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鳩 正義

Author:鳩 正義
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05 26, 2017 | カルチャー

 先月末から文章のリハビリということで更新回数を増やしていたが、おかげで少しずつ10代の頃の感性が舞い戻ってきた。
 当時の頃のように髪もツートンにして、振る舞いはどんどん攻撃的になってきて、なんだか若返ったようだ。全員つつき殺す。

 多少なりマニアックな音楽を敬愛している私だけど、基本的には90年代のオルタナ全般、ゼロ年代のギターロックを特に愛している。
 雑誌やムック本、CDレンタルなど足で探すこともするし、勿論ネットも大いに駆使して学んできた。貸し借りも好きだから結構した。
 ただ、正直人から教えてもらうものとかあんまりあてにならない。音楽は特に。
 けど、点ではなく線で学ぶと好きなものは見つけやすい。
 こういう系譜があってこれが生まれた、とか。
 この人の感性が好きだから、この人が聴くものは俺も好きっぽい、とか。
 ネットは特に情報が無造作なので、俺は「この人のレビューや抜粋の仕方が好き」っていう点を重視して情報を集めている。
 好きこそ物の上手なれ、というやつだ。好きなものをもっと好きになるのに、手間隙は惜しまないんです。俺は。
 まぁ知識が邪魔になることも多々あるけどな。

 ザ・ローリングサンダーレビュー
 このサイト、なんであまり有名じゃないんですかね? 今回紹介する中で一押しなんだけど。
 サイトデザインも丁寧だし、レビュアーの文章自体もユーモアや知己に富んでて、また「この時代にこれを聴く」っていうことへの言及も余念が無い。
 古いものはいいもの、と祭り上げる風潮には一切乗らないし、けどちゃんと良いものは評価するし、新しいものもしっかり取り入れる。
 リンクもこまめに張ってあって、読んでるうちにその気になって「どんな曲だろう?」という欲求に即座に答えてくれる。
 およそレビューって意味で理想的だと思うんだけどな。間違いなく好きじゃないとやってらんないレベル。
 この人のレビュー、凄い好きです。知ってるもののレビューを読むのも面白いし、知らないものも「少し聴いてみよう」って気にさせてくれる。
 使ってるこの人の用語も頷くことしきり。イデア界のメロディーとかね。「筆者発言」から読めるコラムは、これまた時代性を越えて秀逸。

 EMO CAN JOIN US!
 もう落ち着いたけど、一時期エモエモって凄い取り沙汰されたけど、「結局エモって何」っていうのが正直な感想じゃない?
 その「最初のエモ」について片っ端からデータベース化されてるのがこれ。
 エモ好きの「エモ好きに贈るデータ」なので多少とっつきにくいが、一旦ハマるとまさに沼。音源の入手のしにくさとか。
 今のエモってただのスクリーモやメタルコアでしょ、っていうのが多い。エモとは「ワビサビ」ですよ。

 HYPER ENOUGH RADIO
 ネット黎明期を思わせる、なんとも味わい深いサイトデザイン。「STUDY」の項目がレビューだな。
 「よくそのジャンル紹介するのに、ここまでコアなアーティスト選ぶね……」ってぐらい、セレクトが渋い。
 有名どころも押さえてるけど、とにかく「知る人ぞ知る」っていうのが鋭くピックアップされている。
 邦楽も洋楽も分け隔てなく揃えているのがいい。貴方の好きなジャンルが項目にあるのなら、間違いなくベストヒットが一枚眠ってますよ。
 俺ですか? 俺はポストハードコアです。怒りが止まらない!!!!

 GRUNGE ALTERNATIVE (グランジ・オルタナティヴ)の総合サイト
 今度はグランジ特化のレビューサイト。
 なんともストイックなサイト名だ。一点の曇りも無い。
 なんというか、サイト名ってこうあるべきですよね。本来。このゴミブログみたいなタイトルつけてる場合じゃない。
 グランジって「NIRVANA」で片付けられちゃうけど、実はすごく奥が深いんですよ、ということがよく分かるサイト。
 NIRVANAという時代の寵児が生まれた流れも分かりやすく解説していて。
 エモと一緒で「そもそも”オルタナ”って何」ってことをこと細かく丁寧に説明してくれている。ラウドで独自な音楽が好きな人はこの沼に一緒にハマりましょう。
 オルタナとは「ワビサビ」ですよ。(またか)

