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2017

7/21

CATEGORYライブ
 2017/07/21
 両国SUNRIZE
 【両国無法地帯】
 Ghetto Chapter63
 「Faint」
 1.MOON
 2.DAWN
 3.MADARA
 4.RIVER'S EDGE
 5.ORPHAN
 6.OIL

 ---

 人の輪郭が泡になって弾けた、水面まで浮かび上がったなら、差し込む光の角度で色は幾つにも変化した。
 泥のようになった身体を抱きしめて、まどろむように森の中を歩いた。
 夜露と霧が肌を冷やして、幾つもの妖精が揺れる軌道を描いて奥へと飛んでいく、桃色の鮮やかな残像。
 万華鏡のように散らばった葉の隙間を、道化のような黒い影が何度も往復してありきたりな冗談を耳元で囁く。
 何から逃げ出したのか、どこへ向かおうとしたのか、それすら分からなくなった。
 もう誰も傷つけることのない、もう誰も憎む必要の無い、森の奥、海の底、霧の中、霧が晴れたら崖の上で日が沈んだ水平線と、燃えるセダンのトランクで轟々と花束が燃えている。
 全部燃えていく。写真も香水もあの人の亡骸もヴァイナルもピザも蒸留酒もギターも。
 殺人鬼がバールを振りかざして、独裁者のようにスピーチをする。俺の頭を殴り砕いてくれるよう、跪いて必死に乞うのだ。
 でもふと、煙草に火をつけてどこかに行ってしまう。もう身を投げるしかない。

 ---

 倒産したばかりの工場、車の内装品を作るライン工場。午前二時。夏の夜。給水塔の梯子をケンジが昇っている。上から写真を撮りたいと言っていた。
 コの字の建屋で、真ん中のB棟、神待ち掲示板で釣った消防士をタツキとエイスケがまだシメている。アルミテープで縛り上げるまでは手伝った。
 目をふさぐ前、真っ赤に充血した目が印象的だった。瞳孔の開いた目は光線を発射しているようだと思った。
 家出少女役のユカリがお酒を買ってこようよ、と行った。何がいいと聞いたら、チューハイならなんでもいいと。
 眼球の裏側が痛い。肺の奥まで空気が入らないし、鉛のように足が重い。きっと俺は向いてないことをしてる、無理をしてる、コンビニに行く道中でそんなことを考えていた。
 少しばかり高揚感を感じたりするのは、結局のところカラオケでケイが言っていた「センセー達が守ってくれてるって頭のどっかで分かりながら、はしゃいでるだけ」ってヤツだ。これはもうその範疇を越えてはいるが。
 進学校は陰険で誰を蹴落とすかいつも嫉んでる猿ばかり。怪物の腹の中のような小さな社会をコンクリートで押し固めた、気持ちの悪い蟲毒の壺だ。
 無理して悪戯でもなんでもして、それはいつも自分が猿であることを誤魔化すためだった。
 あいつらがそれを自覚していたのか、俺には分からない。タツキは自嘲的に悟っていた節はある。俺はあいつらを見下して安心していたかもしれない。いつも少し輪の外で見てヘラヘラ笑って、飽きたら遠くの家の明かりばかり眺めていた。
 もしかしたら見下してる人間を一人、傍に置きたかったのかもしれない。
 あるいは物事はもっと馬鹿馬鹿しくて、あの子と仲良くしてやってと、独りで寂しい子だからと大人に言われて取り合えずグループに入れていたのかもしれない。
 時折愛玩動物が世話をされているような、面倒を見られているような、そういう胡散臭さや気だるさを感じないではなかった。最初はそれもお互い面白かった気がするが、もうきっと皆飽きていた。
 興奮が欲しかった、地球に爆発して欲しかった、隕石が雨のように降って欲しかった、山ほどの火薬が欲しかった、なんでも言う事を聞く奴隷が欲しかった、クロムハーツの指輪が欲しかった、エアジョーダンが欲しかった、ヘ××ンが欲しかった、睡眠薬が欲しかった、シャンパンが欲しかった、札束が欲しかった、ハマーが欲しかった、雷を自由に操れる能力が欲しかった、なんでも話せる友達が欲しかった、好きなときに好きなだけ利用できるバッティングセンターが欲しかった、ワンピースのエースのような兄貴が欲しかった、マイナーな雑誌を販売日に売ってくれる店が欲しかった、話の分かる発明爺が欲しかった、自家用ジェット機が欲しかった、グアムが欲しかった、ゴツい拳銃が欲しかった……。
 コンビニで買った氷結を一気飲みして、早速おぼつかなくなった視界で俺はそのまま帰ることにした。なんとなく、このまま放置するだけで彼らに会うことはもうないだろう、とそんな気がした。ユカリともう一発やっといた方がいいかなと少し頭をよぎったが、それよりも遥かに独りになりたかった。
 少しいい気分だった。軽く地面を蹴るだけで長距離トラックも追い越せそうな。
 遠回りして、広い国道を携帯CDプレイヤーでメテオラを聞きながら俺は歩いて帰った。
13
2017

