活動

鳩 正義

Author:鳩 正義
Ghetto HP
Ghetto

出演-------------------
9/5@池袋adm

9/8@三軒茶屋HEAVEN'S DOOR

10/22@三軒茶屋HEAVEN'S DOOR

11/1@両国SUNRIZE

12月未明@両国SUNRIZE


チケット予約は下記メールまで。
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悪童の乖

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電車

06 27, 2016 |

 電車に乗りました、揺られて貴方の駅まで行くと思います。
 乗客はほとんどいません、向かいの長椅子の端に一人、他の車両への通用口の傍に二人。男女ですが、恋人ではないでしょう。
 吊り革が揺れています。夕暮れには少し早い時間、赤方偏移する太陽の光が窓に52度の角度で差し込みます。
 サマーキャンプで引率のお兄さんが日差しの角度の測り方を教えてくれたので、おおよそ正確ではないかと思います。
 日付と気温を覚えています。
 長椅子の座面の皮はところどころ破れていて、サスペンションはギコギコとバネが軋む音がします。

 電柱、田園、電柱、電波塔、一軒家、電柱、田園、老婆とカート、電柱。
 泣いてる子ども、田園、飛んでく風船、中学生の漕ぐ青い自転車、田園、踏み切り。
 夕焼け、雲、山、田園、電柱、喪服、窓に止まる蛾、麦藁帽、黒い影、影、影、影、影、影、影……。

 向かいの長椅子に座る、長髪の女がちらりと僕を見ました。退屈そうに携帯を触り、退屈の合間に僕の顔を退屈そうに見ました。
 僕の顔は退屈なので、すぐにまた、携帯に目を落としました。
 気だるい午後です、あと何駅だったか数えました。それから、まず何を言おうか、何か買って、持っていったほうがいいだろうか、考えました。
 でも何も思い浮かばなかったので、ソーダ水にしようと思いました。さして喜びもしないソーダ水でしょう。
 誰かが、思い込みが激しいと貴方のことを言っていました。それはある部分では本当で、ある部分では嘘だと思います。
 思い込みが激しくない人間は、僕が知る限り、此の世にはいないからです。
 向かいの人は僕のことを退屈な木偶と思っているでしょうが、僕も毎日四六時中退屈な存在というわけではないですから。
 己の利益のみで見れば、他人はその全てが、
 思い込みの激しい、
 勘違いや思い上がりも甚だしい、
 自分のことを世界で一番賢く有能で、
 頼もしく健康で、器の大きい人間だとのぼせ上がっているようにしか見えないです。
 そのような人たちの言葉に幾度傷ついてきたのか、もはや僕には貴方の心が計り知れません。
 少し涙が出てきました……哀しくはないです。哀しいのは貴方ですから。

 一軒家、車庫、トラクター、電柱、踏み切り、田園、廃品回収車、一軒家。
 肩車した親子、電柱、黒い日傘、田園、発電機の音、自販機、電波塔。
 他の子の荷物を大量に抱えた男の子、つくしを持った女の子、電柱、河川敷、川の乱反射。
 トタン屋根、凧、電柱、急に電車を降りなくてはいけないような気がしました。

 僕はわがままです。
 電車を降りたその目の前にいてほしいです。
 駅のホームにいてほしいです。
 精算機の前にいてほしいです。
 改札にいてほしいです。
 駅の入り口にいてほしいです。
 駅の向かいの交番の傍にいてほしいです。
 高架下にいてほしいです。
 その先の十字路の信号の下にいてほしいです。
 川原のフェンスにいてほしいです。
 川原のフェンスのその向こうにいてほしいです。

 貴方のところまでの道を知らないことに気付きました。
 貴方のところに行くのは、辞めました……。


 貴方の最寄り駅で降りて貴方の家に帰って、貴方の冷蔵庫を開けて貴方の牛乳をレンジで温めました。
 膜をスプーンで掬って食べてから、ベランダで少し星を眺めました。少し夜風が冷たいのでタオルケットを肩にかけました。
 昼に食べたコッペパンの残りを牛乳で胃に押し込んで、貴方の家の僕のベッドで眠りました。
 嘘です、実は寝る前に3枚ビスケットも食べました。
 夢の中でようやく、少し貴方とお話ができました。また明日、貴方の駅まで行こうと思いました。
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ORPHAN

