活動

鳩 正義

Author:鳩 正義
Ghetto HP
Ghetto

出演-------------------
9/5@池袋adm

9/8@三軒茶屋HEAVEN'S DOOR

10/22@三軒茶屋HEAVEN'S DOOR

11/1@両国SUNRIZE

12月未明@両国SUNRIZE


チケット予約は下記メールまで。
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悪童の乖

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愚かになる

08 25, 2016 | 日常

 最近特に酷いんだよ、脳の劣化が。記憶はどんどん錆付いて、光陰矢のごとしだよ。
 考え事をするにも焦点は定まらず、思い出す言葉は崩れ落ち、微かな匂いは薄れ、目蓋の景色は霞み、髭は伸び、髪は抜け、関節が痛み、動悸が止まらない、きゅーーーしん、救心♪
 明日はついに新潟でライブですね。忘れもしない3月11日以来だ。

 今回は強烈なドラマーを引き連れて(僕は運転できないので正確には僕が引き連れられる)、3人で乗り込むんだナー。
 そのキッカケは、MUSHAxKUSHAという日本有数のライブバンドのエンターテイナー、蟲役者こと梅原さんのお誘いです。
 今現在、梅さんは何の縁だか、僕のゴミみたいな地元(イトーヨーカドーと田んぼとチャリ泥棒しかいない)に住んでいる。
 なんというか、色んなものと断絶したような街で、あれだけ日本中を駆け回った人がそんなところにいるのが不思議だ。
 きっとその壁を少しずつ強烈なエネルギーで削ってきたんだろうね。
 ここまで削ったぞ今!っていうのを魅せるイベントだろう、多分。
 実際のところ今年の夏はこの日に焦点合わせて生きてきた。その爆薬に発火させるんだ。湿気てないといいが。

 お土産もあるよ。
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会葬

08 25, 2016 | ライブ

 怒涛の夏でしたね。誰ですか? 今年そんなに暑くならないって言ってたの。
 なんなら毎年そう言ってません?
 そして夏が終わる頃に何事もなかったかのように今年も暑かったね、って同じ顔するのやめてくれません?

 8/4@両国SUNRIZE
 【体内時計ギグ】
 20分で演奏強制終了(鬼)、時間をはみ出ると演奏中だろうが強制ストップというイベントです。
 第一回で何故か優勝してしまい、そんで第二回も何故か優勝してしまったので、第三回目は僕の誕生日の10月19日に決まりました。
 なんでこんな日に……。
 イベント自体は結構面白いんだけど、ハラハラするような感じがなんかまだ浸透してなくてね。

 そもそも演奏時間を守る、というのは極めて大事なことなんですよ。
 立地にもよるけど、基本的にお客さんの終電や次の日の設営などを考えると、当然公演が遅れるのはよろしくないのね。
 その点で演者が心がけるのはテキパキやること、(体感として)時間をちゃんと把握することなんだけど。
 逆にこれに収めるために意識しすぎちゃって、早めに切り上げる奴が多め。これはイカンやろ。てかシャバい。
 演者たるもの、そりゃ目立ちたいのよ。目立ちたくてステージ立ってんのよ。「目立ちたい」の中にも色々あるけど、とにかくエゴがあるんだ。
 そのエゴをアッピルしないでどーすんだよ、アッピルしないで! アッピーーーール!

 -----謎のノイズ-----
 アピールとPRが混ざって、面接で自己ピピールって言ったことがあります。面接は落ちました。
 -----謎のノイズ終わり-----

 悪ノリですけど、演奏時間スレスレなほど豪華商品、外れたらかなり痛いバツゲーム、とか。
 あとはやはりお客さんも演奏時間、リアル進行で把握できたらグルーヴ生まれやすいかなって思う。
 でもこれだけでも中々難しいよね。イベントって難しい。ライブもそうだ、たった一つで色んなことが変わる。

 8/13@両国SUNRIZE
 【いけだーvsさわぶー vol.2】
 ツアバンだらけの日のトリに放り込まれた日。
 これはあのー、僕のベシャリが久々にクソだった。随分前にしでかしていたことをまたやってしまった。死ぬ。死にます。可及的速やかに。
 演奏はまぁ、よかったかもしれん。分からん。とにかく僕のMCがクソだった。ホントクソだった。黙ってればよかった。ファッキン。
 上でも書きましたが、たった一つのことで色んなことが変わる。バタフライ・エフェクトだね。映画じゃない方だよ。
 いやーすまんかった。各方面にごめんなさい。二度としない。