6月~月凍リ仕舞

CATEGORYライブ
 なんだか前回の日記からずっと走り続けてた気がする。
 今はようやく一息ついてる。その証拠に一昨日辺りから体調を崩した。気合って分かりやすいネ、本当に……。

 2017/06/14
 両国SUNRIZE
 Ghetto Chapter59
 「団塊は死ね!!!!」
 1.MADARA
 2.悪童の乖
 3.OIL
 4.RIVER'S EDGE
 5.ペレストロイカ

 ※久々のPUNiK、ダーハマさん、クラッシャー、キドクライア、そしてガーリックボーイズのPETAさんと。
 Ghettoは要するに「ぼくがかんがえた、さいきょうのろっくばんど」のつもりなんだけど、なんのことはなくて、誰もが自分たちの事をそう思ってる。音楽やバンドに限らず、なんでも。特に始めたときなんかさ。
 でも実際そうはなれてない人や、変わってしまった人もいっぱいいるだろう。大半だと思う。
 俺はな、そういうのはハッキリ言って嫌いなんだ。
 それをポジティブな言い方にすることは出来るけど、そんなの逃げだろ。自己啓発はそのままズバリ正解ってワケじゃねえ。
 ネガティブのまま受け止めればいいじゃん。逃亡は否定しねーけど、逃げるとこはそこじゃねえ。
 まっとうに包み隠さず正面から、無防備にネガティブを受け止めた人だけがネガティブはネガティブだけじゃないってことが分かる。
 だから何度も間違いながら、ぐるぐる同じところ回りながら、少しずつでも這うように正解に向かえるんです。

 2017/06/23
 大宮ヒソミネ
 Ghetto Chapter60
 「Negotiator is dead」
 1.RUST
 2.ORPHAN
 3.MADARA
 4.MOON
 5.OIL
 6.RIVER'S EDGE

 ヒソミネは2回目だけど、なんと2回目にしてご縁のあった店長、岡田さんが辞めるということで再来。
 タイトルはだから、分かりやすいだろ? そのまんまだ。ケレン味が効いてる気がして、結構気に入ってる。
 交渉人が死んだ(殺すなよ)ので、MCも無し。
 ここはステージ上に鏡面のVJを投影できるスタイリッシュな設備があるんだけど、俺らのときはアニマルコレクティブの映像作品だったらしい。
 それでこれがまぁバチハマりだったんだと。
 まぁ、そうでしょうね。結構俺ってdownyの影響強いし。Ghettoはドラマチックなシチュエーションに強いです。
 トッパーでの岡田さんのノイジーなソロも、なんというかナゴム的で愉快だった……あ、そういう人なんだ……って。「納豆工場で働く」
 もっと早くに会いたかったかも。ま、こればかりは仕方ないね。

 2017/07/03
 両国SUNRIZE
 【両国無法地帯】
 Ghetto Chapter61
 「月凍リ死合」
 1.悪童の乖
 2.OIL
 3.RIVER'S EDGE
 4.RUST
 5.MADARA
 6.ORPHAN

 新潟から言葉翔を迎えて。個人的には気合も充実してたから、イベント前の試金石的な一戦で挑んだ日。
 タイトルはトリプルミーニングです。口に出すと分かるかな。
 因みに俺は言葉翔さんの「冬と赤い夢」が強烈に好きで、俺にとって”愛”という言葉を世界で最も素直に受け止められる曲。本当の”愛”だなと。
 だからこのタイトルにしたんだけど、しばらくこの曲はやっていなかったように思う。意図的かなと。
 そしたらこの日はやってくれたもので、感慨深かった。今は、この動画より3倍は凄くなってる。
 言葉翔を知らないのは損失だよ……。

