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鳩 正義

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汚れた血/ガラスの墓標/勝手にしやがれ/禁じられた遊び/アメリ/欲望の翼

03 22, 2013 | カルチャー

フランス映画に触れていく。
フランス映画。それは恋の映画と言って差し支えない。
どんだけ色ボケした民族なんだよお前らは、と両の頬をぶっ叩きたくなるほど甘ったるい台詞をほざき、アホみたいにチュッチュする。
あとどっかしらで一回はおっぱいが丸出しになる。

まずレオス・カラックス監督作品、アレックス・三部作二作目、汚れた血。
アレックス・三部作の発想は俺の曲の幾つかにも散りばめられているので、是非全作見たいのだが、中々どこにも見当たらないためこれしか見れていない。ちなみに話が繋がっているわけではない。
近未来SFに当てはまるが、SFの要素は殆ど無い。フランス人に何をやらせたところで、所詮恋のスパイスにしかならないんだな。
というのも、「愛の無いセックスをすると死ぬ」というまた、なんというかフランス人専用殺戮兵器みたいな病気が流行っている、という設定だからだ。
で、案の定愛の無いセックスをしていた主人公アレックスは、恋人に別れを告げ、旅先で美女に一目惚れする。(フランス映画は一目惚れがめちゃめちゃ多い)
しかしその美女はとあるマフィアの恋人で、という、失恋からスタートする話だ。

基本的に、台詞が回りくどすぎて何を言っているのか分からない。分からないが、口説いていることだけは分かる。
詩的な表現をすることにかまけすぎて、本旨がまったく伝わらないのだ。よくあれで意思疎通が出来るよな。作り話ってだけで、普段はあそこまで洒落込んで喋ってないと思いたいが。
ちなみに、その台詞は皮肉抜きにどれも非常に美しい。
また特筆すべきはカメラ・ワーク。常にベスト・アングル、ベスト・ショット。どこを切り取っても絵画のような美しさ。そのため撮影期間は非常に長くなったそうだが、その甲斐あって、かなり病的に凝っていることが伺える。
置いてあるもの、その配置、光の加減、影の方向、どれも完璧だ。ここまで美しい映画は中々お目にかかれない。
反面気にかかるのがアレックスを勤める役者の不細工さ。
ちょっと強烈過ぎる。個人的にはノートルダムの鐘の主人公を見たときくらいの衝撃を受けた。アップが結構多いから、それがまたキツイ。
まあ重要なのはこんな不細工のアレックスが、甘ったるい台詞や行動をこれでもかとしまくり、それが実らない青春のやるせなさと爆発だ。
物語中盤のアレックスの疾走(BGMに結構でかい音でデヴィッド・ボウイのモダン・ラブがかかる)がとにかく最高。不器用で胸がざわついて、吐き出したくて、泣き出したくて、やるせなくて、そういう若い男の子特有のエネルギーが全部出ている。
もっと言うとあの疾走のためだけにあるような映画。あとカメラ・ワーク。

ガラスの墓標。
最初に言っとくと、ジェーン・バーキンの美しさとおっぱいのためだけにある映画。(フランス映画そんなんばっか……)
主役のセルジュ・ゲンズブール扮するマフィアが旅行中の学生に一目惚れして(またか)、口説き倒して、イチャイチャして、主人公を慕っていた後輩が嫉妬に狂って主人公を撃ち殺して終わる。
ネタバレまでしちゃったけど、話になんら価値がなく、また旨みもないので問題は無い。
再び言うけど、ジェーン・バーキンがとても可愛い。幼さと美しさと若さと清純さと色気と輝きが同居している。
言い過ぎた。でも全盛期のウィノナ・ライダーを越える美しさの女優は中々珍しい。
あとは役者たちのファッションか。みんなお洒落。セルジュ・ゲンズブール(これもまた一般的にはハンサムとは言えない顔。魚類っぽい)の着ている羽毛のコートが超カッコイイ。
タイトルの言葉が美しくて好きだが、取り立ててガラスも出てこないし墓標も特に示唆されていない。響きでつけたんじゃないか、って言いたくなる。
もう一度言うけど、ジェーン・バーキンが可愛い。本当にそれだけ。クソ映画です。

