ゲロとクソにまみれた掃き溜め

君を忘れたくないから、君を赦しはしないよ

継ぐの日

 でも貴方がいないこの場所で、私が戦い続けることに、どれほどの価値があるのでしょう?
 何故なら貴方がこの場所で私に残した価値は、貴方が思うより遥かに重く、その重みは貴方が伝えた人に、最も僕に辛い形で残ったからです。
 きっとさほど、気にも留めない風に言葉にしたでしょう。

 …………。

 貴方がいないこの場所で、私が戦う意味が無いとは言わない。
 この街とあの箱は、貴方に対しさほど好意的ではなかったかもしれませんね。そうであれば、現状はもしかしたら無いのかもしれませんね。
 勿論、私が戦う意味は無論貴方一人のためではなく、そもそも貴方のことを意識していたわけでもない。
 けれど、貴方がもたらした重みは僕にとって遥かに大きく、それさえ抱えて、その一つ一つさえ抱えて、貴方を知らない人にもそれを伝えていくという義務を、無責任にもそれを私に課したことに、果たして貴方は自覚的だろうか?

 私が貴方に期待したのは、こうした形ではなかった。
 私は貴方とあくまで友でありたかった。
 友だと思っていたからこそ、貴方が残したものの世話になりたくなかった。
 ”貴方が残したもの”ではなく、貴方自身がここにいてほしかった。
 だって、なればこそ貴方がここにいないって、痛感するのだから。
 ずるい。卑怯だ。こんなのは、逃げた奴のすることだ。そんな人にこんな誠実な真似をされたくなかった。
 受け止めるしか無いんだから。この空白が胸に去来して、その残酷さと、己の至らなさに責め苛まれると、きっと気付かないだろう。良かれと思っただろう。
 今しばらく、貴方がここにいないことを悲しむ私を赦してください。
 貴方のせいで、貴方がここにいないことに気付いてしまったんです。
 貴方以外に貴方の代わりはいなかった、僕にとって。それが僕の、貴方に対する誠実の証でした。今更僕は気付きました。
 知らない振りをしてたと思います。その間も貴方の思いやりは、どのような形であれ微かに、でも確かにあったようです。
 そういうやり方は、出来ればもう辞めてほしいですが、もうその心配も無いのでしょう。
 僕の片思いだったとして、貴方は僕の愛した人でした。僕が信じた人が名を出した人であればこそ。

 私は貴方が思うより朗らかで、非暴力的な人間です。貴方が思うより大した人間ではありません。
 ただ一つ、好意を伝えるには、常にやや臆病な人間でありました。
 数ヶ月遅れになりましたが、有難うございました。
 愛を込めて。

本当の戦い

 最近身の回りで胸が締め付けられるようなニュースが多い。
 知り合いだったり、一度対バンしただけだったり、全く知らない人だったりもするけど、僕は「他に選択肢は無かったんだろうか……」と思ってしまう。それこそ他人事の無責任な感情なんだけど。

 新潟にいた頃は今よりもっと自分が未熟で、今でさえ「他に言い方は無かったんだろうか……」「なぜあんなに視野狭窄なまま怒りに支配されることを選んだのか……」と思うことは沢山あるし、結果俺の口から飛び出した言葉に、残酷な部分も有ると思う。
 というと殊勝だが、そんだけ俺が大事にしてるものを侮辱して怒らせたこともまた事実なんだから、謝るつもりもない。
 一番悲しいと感じるのは、喧嘩が出来なかったことだ。向き合おうとした、是正しようとした、その過程で衝突や傷つけ合いは仕方がないと思う。
 そうしてお互いについた針の長さを知り、刺し合いながらもそれ以上に近づいたから触れた腹の柔らかさを知るんだ。
 そうと分かれば、普段わざわざお互いのパーソナルスペースを刺激する必要もねーわけ。尊重とはつまりそういうことなのだと思う。
 傷つくのを恐れてハリネズミのジレンマを抱えたままでは、一生穴倉にいるのと変わらない。停滞ではなく衰退だと俺は思う。
 ま、それが悪いとは言わないが。成長や進化も一つの側面に過ぎないのだから、それが必ずしも正解というわけでもない。
 コンパクトにまとまったところが一番いい塩梅だったとしたら、それはそれで素敵なことじゃないかと他人に関しては思うようになった。さすがにアラサーだしな。