 8/24@両国SUNRIZE
 【渾身の一曲勝負!第十六夜】
 SUNRIZE店長の池さんに「赤紙が来たと思って……」という希死念慮なお誘いを頂き、昨日参加してきた。
 正直、ただ身内で酔っ払って騒ぐ内輪イベントなんでしょう、と思っていたが、まぁそれは当たってたんだけど、一人一曲って凄く循環が良くて、思いのほかこれが楽しかったんですね。
 ガチめとサラッと流す感じと滑ってるのとウケてるの、色々あるけど、なんせ5分だから色々引きずらない。その良し悪しは知らんけど。
 方々のよもやま話や切ないこぼれ話に涙と笑いが止まりません。

 最近SUNRIZEのブッカーのさわちゃんがウクレレでライブをしだして、それに池さんが「いくらとサーモン」という、みんなのうたも看板下ろすぐらいポップな曲を提供したのね。
 で、作詞とタイトルはさわちゃんが自分の好物を歌にしてる。いくらープチプチ、さーもんプリプリ。耳に残るんだこれが。
 これを昨日池さんが歌いだしたときは本当に笑った。MUSHAxKUSHAの声で「いくらーぷちぷち」言うてる!!
 そのあとサワレレ(さわちゃんのウクレレ)が本家の堂々たる歌い込みとコール&レスポンスでほんわかワールドに全員を引き込んだ。この子は凄い。

 自分は敬愛する言葉翔の秘密基地をカバーしました。
 正直自分にはまだ偉大すぎる、という自覚はあったけど、こういう機会でもないとチャレンジしないなと思って。
 結果はまぁ本家に顔向けできないレベルの破綻となったので、
 しなくても良いチャレンジもあるのだなと思った。
 や、嘘です。自分で弾いてみてもっとこの曲が好きになりました。
 輪には加わらず、隅っこでひたすら煙草とアルコォルを嗜んでいたけど、結構楽しかった。
 ライブハウスのかっこ悪くて愛くるしい一面をまた見れた気がしたよ。

鉄男 / エレファント / リリア 4-ever / グラン・ブルー

08 18, 2016 | カルチャー

 鉄男
 一作目。話は度々聞いていたが、ちゃんと見るのは初めて。
 痺れるなァ、切ないなァ、この質感(失陥)たまらんなァ、そんなところだろうか。
 体が鉄になっていく悪夢にうなされるサラリーマンが、実際鉄になっていくという、言ってしまえばそれだけの話。

 順調に何が言いたいのかまるで分からなかったんだけど、ロマンチズムと性的倒錯(この場合矛先は鉄だろうか、速さだろうか)は純粋に昇華されたように感じた。
 フロイト的に考えれば、この映画は男性器の象徴だらけだろう。それでなくても性的アピールやモチーフは多い。
 とにかくこの映画は速い、何もかもが速くてちっとも追いつけなかった。こんなに速いのは久しぶりだ。
 綺麗よりカッコいい要素が多かった。

 速さや技法、雰囲気その他で連想したのは「おそいひと」だった。これもタイトルとは裏腹に速かった。
 続編どうなんだろう? 誰かこっそり耳打ちしておくれ。

 エレファント
 久しぶりに見直した。コロンバイン高校銃乱射事件をモデルにしている。
 ドキュメンタリーとフィクションの中間ぐらいの手触りだ。
 映画的な演出はほとんど介入せず、カメラが何人かの生徒の背中を追って、銃乱射が始まって、それで終わり。
 わざわざ名前が与えられて、「こいつ何かやるのかなー?」的な場面があっても、別にストーリー上では何もしない。
 徹底的に「この世のどこかで、確かに存在する瞬間」を抜き出したかった、かと思われる。

