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2013

Catcher in the Rye

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白い肌の裸の男が逃げてんだ
ライ麦畑を駆け抜けてんだ
彼は何から逃げてんだろう
最終的には爪を切るだろう

彼の背中には傷があった
二つの対の醜い傷があったな
誰がつけたか知らないが
どうやらジョニーという奴が彫った刺青らしい
早とちりな真似をしたな
自転車をこいで空を飛ぶことさえ出来ないくせに

コーヒーにクリープを入れるんだ
出来損ないとか役立たずとか
そういう意味らしいんだ
アイデンティティが溶けるような気がしてた
スプーンで混ぜても底にひっかかって
なんだ、船底のデブリは君だったのかと
分かったときには怒りも消えてて
まったく、何がしたいのか訳が分からなくなる

グリーンウッドのティーンエイジを俺は知らない
地獄のような面影が迫ってた
俺はどうやらクリープのようだ…
君は角砂糖を沢山入れた味なのに
比べりゃなんだか希望を薄くして
フランジャーで誤魔化したみたいに卑劣なもんだ

空の上にぷかぷか浮いて
星を一つ一つ蹴り落としたら
とても綺麗で世界は真っ暗になるんだろ
俺は水素ガスが核融合して燃えるのを見てるだけ
そんな大それた真似は出来ない
だから彼がやってるのを見た
彼は世界を真っ暗にして
久々に見たらなんだか平べったくなってた
なんだ、まだそこにいるのか…
そうは言われても朝が来るんだ
気がつけば星がまだ頭の上にあるんだ
美しい単語も出てきやしないよ
段々火の手があがってきてる
あまり焦らせないでくれ…
俺にはたかが知れてる手足しかないから
スペースシャトルに脳を支配されてるんだ

目玉が爆発するような蒼い空と海があって
白い少女を追って桟橋の先まで走った
追いついた頃少女は消えてて
彼は目が覚めたら左腕がなくなってた

2009/04/26
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