 とはいえ耳に入るニュースがそういった類の話と関係あるかというと、それはやはり分からないのだけど。
 衝突して、相手のことがとてもよく分かって、全くイケてる気分のまま、俺達これから別の道だねってこともやっぱり有るから。
 デジタル上で浮き彫りになるものと、直接的にしか分からないもの、それはとてもよく似ているが性質は真逆で、どちらも嘘というわけではなく、またどちらも正確なものではない。
 何一つ確かなことはないけど、振り返ったり見渡したりして全体を見れば、実はそれはとても確かなものだった、と気付くことが出来る。
 何度も分からなくなる、疑いたくもなる、間違ったことも沢山する、寄り道もする、訳分かんなくなることは沢山あるけど、そうしたときは遠慮なくガス抜きもすればいい。
 言い過ぎた、ヤバいってぐらいのことも言えばいいさ。また、言われた方もそれに対して怒るのもいい。
 とにかく何でもいいんだ。本当は大丈夫なんだよ、なんだって大丈夫なんだ。死にさえしなければ。
 でもどうしてだか本当に何もかも真っ暗でがんじがらめで、もう無理だ無理だってなることもあるだろう。
 そうしたときに音楽が助けてくれるんじゃないかって、やっぱり感じてるよ。だから音楽やろうって、思ったんじゃないか。
 忘れても消えないよ、思い出や憎しみって奴は。
 大切なものにも塗り潰したいものにも、全部に時間や次の事柄が折り重なっていく、とてつもなくそれは鬱陶しくてダッセーことだと思っていたけど、それがある種の救済であることに変わりはないんだろう。

 そういえば、今日Ghettoは川サキが正式にメンバーとなった。
 各々の中で葛藤やジレンマは結構あったと思うんだけど、俺はあるときを境にバッタリ無くなった。
 もしかしたら又どこかで綻びが噴出することもあるのかもしれないけど、それに向き合うことはこの3人ならとても意義のあることなんだな、と確信が持てた。
 それは、二人の出す音が凄く好きっていう、その一点だけは一度も疑ったことが無いという部分がとても大きい。
 Ghettoのリズム隊凄いよねって褒められると、「まあね」「当たり前だろ」「自慢なんでね」って、それはずっと言ってただろ? そういうとこ。
 加入自体は年末に決まってて、でも別に妙な気構えとかもないまま1月2月のライブを消化してて、何も変わらんな、と。そりゃそうだ。
 アー写もピクニック気分で撮りに行っててすげー楽しかったんだけど、Ghettoって3人とも、すげーカッコつけの照れ屋さんなんだな……と思った。カワイイ。Ghettoはカワイイ。
 ここらへんのエピソードは秘密です。が、俺に酒を飲ますとすげー喋る。全部喋る。ガンギマリ。
 俺はこれからも変われない弱さと、変わっていく弱さを持っていくだろう。
 大人になっても好きな人を守る力はこの手には無かったけど、本当に広かった空と海は忘れてないし、こらえきれない涙もまだ湧いてくるようだ。
 今後ともよろしく。