06 27, 2016 | 歌詞

新聞売りの少年たちの目
煙突掃除で見上げた空
味のないパンと具の無いスープ
大親友は路地裏の猫だよ

窓の明かりが胸を締め付けるんだ
段ボールの中でブランケット握った
離さないで

酔った親父にぶん殴られても
連れのホステスにバカにされても
少年はいつも絵を描いてたんだ
肺病で死んだイーサンの分も

窓の明かりが胸を締め付けるんだ
段ボールの中でブランケット握った

切れた臍の緒、とうに気付いてたんだ
梔子の花、鳴り止むテレビの砂嵐

目を逸らすなよ
嘘はついてないよ……

(Ghetto)

悩ましい屑鉄、跪いて崩れ落ちる、錆びた腕が肘から折れて、祈りは宙に固定される。

06 27, 2016 | ライブ

6/21@四ツ谷OUTBREAK
【今夜、四ツ谷の地下室で。】
~Sceneslowレコ発編~

Ghettoセットリスト:Chapter24「KILL WILL ROLL」
1.OIL
2.RUST
3.ORPHAN(新曲)
4.DAWN
5.ペレストロイカ
6.MOON

 四ツ谷の出演の方って、語弊のある言い方になるけど、音楽的な素養が凄く豊かな人が多いなって思う。平均値が高いというか。
 技術的な側面と普遍性、オリジナリティ(パンチの強さ)のバランスの総合点が高いなって。それが琴線に触れるかどうかはまた別の話だけど。
 あと単純に賑やかだよね、お客さんがOUTBREAKを好いてる気持ちが伝わってくる。知り合いがいなくても心地良いというか。
 少し下心を感じたりとか、それで気持ち悪くなることもあるけれど。
 この日トリだったSceneslowさんの、あの冬の感じというか、多分地元に愛憎あるんだろうなみたいな、そういう感じは嫌いじゃなかった。
 もう少し痛くていいんじゃないかとも欲張るけど。

6/22@両国SUNRIZE
【祝いまくって騒ぎまくる日
~顔面にケーキを投げつける~】
Ghettoセットリスト:Chapter25「KILL!WILL!!ROLL!!!」
1.OIL
2.RUST
3.ORPHAN(新曲)
4.DAWN
5.ペレストロイカ
6.MOON

 祝い事はいいですね。僕は結構好きだよ。
 対バンでなんとも印象に残ったのがMUSHAxKUSHA Extra Super Lightだなぁ。
 ステージで見る池田さんって本当に、スターというか、なんだろ、強大で無慈悲な敵を必殺技でぶっ倒してくれる無敵のスーパーヒーローみたいな感じ。僕からすると。
 この表現はウブすぎるか……まぁでもそう映るんだからしょうがない。ヒーローと同時に怪物でもあるんだけど、だから、仮面ライダーですかね。適当だな。笑
 ドラムの上田さんと池田さんのツーピースっていう最小編成なんだけど、各自のやってることが浮き彫りでリハから目が離せなかった。
 あと鳴ってないパートが頭の中で全部聞こえるので特に困らなかった。笑
 ツーピースって、自分がやってたことも含めて斜に構えてしまうんだけど、曲がいい……曲がいい、それに尽きると思う。

 Ghettoについては、この二日間でまた成長したかなと思う。バンドっぽくなってきたというか。
 じゃあ今まではなんなんだって、そりゃバンドだよって話だけど、まぁ往々にしてあるんですよね、そういうことは。多分今後もじわじわバンドっぽくなってんじゃないかと。。。笑



 「私が私である」ことから全ての苦痛と悲しみが生まれ、それから解き放たれることは永久に無く、死して尚境界線のぼやけた「私」は「私」という鎖に縛られるのでしょう。
 例外はないです。貴方も同じです。どう誤魔化すかの違いでしかない。
 私の中のありとあらゆる欲求は「私は私でなくなってしまいたい」という欲求とも逃避ともつかない起因で、その帰結は安易に「死」を欲しますが、僕は「詩」を与することで「私」の「貴方」にひと時の安らぎと欲動を感じさせられたら、と常々考えています。
 強いて言えばその欲求こそ、「私を私」たらしめる「貴方」の視点ではないでしょうか。
 そんな「私」を「貴方の私」にしてもらえたら、この上なく光栄と感じます。
 「私は貴方です」。