 そしてこの日です。
 2017/07/08
 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 Ghetto Chapter62
 【月凍リ仕舞】
 1.RIVER'S EDGE
 2.RUST
 3.ORPHAN
 4.MADARA
 5.悪童の乖
 6.ペレストロイカ
 ~アンコール~
 7.OIL
 8.DAWN

 この日のセットリストは俺が考えたんだけど、正直かなり悩んだ。因みにアンコール二曲までしっかり考えてました。強気。
 割と曲順だけザックリ決めて、次の曲に移るまでの時間はフリータイムというか、各々のアイディアの見せ所みたいな感じでもある。この日は二人のアイディアが炸裂してたね。
 ある意味Ghettoが一番ライブしている瞬間でもある。そういうところを楽しんでもいいぜ(笑)

 ツイッターでも書いたけど、改めて出演してくれた人たちのことを。
 gloptin:
 gloptinさんを誘う、というのはもうGhetto三人満場一致で。絶対相乗効果になると思ってたし、その通りだった。
 最初にgloptinさんが起こした波紋(というか津波)は、しっかり最後の俺たちがいる岸辺にまで押し寄せた。
 俺の中では、最終形態でgloptinさんが人体発火を起こして、キャンプファイヤーさながら皆で輪になって囲ってフライパンをしばく、というビジョンがあるんだけど、どうだろう。(何が)
 魂の方ではすでにそれが築き上がってるのが素晴らしい、あとは肉体や物質が追いつくだけ。
 実はそれとなく色んな搦め手で「最初から見ろよコノヤロウ」って方々で促してたんだけど、それが功を奏してか、他の人たちも大変刺激になったようで嬉しい。そういう、影で「ウシシ」っていうのが好きなんだよ俺は。
 gloptinさんが”始舞”で本当に良かった。完璧な仕事だ! 最高!

 ヒステリカヒストリア:
 まり子さんのブログを読んでて、「え、そうなの?」って感じだったというか。俺らから呼ぶっていうか、なんか、俺らみたいなあまりお笑いでない人たち好きじゃないのかと思ってた。
 いや、本当は面白いことも言いたいんだけど、どこまでいってもツルツル滑る感じあるから、それはいいやって思ってて。俺は。
 とはいえハコ側の刺客としては、かなりナイスな仕事してくれたと思ってます。まさか胃を攻めてくるとは思わなかった。(コーラ+青汁+プロテインブレンドを飲まされた)
 ちょっと変態ぽかったら申し訳ないんだけど、まり子さん(パートが同じなのでどうしてもまり子さんのイメージ強いな)みたいな不器用で頑張りやさんで朗らかな女性は凄い好きですね、俺。
 なんというか、Sッ気を誘うというか……こういう強気そうで実は色々気を遣っちゃう女友達スゲー楽しいよな、みたいな。やっぱ変態っぽいな。”友達のお姉さん”って感じとか。あー、これもダメだな。凄いコアな趣味みたいになってきた。辞めよう。
 真面目に言うと、紅一点でもお飾りじゃなくて、むしろバンドを牽引している頼もしさ、人柄が美しい人だと思う。
 音楽的には、声量がもうちょっとあって、和音がポスト要素入ると好き。メロディは力あると思う。