鉄の華

 眩暈がした。空気はひび割れそうなほど乾いていて、ジェット機の音が耳鳴りのようにいつまでも鼓膜にこびりついた。
 雨だったら泣けたのに、という歌を聴いていた。それはいつも自分が思っていたことだから。
 でも僕は、珍しいほどの晴れ間で、それがどうしようもなく磨耗して消えていく自分そのものだと錯覚して泣きながら歩いた。
 この道に「どうして泣いているの?」と問う人間はいなかった。
 この道に「あそこで待っているからね」と言う人間はいなかった。
 でもいつしか、それでいい、それがいいと思うようになっていた。
 あるときを境に、どのようなブランケットが僕に投げかけられようと、「何を今更」と思ってしまうものに変貌したことを自覚したときから。
 道には昨日の自分、一昨日の自分、三日目、そしてずっと前の自分の、絶望と添い遂げて横たわった残像が幾つも折り重なっていた。それは未来の分すら在った。
 未来の起こるかも分からない出来事にすら「何を今更」と思うようになっては、デク人形と何も変わらない。
 他人に期待したり裏切られたりするのは、バカのすることだと思った。僕はとてつもないバカで、更に輪をかけて腐った胆汁でもあったから、誰よりも早く「今更」になってしまった。
 今更な服、今更な笑顔、今更なお世辞、今更な話題、今更な生活、今更な命。

 僕は積み木がしたかった。他の奴らが生い茂る中庭で駆け回るために、適当に作った城は僕のより大層立派で上手に子供らしかったが、僕は僕だけの積み木がしたかった。
 でも時間は全く足りないうえに、玩具箱をひっくり返して探してみても、まるでテッペンに載せたい一欠片が見つかりもしない。
 シャボン玉と、ラジコンと、レゴブロックと、ロボットと、ゲーム機と、拳銃と林檎。沢山遊びたかった。
 いつまで経っても遊び足りないと思っていた、だから、自分は身体以外は人よりも一層成長の遅いデク人形だと思っていた。
 でも僕は迷いながら歩いていくうちに、ずっと先にいたと思っていた君をとうに追い越してしまったようだ。
 勿論君はなんらかにおいて今でも僕より秀でているのかもしれないが、それを魅力的と思うには僕は、歩いているうち、あまりに沢山眺めすぎた。
 道には沢山のものが落ちていた。僕は拾わなかった。
 新宿の街角で泣いていた網タイツの女は、「慰めてやんなよ」「どうしたの何泣いてるの?」とヤンキィたちに囲まれながらも一向に顔を上げなかった。
 僕はかつての自分の姿を見たような気がした。あそこで顔を上げるような奴は新宿で泣かなければいい、とも思った。

 涙も乾くようなスピードで地球は回っていて、ぐんぐん大地の今更を吸って周りを枯らしながら鉄の華は咲いた。
 きっと枯れることはないだろう。きっともう奪うこともないだろう。
 鉄の華は孤独だった、冷たく鋭利で、酷く無様な姿だった。
 晴れた空は星空になった、ジェット機はヨダカに変わった。有刺鉄線の蔦を歩きながら僕は、自分の血が鉄の華に変わっていく気がしていた。
 気分は最高で、自転車はどんなバイクよりも速くて、鼻歌は拡声器よりも大きくて、心臓は花火の振動よりも激しかった。
 慟哭だけが止まりませんでした。
 俺はお前を殺したくなかったのに……。
 夜の公園の街灯くらいは、割れると思っていました。蛾のぶつかる音。

憎んだ人に愛されながら、赦した人に拒まれながら

 もう2018年の1月も終わりに近づいてるって本当か? たまげたな。
 企画が終わって一段落したと思ってたけど、また年末から年明けにかけて、ずっとバタバタしてた印象だ。
 最近携帯をぶっ壊して、もう今は直ってるけど、ポケットに煙草と財布と文庫本だけの二日間は目の醒めるような時間だった。
 此の世の全ての娯楽と情報が全て携帯に置き換わりつつあるけど、携帯が無いと日頃放っておいた考え事が山ほど整理できて、なーんだ、たったこれだけだったのかと関心してしまった。
 最近「ライブハウスつまんなくなっちゃったなぁ」「なんか面白いことないかなぁ」ってよく俺は耳にするんだけど、おそらくそこから脱却する第一歩は携帯を今すぐぶっ壊すことかもしれないね。
 俺も早くツイッター辞めてえなぁ。
 別に俺のことは一切知らなくていいんだよ、知りたかったらライブ見てくれ。歌聴いてくれ。最近は割と真面目に歌ってるから。で、乾杯してくれ。それでもう充分以上だから。ツイッターの話を現実でするのは、よそうや。それより話すことが沢山あると思うんだよ。
 まぁ話題振るのが下手だからしょーがないか、って感じだけど。

