なんか会場の雰囲気的にスベッてたから! でも誕生日って最高だよ! おめでとう!
 だってそこに至った年齢の分の年数前にその人が発生したんだよ? こんなにめでたいことって、他にあるかな?
 おまけにこの日は川サキの職場の人が子供が生まれたんだって! 凄くない? この日誕生日の人とこの日誕生した人がいるのって。
 ええーー!!! 凄いよ!! そりゃ日本のスケールで見たらどっかとどっかは毎日そうだけど、いやー凄いな! そういうことが毎日起きてるとかも凄いな!!
 誕生ってスゲー!!!
 おまけにこの話は下記のライブにまで繋がる。

 2017/06/10
 飯能East Court
 村男企画『山本真吾と行く 山あり山あり』
 セットリスト
 1.告別
 2.セミナー
 3.ロボトミー
 4.フィロソフィー
 5.夢が叫んだ(カバー)

 最近出来事と時間軸が曖昧で、印象と時系列が均等じゃないのだけど、つまりいつだったか覚えてないが強烈な印象に残っている、山さんとむっくん(村男)と乖離。の4人で我が家で鍋をしまして。
 それがド偉くむっくんの琴線に触れたらしく、また食事会しましょう、ついでにライブもしましょう、と決まったのがこの日。
 いつの間にか全部決まっててビックリした。
 そして更に、この日この会場の常連さんの一人が誕生日が近いというので、皆でお祝いもしましょう、というニュースが飛び込んできた。
 そこで「ほー、盛大にライブに盛り込んだろうか」と思った俺は久々にカバーも交えて、最後の曲の前に、要約すると「誕生日っていいよね」的なMCをしたわけ。二番手で。
 そしてライブが終わった直後に「……あっっっ!!!? そういやサプライズだよな!!? し、しまった……!!!」とようやく気付いた。
 いやこれ本当、内心でかなり「ぐわー!!」ってなってて……「そりゃそうだよな、普通直前まで何も言わずに丹精に念入りに準備して『わっ!』てさせる奴だよな、なんの関わりもない俺がいきなり暴露しちゃったよ、ヤバイヤバイやっちゃった、どうしてそこまで気が回らなかったんだろう、やっぱり俺ってそういうとこズレてるっていうか頭悪いっていうか、うおおおおお……」ていうのが撤収までずっと頭の中でグルグルしてたんよ……。
 いやーまぁそりゃ「別にいいよ」「土壇場で協力してくれてありがとう」ってのが大半だとは思うけど、そりゃその人が「良いヒト」ってだけで、部外者の俺が入念に準備したであろう誠意を込めたお祝いの気持ちに、差し出がましく邪魔してしまったのに変わりはないし、誠に申し訳ない気持ちでいっぱいだ……。
 というのは嘘で。
 誕生日っていいよな!! 俺、人の誕生日大好き!!(以下略)
 ガールズ%さんが諸事情で欠席になってしまったのが残念だけど、対バンの三人は皆色彩豊かで素敵なライブをかましてたし、その後山さんの家で(またこの家が最高だったんだわ)食った佐賀牛、屋久島の焼酎の三岳、というかもう諸々の全てが最高で。
 まーたベストな食事会を催してしまったのかと。
 いやーもうホント、ライブは辞めてただあの空間にいたい、俺は……。
 ライブしたあとだから美味しいっていうのもあるだろうけど、別に無くても絶品なはず……。
 弾き語り辛い……。
 お酒美味しい……。