勝手にしやがれ。
これは映画自体は有名だな。1959年の白黒映画。
犯罪映画としては随一だろう。先に言っとくと、これもジーン・セバーグの美しさと奔放さに酔いしれる映画。
タイトルの如く、法律なんて聞いたことも無い、って風に主人公ミシェルが勝手にしまくる話。
いや、本当にそうなんだって。
息を吸うように万引きをして、吐くように嘘をつき、子供のように人に拳銃を向け、そのままの気分で警察官を撃ち殺したり。
これは、そこまで甘ったるい台詞は出てこない。ミシェルは上記の性格なので、ヒロインにそのまま「ヤらせろ」「なぁヤろうぜ」「いつになったらヤらせてくれるんだ」と猿のように言い寄っている。
この主人公も、これまた男前というわけではない。横顔は整っているが、唇がタラコすぎる。目つきも卑屈な感じだ。
所々の行動は刺激的なのだが、如何せん映画として未成熟で、話がチンタラしている。退屈だと感じる場面が多い。この時代の映画にちょくちょく見られる傾向だが……これはちょっと酷い。
煙草を吸うさま(ホントずっと吸ってる)のハードボイルドさと、ジーン・セバーグの可憐さに見とれる映画ですわ。

禁じられた遊び、という映画の主人公もミシェルという。1957年。
反戦映画としての側面があるが、主軸は子供の残酷さだ。ロマンス要素は全く無い。
両親が飛行機の襲撃で撃ち殺されて、孤独の身になった少女ポレットは、近くの村のドレ家に拾われ、末っ子のミシェルと仲良くなる。
そこでポレットは愛犬が死ぬが、死という概念が幼すぎて理解できず、ミシェルに墓を作ってもらう。
で、その愛犬が寂しくないようにと、周りに動物の死体を拾っては墓を作りまくるわけだ。
最終的に教会の十字架までかっぱらおうとする辺り、ミシェルの貢ぎっぷりは半端ない。将来絶対女に騙される。
ミシェルという、日本人からすると可愛らしい感じのする名前だが、向こうではインモラルな男の名前なのだろうか。
ンなわきゃねーか。
ナルシソ・イェペスのギター一本のBGMが非常にカッコイイ。予算の都合による苦肉の策だそうだが、この映画はオーケストラよりよっぽどこっちの方が合ってる。

アメリ。
日本でも随分話題になったから、話の詳細は省く。
要するにフランス映画はこんな感じだ。ちょっと言葉の言い回しが変わっていて、ファッションや街並み、小物や生活スタイルが洒落ていて、なかなか話が進まない。
まぁアメリは比較的最近の映画というのもあって、大分見やすい。
主演のオドレイ・トトゥもこれまた癖のあるルックス。可愛いんだけど、なんというか、うーん、濃い。
ロマンスは勿論あるが、そもそもアメリという、ちょっと変わっていて魅力的な女の子を楽しむ、という観点がよい。
内向的だが健気で素直、人のことを幸せにするのが好き、という大変可愛らしい女の子だから、自然に見ていて応援したくなる。
肝心の恋の相手と出逢うまで、で話が決着するロマンス映画も中々珍しい。

欲望の翼。
ウォン・カーウェイ監督の中国映画なのだが、テイストが非常にフランス映画なので、ついでに紹介しておく。
えーと、だらしない暴力的なヒモ男とそれを取り巻く数人の若者たちの暴力的で刹那的、享楽的で絶望的な話。
フランスのお洒落感が中国のごった煮感に入れ替わって、ちょっと汗臭さと閉塞感とやるせなさが増していると思ってもらっていい。
俺はアジア映画につきまとう、シリアスにやってるのにちょっと間抜けな雰囲気が漂うことと、詰めが甘い感じが最高に嫌いだけど、これはそういうのはほとんど無かった。エンディングが少し「?」ってなるくらい。
最初に人気の無い売店で働く女の子スーに、主人公ヨディがいきなり口説き始めるシーンから始まる。(ヨディはやっぱり男前ではないが、このシーンはクール)
まぁそのあと男女のなんやかやがあって……そこら辺は、退廃的で自堕落な話が好きな人は好きだと思う。
俺は大変好きなので、この映画は中々よかった。俺の好きな90年代的空気感が感じられた。
この映画もカメラ・アングルで美しいものが多い。景色の切り取り方も、中国の味わいをミニシネマ風に描いている。
ヨディの駄目男っぷりは、そんじょそこらの映画の比ではないので、受け入れがたい人も多いのではないだろうか。俺は全然平気だった。めっちゃ共感した。

総括して。
フランス映画は基本的に退屈。映画自体の長さは短いものが多いが、それでも真剣に見てると疲れるレベル。
しかしそれでも何となく惹かれる雰囲気や味わい、名シーンや美しい言葉が時々出てくるから油断がならない。
あと、ホント、ビックリするほどロマンス要素が多い。大半。愛を囁くならフランス語、というのは伊達ではない。
俺も咄嗟にはフランス語とイタリア語とポルトガル語とその他諸々の区別がつかないミーハーだけど、フランス語は聞いててこそばゆいというか。女だったら結構くすぐられそうだな、と感じる。
日本だと映画好きでもなけりゃあ、特別フランス映画なんて観ないものだと思う。
俺も無理に薦められるほどフランス映画を面白いと思ったことはない。でもなんか、好きなんだよなぁ。不思議なもんだ……。
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