2018/01/08
三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
【Powerful drug】
GOLGO BUTCH
Ghetto
Naokobitch&Midnight Stripper
ケリーマフ
中出し少年

Ghetto Chapter78
「Be Human」
1.SOIL
2.RUST
3.DAWN
4.MADARA
5.OIL
6.ORPHAN

 新年一発目から楽しかったですね。ただ、終わった後の帰り道で妙にメンタルが削られてることに気付いて、「なんだこれ? 頭蓋骨の閉塞感で死にそうだぁ」とゲッソリした。まさか一発目からりっちゃん(中村リド)が中出し少年のサポートしてるとは思わなかった。
 りっちゃんに「鳩、前回中出し少年のことボロカスに言ってて~」って言われて、そうだっけ……ってなったけど、確かに言ってたわ。
 ボーカルのハゲが客のノリですっぽんぽんにされたあと、ライブ自体は盛り上がったけど、終わって服を抱えたままトボトボ物販に帰っていく姿にムカついたんだった。
 脱がせたんなら優しくしろ!! 最後までエスコートしろ!! という、我ながら謎の怒りだった。まぁでも、そうだな。脱がせたんならちゃんと抱いてください。そのあと捨てるかは、それは自由だ。
 で、この日は別にそんなことも無かったので、全組フツーに楽しんで観てましたわ。特にGOLGO BUTCHはもう盛り上がったなぁ。

 誤解されるのはしょーがないんだけど、俺は別にふざけてるのもギャグもシリアスも全部ヘラヘラ楽しんでるタイプで、NGなのは「これ初見じゃ分かんないな」っていう、それ一個だけなんだよね。内輪ノリっていうかさ。
 まぁ仮にその場にいる全員が知り合いだったとしても、俺はライブっていうものは絶対初見の人にも伝わるか、それと同じような熱量でやらないといけないものだと思うの。自分が出来てるかは置いといて、目指してるところはね。
 またこれも誤解されるだろうから少しだけ詳しく書くと、難解なヤツも「説明はしない主義なんだな」っていうのが分かれば「初見じゃ分かんない」には含まれないのね。
 要はエンターテイメントであること、芸術であることというのは大前提で、その伝え方を創意工夫してるのが分かればいいんだよ。俺も自分がそこミスったとき、あとで超落ち込むもん。こんなんじゃガキンチョを夢中にさせられねーじゃねぇか……! みたいなね。
 まぁただ、周りを巻き込む系のアプローチは、やるのは構わないから俺のことは放っておいてくれ、と思う。ホールにいるうちは一生懸命ライブ観てるから。他の人にしてね。

 あと他のバンドがMCとかでGhettoの名前出して褒めてくれる状況、まあまあ見るけど基本的にスベッてるとこしか見たことないのでそろそろ勘弁してもらえませんか。いや、メチャクチャ嬉しいんだけどね。そりゃあね。
 頑張って「ありがとー」とか「そっちもかっこいーよ」とかなんとか言ってるけど、俺一人じゃあの空気はどうにもならねえ。何なのアレ。みんな何を思ってるの。俺が気にしすぎなだけなの。
 ライブ中に他の出演者の名前出すのって、実は空気的に凄く難しいよね、って話。俺もやらかしたことが何度もある……。