 Garrett
 リドさんがゴリ押しで入ってきたのには本当にビックリしたというか、ヒスヒスも強引に入ったのであれば、もうこの日は結局全部Ghettoで集まった面子ってことじゃん。
 やっぱり極度の人間不信だから「マジカヨ」って気持ちは拭えないんだけど、なんだろう、嬉しいゾ……じんわり嬉しいゾ……スルメを噛んで味が染み出してくるように嬉しいゾ……。
 みんなリドさんの大火傷したMCボロクソに言ってて笑ったけど、俺個人はぶっちゃけ全然悪い気はしてなくて。ああ、九州北部の大雨被害の話をしかけて、まったくまとまらなかった、って奴。
 まとまってないならするなよ、という指摘なら至極最もとは思うんだけど、災害でも事件でも、酷いニュースや出来事が耳に入ったとき、無条件に悲しくて仕方なくなる気持ちは俺も凄くよく分かる。
 おまけにそれって、多分それらしい結論は幾らでも付けられるけど、納得する答えってのは全然出ないと思う。
 まとまらない方が自然だし、動揺するぐらい傷つくのは、もうそれだけ繊細ってことでいいじゃないか。無視出来ない、どうすればいいんだろう、どう思えばいいんだろう、って立ち尽くす方が俺はむしろシックリ来るね。
 まぁSNSどうこうの話は本当によく分からなかったが……リドさんは楽しみにしてくれてたし、ドラムの人と隼人さんともバトルできて俺はとてもいい気分だ。リドさんと隼人さんはもう勝手に友達だと思ってます! 兄貴! 最高!

 mizuirono_inu:
 すごーく正直に言うと、勝手に超凄い人たちだと思ってたから、超凄い人を自分達の前に据えてガチガチに闘ってやろうと思ってました。
 メッチャクチャ最強の音出してると思ってて、それと真っ向から激突したかった。
 燃えました。燃えましたよ俺は。楽しめるしアガるし燃えるし、いいこと尽くめだコノヤロウ。有難う御座いました。

 Ghetto:
 もう書くことねえよ!! そうだな、やっぱりお陰様で、この日で一枚も二枚も皮剥けたかなって。
 こんだけやれるんだってことが自信になったし、こんだけの人が力貸してくれるんだとか、こんだけの人を、自分はもっとずっと、どこまでも楽しませたいサービス精神旺盛な奴なんだと。色んなことが伝わった。頭の理解じゃ追いつかないぐらいだ。
 俺達がどこに向かってるのか、俺達自身も周りも誰も分かってねえし、想像もついてない。よく言われる。どうなるのか分からんと。
 これはもう、純粋に良い意味でも悪い意味でもあるんだろうけど、俺はそれがすっげぇワクワクする。


 誰も知らないお話にしようよ。
20
2017

また靄の中

CATEGORY
 また君は騙された。
 また同じところで間違えた。
 君は最高傑作か?
 本当にそうか?
 それならそうと言えばいい。
 それならそうと言えばいいさ。

 でも君はまた騙される。
 また同じところで間違える。

 何万回でもすればいい。
 数回過ぎて飽きられて。
 長い間一人でも彷徨えばいい。

 そうして失った自分が、本当の自分だったと気付くまで。
 取り戻す戦いなら協力しよう。
12
2017

Birth

CATEGORYライブ
 2017/06/07
 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 Ghetto Chapter58
 「今際の際」
 1.ORPHAN
 2.MADARA
 3.MOON
 4.DAWN
 5.RIVER'S EDGE
 6.OIL

 この日はカナダからロックンロール+バグパイプ、という少しアイリッシュなバンドを迎えてのライブ。
 俺はどちらかというと洋楽嗜好だけど、ハッキリ言ってそこらの白人は殆ど関心が無い。やや嫌い寄りで。
 「そこらの白人」とは留学してた頃、「日本にいる白人」とは教会に通っていたり、何度か話しかけられたり(平均より少し多い)してよく知っている。
 自分が日本では結構な個人主義な性格であることも含め、白人は個人主義の下に生まれ個人主義の下に死ぬ人生だから、そもそも会う前から好きになる理由が無い。
 ちょっと分かりにくいな。
 噛み砕いて言うと、白人が日本に来る段階で「国内でやっていけない」か、「輸出できるほどパッケージングされてる」か、まぁ大体どっちかに分かれるわけ。