 最近サウンドガーデンのVo.クリス・コーネルが死んでしまったが、「ついにその辺も死ぬようになったかー」という感じ。
 音楽界の大御所が連日バタバタ死んでるけど、年寄りが年寄りの死を悲しんで騒いでるようにしか感じなくて。「はぁ?」って思ってて。
 でもあの気持ちが少し分かったよ。

 Shoegazer archives
 一時期猫も杓子もシューゲイザーって時期があったでしょう。
 は? 知らない? まぁいいでしょう。所詮その程度の盛り上がりだったからな。あったんですよ。10年代初頭に。
 これまたシューゲイザーって言うと、要するにマイブラ(My Bloody Valentine)でしょ、ってなるんだけど。
 グランジ・オルタナティブ~~と一緒で、ジャンル自体の隆盛から衰退までを解説してくれている。
 正直多様性に欠けたジャンルで、俺だって好きじゃないシューゲイザーバンドは、
 「ずっと同じことしてるな」
 「いつまでやってんだ」
 「何言ってるか分からん」
 「うるせえ!!!」ってなる。
 ノイジーな音楽性全般に言えるけど。まぁオルタナの細分化されたものだし。
 あくまで俺の感性だけど、シューゲイザーとは「轟音を肌で感じる音楽」じゃないかな。
 クッキリした音像でも綺麗なものは作れるけど、それをあえて、ぼやーっとさせて、ゴォォォってさせてるのがいいんですよ。
 もう分かりましたね? シューゲイザーは「ワビサビモエ」。
 萌えです。
 カワイコちゃんがいないシューゲイザーバンドは聞く気になりまてん。
 いや嘘だけど。RIDEとSwervedriverがシューゲイザーで一番好きだけど。

 音楽というのは、あるとき突然鍵を手に入れるんだよね。
 そしてその鍵で幾つかの扉が開く。開いてない扉の音楽を聴いてもよく分かんない。
 また少し経って、それはふとした切っ掛けか、とんでもないドラマで、やっぱり別の鍵が手に入るんだよね。
 そしてまた沢山の扉が、その鍵で開く。その繰り返し。
 この次元にはまだまだ沢山の扉があって、俺は鍵を探し、持ってる鍵に合う扉を探し、ずっとウロウロしてる。
 とっても楽しいよ、どこまでも続いていくみたい。音楽って本当にいいよね。
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クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃 / トレインスポッティング2 / インファナル・アフェア

05 01, 2017 | カルチャー

 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃
 クレしんは昔から凄く好き。笑いあり、涙あり、アクションあり、そこらのクソ映画やオナニーアートフィルム見るよりよっぽど良い。
 特に劇場版は、製作陣がキャラクターを大事にしていて、大切なものを子供たちに伝えようという意志で作っている印象を受ける。
 ビジネスだけじゃなくて、作品自体への思い入れを勝手に感じる。みんなクレしんが好きで作ってるんだなって。
 どうもオトナ帝国が持ち上げられすぎだが、個人的には初期の劇場版は殆ど好き。ハイグレやヘンダーランドは特にいい。
 でも原恵一が降りてからはずーっとビミョー、特にロボとーちゃんは前評判の割に「いやーこの題材ならもっといいもん作れただろ、切れ味悪いな」って感想だった。
 けどこれは凄く良かった。脚本的に間延びした部分は多かったけど、盛り込んだ要素が嚙み合った瞬間にエネルギーがあった。
 この辺の推進剤は劇団ひとりが参加してたことが大きかったんじゃないかと推測している。
 お涙頂戴には変わりないんだけど、こっちの方は嫌味が少なかったというか。多分これは本筋の演出よりも、おふざけ要素にあると思う。
 クレしんの骨子はギャグ漫画なわけで、ギャグが滑ってると感動パートも薄れる。かといってあまりにシリアスに傾倒すると、今度はクレしんの意味が無くなる。アッパレ戦国は、だからあまり好きじゃない。
 ギャグ漫画であること、家族が一丸となっていること、カスカベ防衛隊の友情があること、これらに調和が取れていたから、クライマックスで胸がギュッとなった。
 あの一言はずるい……今思い出しても泣けてきた。ひろしはよく泣かせる役どころだけど、みさえがいい仕事するのは珍しい。
 というか、劇中ではポジション決まってるけど、ひろしもみさえも子供の心を忘れないまましっかり大人をやってる美男美女だし、しんのすけはとびきり純粋で行動力豊かな天才児だからな。
 この役柄を活かしきれたら大体は名作になるだろうよ。メリハリと遊び心だけなんだ、ホント。
 なんか全然作品の感想になってないけど、原恵一がいた頃の作品に並ぶぐらいのパワーを持った、久々の劇場版だった。
 