2018/01/11
三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
PUNiK企画
【爆音Summit】
PUNiK
JERSEY DEVIL(インフルでダウン)→久貝巧
Ghetto
The Eastern Monkeys
Garrett

Ghetto Chapter79
「お前らと同じ空気を吸いたくないから煙草を吸う」
1.MOON
2.SOIL
3.ORPHAN
4.RIVER'S EDGE
5.OIL
6.ペレストロイカ

 安定のプニキ企画。もう大好きですね。
 俺らのあとのバンドに急遽インフルのメンバーがいてキャンセルにはなったけど、そのメンバーが見に来てたり(タグさんに脅されたのかな)、その代打の久貝君(久しぶり)が当日決まったのにタグさんから借りたエレキギターで弦ぶった切りながらアツい弾き語りを繰り広げたり。魔法が強いよ。アギダインぐらいの威力。
 一番手のThe Eastern Monkeysから、サウンドは素直なパンクなんだけど、ヒネりの効いたメロディが奇妙にポップで後半にいい曲が沢山あった。最初っからノリノリになっちゃった。
 球種で言うと全部ストレートで小技とか全然無いんだけど、気持ちいいぐらいど真ん中で、手元でグンと伸びる感じがする。こういう表現が適切か分かんないけど、すごく爽やかなんだよな。スポーティ。
 だから、気が緩むってワケじゃない安心感で、PUNiKの企画の日はいつも以上に伸び伸びやれる。気持ちよかった。
 Garrettは[---この文章は検閲されました---]だったね! おういえ! 最高!

2018/01/19
三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
【Eguru makyu!?】
魅起法則
Ghetto
gimeiz
扇愛奈とkanna
デッドバンビーズ

Ghetto Chapter80
「Kishi kaisei!?」
1.OIL
2.MADARA
3.RUST
4.BLACK
5.ORPHAN
6.SOIL

 皆さんヘブンスのHPに記載されてるイベントのPR文章読んでますか? 結構楽しいですよ、ブックレットみたいで。
 今時こんなとこに力入れてるライブハウスねーだろ、どこにこだわってんだよ。俺そういう小癪なのスゲー好きです。いかにもライブハウスらしい、人の手っていう感じがあって。

 魅起法則さんは、久々に「大森靖子好きです!」って感じの(違ったらゴメン)弾き語りで、というか久々にアコギの音自体聞いて「弾き語りもたまに聞くといいもんなんだなぁ」と思いました。これ多分弾き語りの人にメチャクチャ失礼なコメントですね。まぁ思っちゃったんだから仕方ない。
 あとVJがデカデカと写ってて「こんなことが出来たのか……」と妙なところに関心してしまった。折角どの曲にも彩りがあるんだから、もっと色んな映像流せばいいのに、勿体ねえ! とは思った。

 そういえば、ライブ中に思い切り普通に話しかけてきた方がいて面食らったんだけど、アレは俺全然オッケーです。むしろ返しが下手でゴメンとしか。言うの忘れてたなー。
 「かっこいいよー! 外国のバンドみたいだよー!」って、凄い健やかな感想が聞こえたから、反応はしなかったけど「そうだろう、そうだろう……」とこっそり得心してましたよ。何これ? 俺何が言いたいの?

 あと「うわー俺こういうの好きに決まってんだよなー」と思ったのがデッドバンビーズっすね。こういう、オルタナど直球にはもう抗えないわ。最初は普通に聴いてたんだけど、途中からもう身体が乗るのを止められないし、止めたいとも思わない。
 この日はGarrettのフロント二人も遊びに来てて、そのままバンビのチャックさんと打ち上げ。なんだかんだ初対バンの人とその日のうちに打ち上げって、これがヘブンスで初めてだった。話の内容もなんか、すげーよかったなぁ!
 いややっぱこういうの俺好きだわ、すぎょい好き。超楽しかった。ハヤトはめんどくさかった。