 この映画のエンディングと、陰鬱な閉塞感が好きなんだ。
 実際の事件の犯人がいじめられていた事、作中でも軽くいじめられている描写があるが、それは(あくまで映画内に限定すると)犯行の動機とは考えにくい印象。
 作中の犯人はいじめというよりも、もっと厭世的な感覚で犯行に及んだ気がするし、映画自体そういう風に描いている気がする。
 なんせ自分を苦しめた奴、無視した奴、見捨てた奴らを全員撃ち殺してやる、みたいな気概は全く見受けない。
 通販で銃が買えなかったら何もしなかったんじゃないか、ぐらいの。
 通販で銃が買えなかったから何もしなかった人が多い日本、という国の閉塞感に苛まれた人間からするとそう感じるな。

 とすると、銃社会や銃の存在への、非常に希薄で非常に痛烈な批判なのだろうか。
 まぁ銃を撃つ奴は、銃が無かったら銃を撃てないからね。そりゃそうだ。
 実際の事件はどうだか知らないけど、この映画内の犯人は、単に世界そのものを終わらせたかったんだろう。
 同感だ。僕とは手段が違うけども。

 リリア 4-ever
 旧ソ連とスウェーデンを舞台にした、売春奴隷犯罪を描いた映画。
 一人の女の子が徹底的に酷い目に合う、合い尽くしていく悲惨なお話ですね。

 これも閉塞感が凄い。街の景色から全く魅力を感じない。住んだら一生出れない、娯楽や物資は何もないと、どこを見ても一瞬で分かる光景。
 売春どうこうよりも、人の孤独や希望を利用するあくどい手法そのものに反吐が出るというか、邪悪そのものというか。
 実際こんな目に合ったら心が死ぬと思うんだけど、心が死んだ人間の時間を買って何が楽しいのかと思うよね、マジで。

 主演の子が可愛いので、それだけでまー良かったんだけど、1点だけ。
 羽根はどうかと思う……。

 グラン・ブルー
 以前BIRDYという映画を紹介したが、あれが鳥人間バーディならこっちはイルカ人間ジャック! 是非続けて見るといい。
 他にあるとすればなんだろう。犬人間?南極物語か? ライオン人間?ん??
 ムカデ人間の話はやめろ!

 っていうか多分今更ですよね、映画自体。今更見て超感動した。ニキータやレオン以前にこんなに素晴らしい映画を撮っていたとは……。
 実在の天才ダイバー、ジャックとエンゾの二人を中心に据えたオリジナルストーリー。
 世俗を離れ、どうしようもなく海、深海に惹かれていく二人の男、そんな男に惚れてしまった一人の女を描く。
 先に言っておくと、この映画のヒロインはイルカだ。
 この映画のイルカたち、ちょちょちょちょーかわいい。なんでこんなにかわいいんだ? 元々イルカそんなに好きじゃないんだけど、惚れそうだ。
 あと主人公の親友にしてライバル、エンゾもいい。ジャン・レノが好演している。
 海を通して母性を描いた映画、というレビューを読んだが、それは確かに当たっているように思う。
 豪胆で向こう見ずなエンゾは、唯一肝っ玉母ちゃんのママに頭が上がらない。(イタリア人は皆マザコンらしいね)
 ヒロインのジョアンナは子を宿すことで、家庭や母としての自分を望む。
 そして幼い頃に母を失った主人公は、母の代わりとなるものを取り戻すために深海に潜っていく。(解釈の一つ)

 特にエンディングのイルカの存在は、深海という真っ暗で光も届かない世界でありながら、そこが楽園であるかのように慈愛に満ちている。まさに母。泣いた。
 人魚たちがこの世にいるとすればイルカだろう。
 「溺れたら人魚が迎えに来てくれる」とは、冒頭で溺れ死んだ主人公の父親の台詞だが、本当だったらどんなに素敵なことだろう。

 クソみたいな現実に窒息するほどの閉塞感を感じる4作だった。死んだほうがマシだ!!

ほかならぬ人へ / ヤング≒アダルト / クトゥルフの弔詞

08 01, 2016 | カルチャー

 ほかならぬ人へ
 白石一文の小説。以前「この世の全部を敵に回して」を読んで、いたく気に入ったので直木賞のこちらも。
 個人的に、なんらかの受賞作であることと内容の質には何の関連性も見出せない。
 というか、白石一文の小説はどれも大体テーマやメッセージが一緒なので、これが受賞するならどの著作が受賞してもいいのでは、なんて思う。