トレインスポッティング2
 極音上映で見てきた。いやぁこれはいい音の環境で見るに限るなと思ってね。
 ドラッグムービーは結構好きなジャンルなんだけど、実際ドラッグに興味があるかと言われると、全然無い
 モチーフとして好きなだけで、効能とかハイとか、そんなの所詮自己暗示じゃん、の一言っすわ。
 更に言うとドラッグムービーは一般的な名作のトレインスポッティングよりも、レクイエム・フォー・ドリームの方が好きだ。
 あの全体に渦巻く倦怠感や厭世観、音楽とのマッチングがいいんだよ。かけがえの無いものを目先の快楽のためにどんどん安売りしていく背徳感。自分でやるのはお断りだが、映画の中で疑似体験する分にはメチャ気持ちいい。
 いきなり別作品を語ってしまったが、トレスポ1も青春映画として捉えればお気に入りの一作だ。
 特にお互いをコードネームのようにあだ名で呼び合って、アディダス(旧ロゴが渋いんですよ奥さん)を粋に着こなす姿勢、子供心にかっこよすぎるよね。
 続編が出るとなって去年からワクワクしてたよ。キャストもほぼ続投で。
 で、肝心の内容だが、そうだね、良くも悪くも俺は期待通りだったね。
 まず劇中とリアルタイムで20年も時間が経ってるから、前作ほどのアグレッシブさやアッパーな要素はない。
 むしろ年老いたことが全面に押し出されてる。若さゆえの横暴、過ち、成功、そして失敗だったと。
 あと音楽がいい。トリッピーでサイケな要素がより強く押し出されてる。
 これ単体が強烈な名作ってことは一切無いが、当時トレインスポッティングに熱狂した人、当時子供で今新鮮に触れる世代(俺)、そして諦観してドラッグに対してすら冷ややかな現代に一番嚙み合う形をしていた。
 まぁ、一言で言えば1の同窓会だね。内容としても、映画自体の存在も。
 そしてこれが病みつきだったんだな。
 俺はレントンがまだ走ってただけで十分以上だよ。踊るんだ! クールな音楽が流れるところ! 俺たちは踊るんだ!

インファナル・アフェア
 3部作セットで借りたんだけど、とりあえず1だけ見た。
 中学の頃両親が見てて、自分もちょいちょい覗いて、面白そうだけど難しそうな映画だなって印象だった。
 今見てみると、あー、面白いなぁ! こういうのも年取る醍醐味だって最近痛感する。
 話の機微が分かるから、本当に味が濃いんだよ。発見の連続。
 脚本やプロットに関しては言わずもがなだけど、とにかくスピード感が凄い。2時間とは思えない。
 そしてちょいちょい挟まれる情感がまたニクい。こういうのはアジア映画ならではだね。
 ハリウッドだと爆発!筋肉!銃弾!ボンキュッボンのブロンドヒロイン!みんな吹っ飛ばしてハッピーエンド!HAHAHAHA!だから。いや、嫌いじゃないけど。
 1だけでめっちゃ完成してるじゃん、っていう感想しかないんだけど、続編はもっとキャラクターを掘り下げていくらしいので、それも楽しみだ。くれぐれもネタバレはしないように頼むぞ。

映画メモ

03 16, 2017 | カルチャー

 最近あまり映画を見れていない。見てもう忘れたものも多いが、とりあえずメモだけ。

 100歳の華麗なる冒険
 元スパイの長寿の爺さんが徘徊する話。バイト先の男の子から貸してもらった。
 主人公の、何が起きてもハードな山場はすでに大体乗り切った感でケラケラ笑える。
 可愛い映画でしたね。
 