 そんな日でしたね。
 明後日は両国SUNRIZEでGhettoライブです。これを待ってたぜ。
 俺たち最高の日。誕生する。
05
2017

余韻

CATEGORY
 誰かが言った。
 あえて個人名を出そう。
 MUSHA×KUSHAの梅さんは許され、歓迎され、大宇宙超能力少年団のごんちゃんは許されず、迫害され、その違いはほんの僅かであると。
 本質はもしかしたら変わらないと。
 俺は思った。
 それはもしかしたら、ここが地球でなく、新潟でなく、古町でなく、GOLDEN PIGSでなかったのなら、
 もしかしたら逆転していたかもしれないと。あるいは両方が素晴らしかったのかもしれないと。
 俺は思った。
 でもここはどうしようもなく地球で、新潟で、古町で、GOLDEN PIGSであるということを。
 俺は思った。
 そして俺たちは誰一人例外なく、流されようと、自分の意思で選ぼうと、そこに貴賎は無く、ここで闘うことを選んだのだと。
 ここを自らの望む場所とすべく抗う手段に音楽を選んだこと、音楽を信じたことを。
 俺は思った。
 そして俺たちは闘う。
 ここを自らの望む場所とするために。
 自らを変えてでも、
 君を愛してでも、
 赦してでも、
 求めてでも、
 向き合ってでも、
 拒絶してでも、
 俺たちは今いるこの場所で、
 今いるこの場所をどうしようもなく愛し、頼り、縋り、求めている。
 音楽を愛している。
 ライブを愛している。
 ライブハウスを愛している。
 君を愛している。
 自分勝手に今いる場所で叫んでいる。
 歌を歌う。
 手を叩く。
 体を揺らす。
 無防備なんだ。

 剥きだしでいたいんだ。
 痛いんだ。
05
2017

池袋~新潟

CATEGORYライブ
 一昨日の新潟の余韻を、日本酒と言う形で味わいつつこの記事を書こう。

 2017/05/31@池袋adm
 さだぼーpresent「誰かの所為にして」
 the afterglow/ヒステリカヒストリア/Ghetto/志万田さをり/Un traum/アスカとタケシ

 一年近く? 久しぶりに艶街の大魔王こと、さだぼーさんの企画に出演させてもらった。
 知らない箱に連れて行ってもらえることは大変有り難いことだ。
 本人がどこまで意識的に振舞っているのか分からないが、さだぼーさんは周りから好き放題言われがちだ。賛否両論だね。
 俺個人としては好き嫌い以前に、彼は「どこまでもバンドマン」、そういう印象が強い。
 ハッキリ言ってダメ人間なんだよね。俺も強烈に駄目だけど、質が違うダメさ。人間臭いっていうのかな。
 凄く先輩肌で面倒見が良い、自分の首絞めちゃうぐらい。格好悪さも全部出す。夢も見せる。
 ライブハウスが「夜のこどもたちの遊び場」であること、あり続けることの裏には、やっぱり彼みたいな人が一人はいたからじゃねえかなと思う。
 という、出演はしていなくても彼の人柄が強く出たイベントだった。
 よい夜を演出できる人を俺は素直に尊敬し、賛美を贈ります。有難う御座いました。
 まぁ、そのためにGhettoが提供したものは非常に大きかった、と自負しているけどね。フェアにいこう、フェアに。
 あなた仕掛ける人、私やる人。私仕掛ける人、あなたやる人。フェアにいこう。
 Ghetto Chapter57「私以外みんな間違ってる」
 1.River's Edge(新曲)
 2.ペレストロイカ
 3.OIL
 4.MOON
 5.RUST
 6.MADARA

 ※「こういうときは「さだぼーさん呼んでくれてありがとう」とか言うのがセオリーなんだけど、
 呼ばれて当たり前ぐらいの覚悟でやってるから、俺はそうは思わない。
 この場にいてくれる人全てに対して、感謝している。
 だからお前らの、この25分間の、退屈も興奮も怒りも喜びも、
 全部全部俺の所為だ」

 2017/06/03(土)
 そんな暖かい思い出を持ってしまった池袋から、この日の朝高速バスに乗って新潟まで。
 去年の八月、MUSHA×KUSHAにお声がけして頂いて以来の新潟だ。ライブは。
 goldenpigs presents
 「LIVE HOUSE MONSTER vol.27」

 火暗し(京都) / dragonchina(上越) / 鳩 正義(Ghetto)
 乖離。(東京) / チームやっし / イマイユウヤ

 そもそもの発端は、ライブでもMCで言ったけど、Ghettoと火暗しが四谷OUTBREAK!で対バンして、お互いに意気投合したんだわ。
 (因みにその四谷でやる切っ掛けは、根っこに臥狂さんやさだぼーさんの言葉添えがあったりする。点と線)
 それで火暗しが新潟でやるって言ってたから、「俺の古巣だわ、翔さん(ピッグス店長)によろしくね」と伝えたところ、次の新潟6月なんで一緒にやりませんかと。
 じゃあ行くよ、色んなものに再会するために、と、俺の目線では転がったわけね。
 勿論俺らの都合だけで転がったわけじゃなくて、色んなせめぎあう歯車が翔さん(ピッグス店長)の掌の上で合致したんだね。本当に魔法使いだな、あの人は。
 Ghettoではなく弾き語りだったのは、俺が「たまにはいいか」と恒例の気まぐれを起こしたこと、乖離。が新潟での弾き語り、久々にかましたいって欲求が合致したことが理由だね。
 こういう切っ掛けが無ければ行かなかったが、逆にこういう切っ掛けさえあればどこまでも行くんだな、バンドマンってヤツは。