 さて、年明けから怒涛のヘブンス三連発が続いて、明日は年明け一発目の両国です。行くだけならMUSHAxKUSHAのレコ発で行ったけど。知り合いだらけだったなぁ……。

 今日は最高の、今日は最高の日、今日は最高の日、僕がまるで体験したことのないような……。

美暴力(年末編)


 いかがお過ごしでしょうか、俺は先日今年最後のライブを終えて、今はとにかくホッと一息、まだ生きてんのか自分、だって死ぬために綺麗な場所へ行くほどの活力は全部ライブに注いだよな自分、と胸を撫で下ろすもの。
 今月は特に、これだけで半年分ぐらいの密度だったんじゃないかと思うほどの一ヶ月だった。
 具体的にどれが、とかはあまり意味の無い話だから漠然と見なすと、今年は失うものより得るものの方が多い一年だったと確信を持っている。
 今までの27年間は歩くたびに手足が灰に変わっていくような、何かを犠牲にしながら、犠牲にした割にはこんだけか、みたいな距離で進んできた感触だったが、特に7月8日のヘブンスドアとの共同企画を境に、それまでコツコツ食ってきた道草が、腹の中で増えるワカメのように爆発したような。何言ってるのか分からんな。
 ずーっと湖に石を投げ込んでいたんだけど、女神の頭に当たったからキレて大量に投げ返されてきた、って感じかな。いたんだ、知らんかったわ、っていう。
 打てば響く、生きるということでこれ以上のことがあるのかな、と思いますよ。人の世を生きるという上で。

 特に自分の関わる表現や触れて喜ぶものは、どこかに怒りや悲しみがあるもので、相手を尊敬し思いやるというときに最も重要なことは「この人は何に傷つき、そして怒るのだろう」と理解することだと思う。
 どちらも避けがたいことというか、腹を割ったら無いほうが不自然だと思うのだけど、「そういう奴なんだな!」という、ある種の諦めというか。「そういうもんならしょーがないわ!」というメチャ前向きな受容なんですけどね。
 Ghettoを中心にちょっとした輪のようなものが出来てきて(ると最近周りには言われるけど、自分ではよく分からない)ますが、「来るもの拒まず、去るものを忘れず、困る人を助けず、自分や誰かが転んだら笑い、泣く奴がいたら一緒に泣く」、こんな感じのことを来年も続けていけたらいいなと思います。
 ……少なくともその輪という奴は、輪の一部分のどこをとっても歪で特別な形をしていて、別に何かを囲ってやろうなんて気はサラサラ無くて俺は輪から外れた人やいじけてしまいそうな人を見ていたいね。見てるだけだけど。

 2017/12/25
 両国SUNRIZE
 【太陽祭2017】
 Ghetto Chapter76
 「All Mixed Up」
 1.BLACK
 2.OIL
 3.ORPHAN
 4.MADARA
 5.SOIL

 クリスマスを意識したセットリスト。何言ってるんでしょう。
 一番手サワレレの予定が、突如小型MUSHA×KUSHAになって俺は勝手に戦々恐々としてしまった。
 企画のあと一発目だったので気合充分、何の力も借りずにやろうと思って断酒していたんだけど、TEN-SINにそそのかされて、いや単に誘惑に負けてベロベロ。
 演奏はボチボチにしても、それ以外が酷かったなぁ! 普通大勝負を越えたあとって「まぁあの夜を越えたんだし、これぐらいはやるよね」ってシレッと上達するもんだけど、俺は普通に三歩進んで二歩下がったなぁ!
 と、いうのもこの日また俺の足元(エフェクター周り)がトラブルを起こして、内心ゲキ萎えしてたんですよね。またかよ!って。リハも切れそうだった。
 まぁそれはいいや。(えっ)
 対バンはまぁ両国の総決算に相応しい、PUNiKやTEN-SIN、そしてAブロックに感動の渦を巻き起こしたボンド餅フン太郎のキレキレのライブでしたからね。
 とっても楽しかったです。12時以降の記憶が有りません。なぜかツイッターには神聖かまってちゃんのアルバムからか、「つまんね」「みんな死ね」という呟きのみが残されていて、小五郎並の名推理でも多分楽しかったんだろう、という結論。