 幻の市街戦
 カルトなムービー。バイト先の男の子から貸してもらった。
 世界大戦中、爆弾が埋められた街から人々が逃げ出し、取り残された精神病棟の人たちが好き放題遊びまわる映画。
 これメチャクチャ面白かった。今年も四分の一過ぎてるけど、今のとこ一番。

 ベティ・ブルー
 ヒステリックメンヘラガールとそれに振り回される一人の男。
 付き合いたてのあの感じ、を上手く切り取った映画だ。可愛らしい。
 新生活、飽きることのないセックス、思いつきの小旅行。
 そして徐々におかしくなっていくベティ。
 現実にはベティのように自分の目を抉る子はあまりいない。
 ただ、ベティのように付き合いが長くなると次第に混乱してきて周りを崩壊させる子は時々いる。
 物事を維持する能力が欠落してる人間。
 だからこそ一時の炎は激しく美しいのかもしれない。

 DIG
 地方の名も無いバンド二組を追うドキュメンタリー。バイト先の男の子から貸してもらった。どんだけ貸してもらうねん。
 ブライアン・ジョーンズタウン・マサカーっていうバンドとダンディ・ウォーホルズっていうバンドの二組。
 マサカーは鬼才アントンの国籍を問わない多様な民族性をブリティッシュなロックに落とし込んだ、サイケとガレージの融合した音楽性。
 ダンディ・ウォーホルズは90年代氾濫した、オルタナとニューウェーブが半端に混ざったような感じ。
 どちらも薬物乱用でキマり気味のサウンドだが、セルアウトに近いウォーホルズは小規模に成功。マサカーは運が無かった。
 これまたアントンが、物事を維持する能力に欠けてる人間だったんだね。
 作る音楽は天才的だが、それ故に、というかなんというか。
 しかしまぁそんなことはどうでもいい。
 なんだこいつらのモミアゲのボリュームは!!

 シン・ゴジラ
 去年の誕生日前後に映画館で見た。やっぱり庵野は凄い。
 爆音上映なのも最高だった。もはや一種の電子ドラッグ。これだから都会ってのはいいねぇ。

ペーパームーン / 御法度 / 発狂する唇 / ビジターQ

12 04, 2016 | カルチャー

 ペーパームーン
 可愛らしい映画、とっても。
 故人の家に聖書を売りつけるケチな詐欺師が、ひょんなことから身寄りのない女の子を連れて放浪するロードムービー。
 この女の子が実にいい。被った帽子や風貌が男の子のようで、いつもムスッとしている。でも笑うとコスモスのように可憐。
 そいでもって、煙草を吸う姿にやたら貫禄がある。

 二人の役者は実際に親子のようで、そのせいか演技や距離感が実にゆったりしている。
 多少の生きにくさはあるものの、人生がさほど煩雑でなかった頃の、清々しくなるような一つの思い出、道のり、そんな感じ。

 御法度
 大島渚は戦場のメリークリスマスしか知らんで、それでこれだから、もう、筋金入りのホモなんだなと思う。
 ベニスに死す、みたいな?
 松田龍平のデビュー作だそうだが、これで松田龍平の方向性や雰囲気、その他多くが決まったんだなと思った。

 話は簡単、新撰組に美男が入隊して、隊内にホモ旋風が巻き荒れる、それだけ。
 ホモな映画は幾つか見てるが、基本的にシチュエーションが男性的であること以外は普通の恋愛と、そのこじれに過ぎないと感じる。
 それはまぁ理由は簡単で、男だろうが女だろうが惚れたらさほど変わりはしない、というそれだけだろう。
 強いて言えば男同士の方が、むしろ女々しいなと痛感する。恋に臆病、そして素人なのは常に男の方かもしれないね。