 対バンは久しぶりの人と、初めまして上越のdragon china。
 まぁ先に言っとくと、東京、京都、地獄、上越中越下越が揃ったこの日のライブを見れた人は幸運ですよ。西、東、あの世、新潟三色を味わったわけだから。
 俺の偏見だけどマイケル(イマイユウヤ)は下越の弾き語りを総括するに相応しい人間性と音楽を奏でていて、この日はかつての記憶を更に塗り替える演奏と精神力に舌を巻いたし、中越(三条ロケットピンク)の顔チームやっしさんは相変わらずの「ライブハウスの使者」だったし、上越のニューカマーdragon chinaというインスト二人組は喋りが若くて滑ってるけど抜きん出たメロディセンスを発揮してた。
 まぁ、俺、多分dragonchinaとほぼ同世代やが……多分年上と誤解されてたから偉そうなこと言わしてもらうでな……。(泥酔深度2)
 そして野に放たれた陰獣こと乖離。と、都会の公園の鳥、こと私。
 まぁ乖離。さんは108歳のご長寿だから良いにしても、大体が俺のことを貫禄あるとかいい歳とか誤解している節がある。俺は今27だぞ。ロックスターやぞ。これでも平成生まれやぞ。最近ちょっと若返ってきたぞ。
 社会においても音楽においても、この数字は自分以外全ての世代を否定して、自分が神だと、周りが追いついてないだけでぶち抜けて正しいことをやってると、妄信的にそういう覚悟を持って突き進む数字だよ。

 という熱量と同じくらい、嬉しいことは覚えてて。この日はまとめてその決算が来たというか。
 改めて言うけど、新潟嫌いなんだよ。だから東京に今来てるわけで。
でも新潟には好きな人、好きな場所があって、その場所と人がいて俺は構成されてるわけ。
 どんどん学んでいく。
 かつて「どうしてこの人はこんなに格好いいんだろう」と思った、その人が守ってきたもの。
 どんどん学んでいく。
 「こんなに格好いい、この人が守ろうとしたもの、守ってきたもの、守っていくもの」。
 どんどん学んでいく。
 「あの人が守ったこの場所で、俺と君が巡り会うということ」。
 どんどん学んでいく。
 どんどん学んでいく。
 どんどん学んでいく。
 それが俺のアートを、音楽足らしめていく。
 セットリスト。
 1.セミナー
 2.フィロソフィー
 3.ダンチノコ
 4.告別
 5.MOON

 「俺と君が出会えたことは、あのヒトのおかげだったりするんだ。
 俺は君が好きだ、あのヒトも好きだ。あのヒトの分も上乗せして、今度は君のことがもっと好きになれるかも。
 あのヒトのことが好き、あのヒトが好きな君も好き、でもきっとそうじゃなかったら君が嫌い、
 俺達はきっと憎み合いながら、
 嫌い合いながら、
 赦し合いながら、
 認め合いながら、
 乾杯しながら、
 握手しながら、
 殺し合いながら、
 抱きしめ合いながら……」
29
2017

声を聴く

CATEGORYたわ言
 自分の声を聴く。
 人の言葉で動いた自分は、その言葉を恐らく見失う。
 そしてまた間違うだろう。
 自分の声を聴く。
 何が正しいかは自分だけが知っている。
 そしてそれは常に語りかけている。
 湧き上がる言葉を聴く。
 誰かにとっての正解ではない。
 誰かのためになることがしたい。
 届けるべき相手に声を届けたい。
 余計なことはしない。
 誰かから渡された言葉を渡したいわけじゃない。
 私は自分の声を貴方に渡したいのだ。
 私は私を私たいのだ……。