 簡潔にして他に表現するでもなく、恋愛小説だ。
 プロットだけなら典型的、いやむしろ古典的ですらある。
 恋の要素は薄く、男女間の愛について深い洞察が持ち込まれてるから、愛小説と言ってもいいかもしれない。
 「ほかならぬ人へ」「かけがいのない人へ」の二部構成で、話は独立しており、第一部が男、第二部が女。
 この構成は男女間の恋愛における差異を表したものではなく、単にシチュエーションをすり替えただけのように感じた。

 第一部は、優秀で格式高い家柄に生まれた末っ子のボンクラが主人公。
 家柄に反発するように、惚れたキャバ嬢と強引に結婚するが、最初はラブラブだったが2年で派手に破局。
 女々しくいじけながら本当に大切な存在とは何か、を突き詰めていく。

 第二部は、やっぱり資産家の家に生まれた、ややブスの秀才OLが主人公。
 社内恋愛で出世街道に乗っているエリートと婚約を控える中、相反するように以前の上司と逢引を重ねる。
 浮気性の父と甲斐甲斐しい母を見て育ち、「結婚はただのキャリア」と吐き捨て、元上司とワイルドなセックスに耽っていく。

 ややネタバレになるが、どちらも僅かの間本当に大切なものを手に入れるが、最終的にそれを失う。
 それは仏教における八苦の愛別離苦を通じて、どの著作でも通じる「かなしみ」を描きたかったからだろう。
 第一部の主人公がヤケクソ気味に、
 「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」
 「みんな徹底的に探してないだけだよ」
 と言うが、まぁそれを文庫一冊分で書いてるわけだな。
 そして見つけたからといって上手くいくわけではない、というか、それとこれとは話が別、という。

 恋愛小説でもなんでも読むけれど、これだけ小ざっぱりした話は読んでて気楽だった。小ざっぱりしすぎてて、やっぱり受賞作って感じはしなかったけど。
 この世の全部を敵に回して、でも思ったが、「これを書いた人は、めちゃんこ頭が良くて狂気的に優しい人なんだなぁ」という感想がやはり一番強い。

 大崎善生なんかも2~3冊読んだことがあるけど、やっぱり俺は恋愛が主題のものはそんなにピンとこないようだ。
 恋愛小説の「現代的世界観+普通に恋愛できる経済的環境」がすでに俺にはファンタジー、もっと言えば滑稽に思える。
 自分にとって、ではなく、「恋愛」はもうこの国では形式だけのもので、SNSやメディアや雑誌がそれを、セール品として扱ってるようにしか感じないからだ。
 勿論それを売る側と買う側が、ことごとく頭空っぽのマネキンども、ということに端を発するのだけど。
 これだけ恋愛が陳腐化すると、破天荒だか極貧だか、それこそフィクション染みた障害がないと逆にリアリティないんじゃないか、と思う。
 そうでもないとこの時代、本当の愛や本当の相手を見つけるなんて、およそ実現できないというか。
 あまりにバカばっかだから、「俺はバカじゃない!!!」って大声で叫ぶ必要、あるんじゃないですかね。
 同じくバカじゃない人に呼びかけるために、呼び寄せるためにさ。
 まったく、現実と虚構の逆転現象だな。
 本は普通に面白かった。作者の人柄だろう、登場人物がどれも人間臭く愛おしい。失敗や馬鹿馬鹿しさも含めて。

 ヤング≒アダルト
 ティーンエイジ・ファンクラブの曲がかかる、と聞いて見た映画。
 田舎を飛び出して、都会で小説家暮らしを続ける女主人公の元に一通の招待状が届く。
 元カレからの赤ん坊の誕生パーティのお誘いに、いぶかしみつつも里帰りする、というあらすじ。
 聞いたとおり、田舎に帰る道中のオープニングで主人公がティーンエイジ・ファンクラブの「ザ・コンセプト」を流す。
 長い道のりでそれしか聞かないので、リピートしてひたすら聞きまくる。そういう聞き方、好きだぞ。
 ちなみにこの曲のサビの歌詞は、「君を傷つけるつもりはなかったんだ」の繰り返し。