 発狂する唇
 B級映画。ホラー、エログロ、オカルト、カンフー。由緒正しいクソ映画だ。
 全編大人の悪ふざけという感じだけど、後述のビジターQの後に見たので僕にはかなりスベってた。完全に対バンに食われた状態。
 この手の(おそらく恣意的な)素人臭さや作りの荒さは、何人かで見てツッコミ入れまくって楽しむのが一番正しいと思う。映画館とか、飲みながらとか。
 だから、まぁ、僕がB級映画を楽しめることはない……。
 まぁ、邦画にもこういうのが幾つかあると思えばいいのかな。

 ひたすら撮りたいものを撮った! という感じがして、そこは好感が持てますね。
 金は無い、手の込んだことは出来ない、使えるものはなんでも使う、無いものは無いなりになんとかする。
 結局のところ熱意や鋭さ、作風ってのはそういうところに表れるよね。

 ビジターQ
 ニュースキャスターだった父が、とある事件で職を失ったことを皮切りに家庭は崩壊。
 娘は家出、おまけに前述の父親と援交、息子は学校でいじめられ、その鬱憤を母親に暴力としてぶつける。
 その母親は薬とそれを稼ぐ売春にズブズブ。まともな奴が一人もいない。
 そんなサイコファミリーに、ちっとも人助けなんぞしなそうな勝手な男が一人住み込む、家庭はどうなるか、という。

 これはエログロ特化だなぁ。発狂する唇よりアバンギャルドだね。
 ただあんまりグロくはない。むしろ結構笑える。屍姦や近親相姦、搾乳やらSMやらの、出来の悪いそれらが画面で暴れる。
 コントそのもの。
 やや説明不足な感じもいい。
 結局なんなんだ……? というのは終盤になると沢山あるが、何故か終わった後飲み込めてしまった。
 あとエンディング曲が何故か結構いい。
 水のあぶく/REALTIME
 

 ただ好きかと言われると、そこまででも……という感じ。僕やっぱりアカンかも。
 楽しみ方はなんとなく分かるけど、虚しさが凄い。
 まいいか。

 最近僕の脳みそは何も食べていない。

se7en / es / 青春の殺人者 / ウルフ・オブ・ウォール・ストリート / Sink / アンダーカレント

10 16, 2016 | カルチャー

 se7en
 ブラット・ピットとモーガン・フリーマンのサイコ・サスペンス映画。
 「え、今更?」そう、今更見ました。
 めっちゃくちゃ面白い。サイコサスペンスってこの作品当時、90年代半ばってメチャ流行ったじゃないですか。
 パッと思いつくのは今敏のパーフェクトブルーとか。
 そんで僕はそいつがメチャ好きなんですよね。
 無駄のない脚本に敬服した。あと何よりモーガン・フリーマン。
 このオヤジが出てくるだけで映画の価値が150%増しぐらいにはなるね。
 よく出来た話が見たいときにうってつけだ。

 es
 アメリカで実際に行われたスタンフォード監獄実験を基にした映画。
 「え、今更?」そう、今更見ました。
 後半は映画っぽく過剰に盛り上げすぎと感じたけど、概ね先が気になるスリリングな展開で楽しめた。
 主人公に協力してくれる人間がアツいね。こういう展開がいかにも創作チックだけど、見てて力が入る。
 多くの人間は着込む服に性格すら左右されてしまうのだろうね。僕とて例外じゃない。僕もダサい服着てたら自信無くす。
 なんならもう、この映画見て思った感想は「オシャレって大事」ってことだね。

 青春の殺人者
 若い頃の水谷豊が親を殺して破滅する映画。
 言ってしまえばそれだけなんだけど、この気持ち悪い手触り、昔の邦画、というか日本人の中に渦巻いていた熱情と気狂いさを感じるね。
 とりあえず、太陽を盗んだ男を撮った監督の処女作なんだけど、コレの方がよっぽどカルトだな!って。
 とにかくヒロインの大根っぷり以外、役者の怪演っぷりがすごい。みんな狂気染みてる。監督の狂気が感染してんのかな。
 格別、市原悦子演じる母親のクレイジーっぷりが凄い。ドン引き。そりゃこんな母親じゃ息子は頭おかしくなるよ。
 胃もたれするほど邦画、親殺しという厄介な題材を華麗に描いた怪作。
 水谷演じる主人公が、意図してか分からんが、たまに強烈な棒読みを炸裂させるのが笑える。本当に酷い。
 これがこの時代のユーモアというか、ある種の若者のヒューマニティだったのだろうか? ま、それは興味ないや。

