archive: 2015年07月  1/1

半身を引き裂かれる痛み

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 時間が癒してくれる傷なんて所詮、その程度のものだよ。 もっというと傷でもなんでもないんだ。 時間が経つほどに鮮やかで血が吹き出してくる腐った傷。綺麗な傷。キス、キス、ギス、ギチ。 君の病気は笑っちゃうくらい価値がないなぁ。治ったら? マニキュアが割れてる。パイナップルは腐って蝿がたかってる。タイツは伝線している。僕のラジオが感染してる。平和ボケした面に口紅を突き刺す。冷蔵庫が中身を撒き散らしなが...

Märchen

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 ティナ、君のこめかみを刳り貫いてペニスをぶち込みたいよ。 親権を母親に取られて、ろくに我が子にも会えない父親が精一杯選んだプレゼント。クリスマス。 蟲の音、轟音、蟲音、蝉音、ジェット機、青空、耳鳴り、音、音、音、音。 阿婆擦れ、大陰唇が黒く伸びきった阿婆擦れ、低ノイズの精液、僕の加工物、君の好物。 「リタ、リタ、リンリン、リタリンリン、メタン、嘘吐き……」 打ちあがる花火が橋の上、火のついた犬がそ...

メロディ論 -リメロ-

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 理論武装という奴が好きじゃない。 何かを否定するときに「これは○○だから駄目だ」みたいな言い方が嫌いだ。厳密に言うと、嫌いな奴がよくやるから嫌いだ。 そういう奴は何かを褒めるときも、せせこましくて鬱陶しい理屈をつけて理解した気になるから虫唾が走る。 何かを褒めるときも、けなすときも、うっせーバカ!でいいんだぜ。 うっせーバカ! が、名前をつけないと些か不便なときもある。 名前というのは必要に駆られ...