レオン

鉄パイプの寝台に腰掛けると、軋む音が酷く耳障りだった
生まれてこない方がよかった、なんて、貴方は言った
その骨盤の傍にある蜘蛛の巣の刺青に見とれて
触れもしなかったことを思い出して
生まれてこない方がよかった、なんて、俺も言った

今日は肺の雨が降る
なんてくだらない日だ
さよなら愛しい人
錆の浮いた恋を見た
俺は貴方が初めからクソ女だと分かってたから
別に傷つきも哀しくもなかった
自分が穢れていく快楽にただ溺れることにした

分かってなかったら、こんなに哀しい
俺は思ったより穢れてなんかいなかった

横になると、いつもモッズの若者が天井の染みにいた
鷲鼻で、気がつくと長く伸びてトルエンの煙に滲んでいった
いっそ目を閉じて、耳を塞いで、何も見ずに、自分の叫び声で全部かき消す
いつか、俺は自分の呪う声で目が覚めた
獣みたいな唸り声ねと、いつか貴方は言った

俺は綺麗でも優しくも美しくもないけど
貴方がそう言っていたのは、俺にそうであって欲しかったからだろうね

さよなら愛しい人
どんなにか傷つけたか分からない、どんなにか悲しませたか分からない
肩甲骨の白鳥のトライバルは嫌いだった
俺が求めているのは、分かっているよ
でもどうしてだろうか
いつも期待するのは、いつも裏切る奴ばかりだ
でもどうしてだろうか
いつも俺に情けをかけるのは、いつもそいつらだ
ついでと言えば、結構みんな体系が似ているな

この匂いも、カナシミも、見失って
俺らみな、灰になって、ハイになって
肺になって、怒り狂うさ
この気持ちも、笑顔も、見失って
その笑顔で、それだけで、もつれあって
信じられるか?
いつまでも血を流すだけさ
この光も、カナシミも、見失って
俺はただ、杯になって、胚になって
敗になって、壊れるだけさ
焦がして、焦がして、焦がして、焦がして
許して、許して、許して、許して
その憎しみで
愛し合って、愛し合って、愛し合って、愛し合って
その孤独で
殺し合って、殺し合って、殺し合って、殺し合って
笑って、ただ笑って、怒り狂うよ
笑って、ただ笑って、落ちるだけ
灰になって、落ちるだけさ

なんとなく死体で
なんとなくしたいから
なんとなくシて
なんとなく下
なんとなくしたいから
なんとなく舌絡めて
なんとなく寂しいから
なんとなくシて
なんとなく苦しいから
なんとなく舌
なんとなく嫌になって
また誓って
また願って
また祈って
また殺すだけ
また愛して
また許して
また抱いて
また殺すだけ
嫌うだけさ、嫌うだけさ、嫌うだけさ、嫌うだけさ
嫌うだけさ!嫌うだけさ!嫌うだけさ!嫌うだけさ!
愛しいだけ!愛しいだけ愛しいだけ愛しいだけ
無駄なだけ無駄なだけ無駄なだけ無駄なだけ
細胞も精液も内臓も花も殺すだけ
憎い奴らを皆殺し、死体の中で笑う
笑う、バカな、笑う、見ないフリ
見ないフリ、見ないフリ、見ないフリ

2010/01/27
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