 ウルフ・オブ・ウォール・ストリート
 実在する実業家をディカオプリオがノリノリで3時間演じる映画。すげーノリノリ。
 常に薬をキメ、常に女とヤリまくり、常に豪遊し、常に荒稼ぎする。
 大金を稼ぐ人間は皆頭のネジがぶっ飛んでるが、まさにその典型、といった感じ。
 これにビジネス的に啓発されるような奴もいるかもしれんが、僕からすればただのブラック・コメディ。
 ”仕事”も”カネ”も一種のドラッグ、あるいは宗教と同一と皮肉ってるかのような、スコセッシの視点が痛快。

 ジャンゴ 繋がれざる者
 タランティーノなりの西部劇。これも3時間近くある。
 続・夕陽のガンマンへのオマージュが散りばめられてるそうだが、分からなくてもそれなりに楽しかった。
 タランティーノ節は少し大人しめに感じたかな。派手なドンパチが意外と少なくてションボリ。
 折角のカタルシスなんだから、後半もっと撃ちまくってほしかった。相棒が犬死にした印象が強かった。
 トマトジュースが爆発したような異常な出血量と血飛沫の弾け方はとてもグッド、痛快だったね。
 こういう悪ふざけに一番タランティーノを感じたかな。キルビルに輪をかけた感じ。
 全体的には面白いんだが、やや冗長、そのくせ銃撃戦は短い、の二点で大きく格を下げるな。単なる娯楽作品に落ち着く。

 Sink
 「ぼのぼの」で有名ないがらしみきおのホラー漫画。全2巻。
 まずこの人の描く人間を初めて見たけど、意外と板垣恵介っぽい絵柄なんだね。
 難解かと思いきや後半でメチャクチャ分かりやすい解説が入ってきて、すんなりと話に決着がつく。親切極まりない。
 もっと引き摺るタイプのえぐい話かと思ったが、そんなことは無かった。気分のいい漫画でもないが。
 うーん、サラッと読んだから、よくある物質主義の社会に警鐘を、的なメッセージの印象が強い……。
 そんなありきたりなことが言いたいんじゃないんだろうけど……。
 ぼのぼの好きが読んだら、確かにギョッとするかも。って具合。

 アンダーカレント
 これは一巻で完結の奴。これ中々良かった。
 夫が突如失踪した主人公は、失意の中親から継いだ銭湯を経営していたが、仕事を手伝ってくれる男を組合から紹介してもらうところから話が始まる。
 プロットが地味ながら非常に巧妙で、かつコマ割りも丁寧でページ一枚一枚の完成度が高い。
 ささやかな笑いやふとした悲哀を織り交ぜながら、穏やかなのにグイグイと進めていく巧みなストーリーテリング。
 寄生獣の話の進め方とよく似ている。キャラの魅力で話を進めるのではなく、話の進行に必要なキャラを配置していく、というタイプ。
 どちらがいいというわけではなくが、中だるみや子供騙し(悪い意味ではない)的な演出を排除するとなれば、自ずとこういう手法になるんじゃないだろうか。
 特に後半の伏線回収と、登場人物たちの気持ちの収束の仕方がとても気持ちが良い。ここまで手際のいいまとめ方は凄いな。
 変に話がいやらしくなったりしないのもいい。後ろめたさと言うものが全く無く、サーッと引いていく波の美しさ。
 時折こういう漫画があるけど、ホント、こんな漫画だらけならいいなあ。

 ついでに言いたいけど、漫画好きほどこういう漫画を読んでないから、というか多分目利きがクソなんだろうな、だから漫画好きって下劣で嫌いだよ。
 この世で一番”漫画”ってものに凝り固まってるのは漫画好きだよね。漫画しか読まないんだもん。
 漫画しか読まない奴に漫画好きは名乗って欲しくないね。漫画だけじゃ漫画は理解できないよ。
 書籍も映画も絵画も写真も音楽も漫画も嗜んでのアートだよ。どれか一つで出来るものなんて大したことないね。
 ま、飽きて忘れてケツ拭く紙にでもなるのが理想ってなもんなら、それでいいけど。

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