 タイトルは主人公が執筆している、十代後半~二十代半ば向けの小説のジャンルのこと。
 でもあるし、まぁ主人公たち自身、成長しきれない大人初心者ぐらいのことも指してるんだろう。主人公は結構な歳だが。
 ちなみに主人公の書いてるシリーズは以前はヒットしていたが、その人気は次第に低迷。
 作中では半ば打ち切り気味(だったかな)に最終話を執筆している。
 田舎に根付いて暮らす元カレ夫婦の幸せオーラに打ちひしがれながら、「私とよりを戻したいのね」と勘違いした主人公の猛烈アタックが笑える。
 その段階で、元同級生で当時見下していたオタクと手を組む。
 このオタクがまた濃ゆい、ピクシーズのTシャツを着てたのには笑った。

 田舎で立派に、家庭や近所付き合いを築いている元カレ。
 都会で必死にもがきながら、大人になりきれない主人公。
 田舎に残って、鼻つまみ者として土竜のように暮らすオタク。
 その構図はきっと遥か昔からあるもので、業が深いというかなんというか。
 どれが正しいかなんて僕には分からないよ、どれでもいいと思う。僕に出来ないことをやってのける人はみんな凄いと思う。
 大事なのはパッと見て賑やかだとか、優雅だとか、そんなことじゃないんだから。

 僕もまぁ今東京という括りにいるわけだが、ハッキリ言ってこの街すら田舎モノだらけだ。
 てんで頭が悪い愚図ばかり、それこそ田舎で何が出来るでもなく逃げ出してきたような奴ばかりって風に見える。
 東京育ちの奴にもそう思う、笑
 都会で育ったからって都会人、というわけではないね。やっぱり出るんだよ、育ちとか気品って奴はどうしようもなく。
 勿論僕と彼らとになんら違いはないけど、僕が言いたいのは「田舎で生きていけるなら田舎に行けば?(帰れば?)」ってことです。
 作中でもなんとなく描かれるけど、人間落ち着くところに落ち着くわけで、どっちか凄いか惨めかって話ではない。
 無理して肌に合わないところに居座る必要、全然ない。
 都会が落ち着く人、田舎が落ち着く人、どっちもいる。それはもう超自然なこと。

 それにどうせ、僕は田舎だろうが都会だろうが、下手したら人間界、いやいや現世ですら肌に合わない可能性がある……。
 にも関わらず生きてこれてるのはラッキー、みんないい奴らだな! それに尽きる。

 映画はまぁまぁ面白かった。
 凄く胸打たれたりはしないが、「ああ、あるよね、こういうの。大人になると」みたいな悲哀がじんわり。
 晩酌しながらしっぽり見るのにいいか。ハイ・フィデリティとか、ああいう感じだ。
 中学ジャージを着る感覚で、キティのTシャツを着てるシャーリーズ・セロンが見たい、というマニアは早く見たらいいと思う。

 クトゥルフの弔詞
 これはアドベンチャーゲーム、フリーの。
 最近多いんだよクトゥルフ題材のゴミクソオナニーフリーゲーム。
 同人くっさいのもそうだし、なんかとにかくキモい。「くぅ~w疲れましたw」のコピペみたいな感じがある。
 おかげでクトゥルフかじってみたい僕が触っても、すぐに心が折れる。じゃあラブクラフトの原本読んだらって話だが……。

 ああ、クトゥルフ神話っていうのは、なんとかラブクラフトっていうアメリカの小説家が大体100年前に発表した近代神話。
 ギリシャ神話のゼウスやオリュンポスみたいに、海神クトゥルフを中心とした摩訶不思議な怪物や神が入り乱れる。ややSF要素が強い。

 でもこれは入門編にうってつけ、と聞いたので読んでみた。
 なるほど、確かに臭くない。文章力も語彙力もあるし、サウンドノベルの演出も効果的に盛り込んだ上質なホラー小説だ。
 ゲーム要素は限りなく薄く、本当にただの読み物だが、元々そのつもりだったのでそれは構わない。
 そもそも俺は周回が面倒だから選択肢が多いのは好きじゃない……。
 なんとなく原典のおどろおどろしさを意識しているんじゃないかと思う、まとわりつくような、夢か現実か曖昧なプロットが魅力的だった。

 おまけ要素は元ネタがよく分からなかったが、原作の雰囲気をぶち壊して笑えた。
 クトゥルフに興味はなくても、日常に忍び込んでくる怪異、的なものとして認識しておけば楽しめると思う。
 ノベルゲー良作多いのは分かってるんだよ、ただどうしても取り掛かる腰が重くて……まぁそれはいいや。
 おーもーしーろーかーったっ!