 2017/12/26
 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 【Psychedelia】
 Ghetto Chapter77
 「Flower King」
 1.RIVER'S EDGE
 2.MOON
 3.BLACK
 4.MADARA
 5.SOIL
 6.OIL

 清潔で美しく健やかな毎日を目指す、花王。
 というわけでGhetto、2017年最後のライブでした。
 ここにきて突然覚醒したんですけど、めちゃくちゃギターの音が良くなった。うわああああああああああああああこれだああああああああああああああああ!!!!
 ようやく理想のシステムが見つかったので、しばらくはこれでいこうと思います。
 内容的にもクールな部分とホットな部分が上手く使い分けられてきて、今年の総決算に相応しい内容のライブだったと思うヨ。
 とにかくもう早くライブしたい、またやりたい、死ぬ程のライブをしたい、早く死にたい!、そんな状態ですね。
 対バンで印象的だったのはこの日トリのshuhari。インストバンドはちょいちょい見てるけど、とても良かったね。この手のアプローチだとギターがまろい音が多い印象なんだけど、結構ソリッドに作ってるのもまた良かった。二曲目辺りは気持ちよくなり過ぎて首筋がゾクゾクした。体調悪いときに聴くこういう音楽は性感的にキますわ。何言ってんだ。

 2017/12/27
 両国SUNRIZE
 1.セミナー
 2.BLACK
 3.MADARA
 4.MOON
 というわけで、最後は弾き語りで〆。前日もそうだったが、やはり「飲まないほうが良い」ということが明確になってしまった。
 あばよ! 酔いどれの俺! 今も新潟から届いた日本酒飲みながら書いてるけど! アッハッハッハッハ!
 SUNRIZEという名前の通り、キッチリ日の出まで打ち上げて帰りましたとさ。
 あの、微妙にすること無い感じと、行く場所もない感じと、退屈だったり盛り上がったりが激しすぎる感じ、SUNRIZEはもはや実家ですね。まさしくホームすぎる。
 でもアレなのよね、時々「俺たちのライブハウス」みたいなことをいうバンドマンがいるけど、「いや、大家のライブハウスやぞ」と思う皮肉屋なワタシ。
 どうしても俺たちの、って使いたいならしこたまドリンク飲んでイベント打って店にお金落としまくれ、お前で店が回ってたらお前のライブハウスだ! と思うが、さすがにそんなことはないだろう。勿論俺にとってもそこまでのもんじゃない。というか、そもそも気持ちの面で、トータルどこまで行っても「アザース!」やしな。

 俺が命を救われ、憧れた音楽がどういった現場で、ライブハウスのリアルな空気で生まれたか。
 それを俺は知らないけど、知らないからこそ、きっとこんな場所だったんだろう、と足りない頭を必死こいて回転させて、かっこいい先輩たちの言葉や、言葉に出ない振る舞いから学び取って、ライブ、楽曲、対バン、その場の空気、ひいてはライブハウスという場所に少しでもその力を取り戻せたら、と思うな。
 それは今だからこそライブハウスに遊びに来れる人にとっては、居心地が悪くなってしまうかもね。
 でも俺は、どっちが剥き出しだったか、人間らしかったか、ある部分ではどこまでも優しかったかで考えたら、完全に見たこともない昔の空気感だと思う。
 一気飲みとかそういう押し付けがましいものは除外して、良いものだけを取り戻しながら、時代や新しい世代を無視しないよう前へ進んでいきたいよね。
 この場所は俺だけでは来れなかった。
 俺も君だけでは行けないような場所へ君を連れていくよ。
 何を失っても。