 なまじ日本人からすると鼻が高いとか、スタイルがいいとか、フィジカルに恵まれてるとか、そういう外見的なアドヴァンテージで有能と見なして、チヤホヤされがちなのがまた鼻につく。
 底意地の悪いことを言えば、わざわざ日本に来る理由なんて無いんだよ、白人様は。
 あるとしたら日本文化が猛烈に好きか、搾取だけ。
 でもハッキリ言って前者は自国内で弱者としての扱いを受けているから、他国の文化(特に日本だとヲタク文化)に逃げ込んできた、ってのがボチボチなわけで。
 ここまで言えば俺が「日本にいる白人」にむしろ懐疑的なことぐらいは分かるだろ?
 勿論色んな理由があってこの国に流れ着く人がいるから、一概には言わないけど。
 どちらかというと、白人相手だからってのぼせ上がる奴、普段は使わない英語とか相槌とか使いたがる日本人が俺は猛烈に嫌いだね。
 留学経験があるけど、ここは日本だし、俺は日本人だから、日本語を使うよ。
 日本に来たら日本語を使えとは言わない、俺は日本人だから日本語を使う。それだけ。

 まぁついでに白状すると、俺にも白人コンプレックスはある。
 俺だって半地下のガレージでバンド練習したかった。
 妙に説得力があって、しかし中身のない説教を叔父からされたかった。
 プロムに好きな女の子を連れて、親から借りた車の中でしこたまファックしたかった。
 野外でしこたまビールとウィンナーとハムとバターとジャガイモっていう食生活が送りたかった。
 しかし、それ以外は一切羨ましくない。
 俺は白人並に手足が長いし、服のセンスは一般的な白人を遥かに凌駕してる。
 並の白人の顔がどんなに整ってようが、俺はそれより説得力のある顔つきをしているし、自分のバックボーンをきっちり説明できる。
 自国の文化や自分の人生、自分の魂、スキル、知恵、思想に強烈な自信を持っている。
 主義思想人種を超えた、世界基準の俺がいるし、それを論理的にプレゼンできる。
 だから肉体的、文化的なアドヴァンテージ以外に外国、ひいては他人がちっとも羨ましくない。

 とっても話が脱線したが、要するにこの日の外タレは「演奏はエンターテイメントレベルに達するぐらい上手くて賛辞に値するけど、音楽的センスは無いね」です。
 あと対バンの大体が外人に媚びてて「お前らは日本人でもなんでもない、つまり何者でもない」ですね。
 外タレが「今日の出演者はとても美しくて輝いてたよ、俺たち生きてる限り音楽を続けていこうね」って英語でMCしてたわけ。
 気取って「イェー」って大半が言ってたわけ。正直何言ってるかも分からずに、ただ乗っかっただけなんだろ。いや意味が分かってたとしても、言い返さないところが嫌い。
 俺だけが一人「You,too.(お前もな)」って返したんだけど、「Yes,off course」って外タレのボーカルがサラッと呟いてね。
 そういうのが会話なんじゃねえの……日本人の白人コンプも日本人も全部嫌い……。
 俺は日本が好きで日本にいるから、日本人はもっと自国に自信を持って、もういっそ島国の田舎者としてのプライドを貫いて欲しいと強く思う。

 あー俺だって栗色の髪で深緑の瞳で色白の肌で物憂げな瞳で、というかビョルン・アンドレセンやエドワード・ファーロングのような美少年に産まれたかった!!!!!
 うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

 個人的にこの日嬉しくなったのが、三番手の、えーと……ごめん、名前忘れたさんのギターの人が誕生日だったこと!
 俺、人の誕生日大好き! そこまでのライブすっ飛ばしてそのクダリ見たもんだから勝手に盛り上がったけど、まぁ多分結構強引な流れで祝ったんだろうね! なんか会場の雰囲気的にスベッてたから! でも誕生日って最高だよ! おめでとう!
 だってそこに至った年齢の分の年数前にその人が発生したんだよ? こんなにめでたいことって、他にあるかな?
 おまけにこの日は川サキの職場の人が子供が生まれたんだって! 凄くない? この日誕生日の人とこの日誕生した人がいるのって。
 ええーー!!! 凄いよ!! そりゃ日本のスケールで見たらどっかとどっかは毎日そうだけど、いやー凄いな! そういうことが毎日起きてるとかも凄いな!!
 誕生ってスゲー!!!
 おまけにこの話は下記のライブにまで繋がる。

 2017/06/10
 飯能East Court
 村男企画『山本真吾と行く 山あり山あり』
 セットリスト
 1.告別
 2.セミナー
 3.ロボトミー
 4.フィロソフィー
 5.夢が叫んだ(カバー)

