Sunny Side Up

後部座席に憎しみを積んで走った
夜道に橋を渡るあの電車は
まるで空を飛ぶように
「いつまでも変わらずに愛してくれる?」

かわいい貴方の醜いその手を
小さな指の可愛そうな爪を
化け物の産声あげて俺はあいつを殴った
あなたは子供ねと笑うばかりで

ひび割れそうでも壊れやしない
太陽の黒点その先の
虫眼鏡で覗いた細胞は
すれ違い忘れたいあの四月は長い
伸びた前髪あなたはかき上げる
何かを言おうとして俺を見た
充実した日には程遠すぎて
空しいというには愛がありすぎる

君の目の見る太陽は黒い
俺の目の見る光は怖い
君の肌の赤い傷は痛い
俺の肌の切り傷は癒えない
俺は君を忘れてどっかへ行ったから
ここにいるのは偽者だろう
そこにいるのは俺じゃないだろう
ここにいるのはあいつを殴った俺の隣の鳩

子供にも大人にもなれないで
あいつが言うにはピーターパンは
愛を覚えて大人になったという
忘れたらそいつはどうなるだろう
知らないあいつは笑ってばかりで
知らない気になる忘れた記憶
いつかの青い日の指先を俺は切りつけたい
気にすんな 気にすんなって
気にすんな 気にすんなって 気にすんなって

2009/04/21
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