 最近出来事と時間軸が曖昧で、印象と時系列が均等じゃないのだけど、つまりいつだったか覚えてないが強烈な印象に残っている、山さんとむっくん(村男)と乖離。の4人で我が家で鍋をしまして。
 それがド偉くむっくんの琴線に触れたらしく、また食事会しましょう、ついでにライブもしましょう、と決まったのがこの日。
 いつの間にか全部決まっててビックリした。
 そして更に、この日この会場の常連さんの一人が誕生日が近いというので、皆でお祝いもしましょう、というニュースが飛び込んできた。
 そこで「ほー、盛大にライブに盛り込んだろうか」と思った俺は久々にカバーも交えて、最後の曲の前に、要約すると「誕生日っていいよね」的なMCをしたわけ。二番手で。
 そしてライブが終わった直後に「……あっっっ!!!? そういやサプライズだよな!!? し、しまった……!!!」とようやく気付いた。
 いやこれ本当、内心でかなり「ぐわー!!」ってなってて……「そりゃそうだよな、普通直前まで何も言わずに丹精に念入りに準備して『わっ!』てさせる奴だよな、なんの関わりもない俺がいきなり暴露しちゃったよ、ヤバイヤバイやっちゃった、どうしてそこまで気が回らなかったんだろう、やっぱり俺ってそういうとこズレてるっていうか頭悪いっていうか、うおおおおお……」ていうのが撤収までずっと頭の中でグルグルしてたんよ……。
 いやーまぁそりゃ「別にいいよ」「土壇場で協力してくれてありがとう」ってのが大半だとは思うけど、そりゃその人が「良いヒト」ってだけで、部外者の俺が入念に準備したであろう誠意を込めたお祝いの気持ちに、差し出がましく邪魔してしまったのに変わりはないし、誠に申し訳ない気持ちでいっぱいだ……。
 というのは嘘で。
 誕生日っていいよな!! 俺、人の誕生日大好き!!(以下略)
 ガールズ%さんが諸事情で欠席になってしまったのが残念だけど、対バンの三人は皆色彩豊かで素敵なライブをかましてたし、その後山さんの家で(またこの家が最高だったんだわ)食った佐賀牛、屋久島の焼酎の三岳、というかもう諸々の全てが最高で。
 まーたベストな食事会を催してしまったのかと。
 いやーもうホント、ライブは辞めてただあの空間にいたい、俺は……。
 ライブしたあとだから美味しいっていうのもあるだろうけど、別に無くても絶品なはず……。
 弾き語り辛い……。
 お酒美味しい……。

 そんな日でしたね。
 明後日は両国SUNRIZEでGhettoライブです。これを待ってたぜ。
 俺たち最高の日。誕生する。
05
2017

余韻

CATEGORY
 誰かが言った。
 あえて個人名を出そう。
 MUSHA×KUSHAの梅さんは許され、歓迎され、大宇宙超能力少年団のごんちゃんは許されず、迫害され、その違いはほんの僅かであると。
 本質はもしかしたら変わらないと。
 俺は思った。
 それはもしかしたら、ここが地球でなく、新潟でなく、古町でなく、GOLDEN PIGSでなかったのなら、
 もしかしたら逆転していたかもしれないと。あるいは両方が素晴らしかったのかもしれないと。
 俺は思った。
 でもここはどうしようもなく地球で、新潟で、古町で、GOLDEN PIGSであるということを。
 俺は思った。
 そして俺たちは誰一人例外なく、流されようと、自分の意思で選ぼうと、そこに貴賎は無く、ここで闘うことを選んだのだと。
 ここを自らの望む場所とすべく抗う手段に音楽を選んだこと、音楽を信じたことを。
 俺は思った。
 そして俺たちは闘う。
 ここを自らの望む場所とするために。
 自らを変えてでも、
 君を愛してでも、
 赦してでも、
 求めてでも、
 向き合ってでも、
 拒絶してでも、
 俺たちは今いるこの場所で、
 今いるこの場所をどうしようもなく愛し、頼り、縋り、求めている。
 音楽を愛している。
 ライブを愛している。
 ライブハウスを愛している。
 君を愛している。
 自分勝手に今いる場所で叫んでいる。
 歌を歌う。
 手を叩く。
 体を揺らす。
 無防備なんだ。

 剥きだしでいたいんだ。
 痛いんだ。