ソロプレイの調べ

 更新しなきゃ更新しなきゃと毎日思っているのだけど、毎日よく寝ている。睡眠は気持ちいい。50年俺を起こさないでくれ。永遠に眠っていたい。
 更新してない更新してないと毎日思っているけど、カウンターだけはボチボチ回っていることが究極にプレッシャーになっている。そのうち幾つが俺の両親だったりするんだろう。あとは全員ボンクラだろ? 間違いない。
 カウンター(笑)くらいの気持ちでつけたのに。カウンター(///)くらいになってきたよ最近。何言ってんだ。

 くだらねー話は置いといて、世の中には一人の人間と一つの楽器で、フル装備のオーケストラに匹敵する驚異的な演奏をする人間が何人かいる。
 そんなドキドキ☆ミラクルソロプレイを紹介したい。したいだけで、するとは言っていない。いやごめん、します。

Jimi Hendrix - The Star Spangled Banner
 これを紹介しないことには始まらない。ギターゴッド、ジミ・ヘンドリクスのおそらく一番有名な演奏から。
 人類史初の音楽フェス、ウッドストックフェスティバル(1969年)より。
 アメリカ国歌を、当時泥沼化するベトナム戦争へ、批判の意を込めて行われた伝説的プレイ。
 序盤から何やってるかサッパリ分からない。空襲、爆撃、人々の悲鳴などをギターで再現している。再現っていうか、現出? ゲルニカみたいだよね。
 ジミは当時のギタリストの中でも発明家で、アーミングとエフェクターを駆使しまくり、製作者すら意図していなかった斬新な利用法、奏法を数多く生み出した。更にすごいのは、彼の機材を全部揃え、彼並にテクがあっても彼の音は誰も出せない。何故なら彼が神いわゆるGODだから。言うまでもない。
 あんまり誰も再現できないんで、「エフェクター頼り」「新しい物好きのスッタコ」みたいな嫉妬交じりの批判が当時は多かったらしい。それでもある程度のレベルの人間は皆彼のセンスを正当に理解し、賛美し、酔いしれた。ジミ凄い。
 ミュージシャンは新しい物好きな方が自然だと思うヨ。こだわりも大事だけど。基本的に好奇心旺盛すぎるくらいで丁度いいからな、創作家は。広い視野と深い見識。コレ。

 Tommy Emmanuel - Angelina
 ソロギターの次元を2つも3つもランクアップさせたチェット・アトキンス、ではなく、そのチェットから世界最高のギタリストの称号(C.G.P)を頂いてるトミー・エマニュエル。愛称トミエマ。
 間違いなく存命のギタリストの中でトップクラスの演奏力を持つギタリスト。アコギもエレキも超一級だが、やはりアコギでのクレイジー作曲能力が特筆すべきところだ。エフェクティブ、パーカッシブなサウンドもお手の物。何気にボーカルも上手い。更に喋りも上手く、笑いを取るのが得意。話も長い。なんだこのジジイ。
 上記のアンジェリーナは確か娘に宛てた曲。お洒落すぎ。贅沢にも程があるだろアンタの娘。
 耳馴染みがよく単純にいい曲なので、トミエマの中でも人気の一曲だが、本人曰く「演奏は簡単な方」。なんだこのジジイ。

 Andy McKee - Heather's Song
 ザンギエフ腕前ではトミエマほどではないが、とかく優れた作曲能力と、卓越したメロディセンスを持つ。彼の曲はどれもが優しく繊細で美しく、健やかに胸を打つ。
 見た目と違って性格も繊細で、結構波乱万丈な人生らしい。詳しくは知らん。トミエマと違って朴訥とした人柄だ。ザンギエフ。
 Andy McKee - Rylynnという曲が一番有名で人気がある(エンディングで意味の分からない奏法を披露している)のだが、俺は上記の奴が一番好き。ま、どれもいいんだけど。

 John Butler Trio - Ocean
 ジョン・バトラー・トリオのギターボーカル、ジョン・バトラー(馬鹿みたいな説明だ)のフジロックフェスでのソロ演奏。
 客のリズム感が最悪で、手拍子や掛け声が強烈にウザいしズレてるし邪魔だが、演奏は他のものよりブッチギリでいい。フジロックの空気感はやはり大きいのか。
 それにしても客のリズム感が本当に最悪。(二度目)ひゅーひゅー言いすぎだし。盛り上がりとしちゃ全然ありだけど、限度あるだろ。動物園かよ。感動するのは結構なんだけど、「そこじゃないっしょ」っていうのが多すぎる。歓声が聞こえたから自分も声挙げる、みたいなワンクッション遅れた感じがヤバイ。演奏中にぐちゃぐちゃ煩いより、演奏後に鳴り止まない歓声と拍手の方が万倍いいだろ。感動するなら空気じゃなくて演奏に感動しろバカ。
 手拍子のリズムが酷いってのは、何もこの動画に限らない。また面白いのが、60、70年代の手拍子はバッチリだったりする。(特に外国バンドの日本公演の一体感は凄い。どれも)日本人はどこかで致命的にリズム音痴になったわけだ。どこかは知らん。80年代じゃね。(適当)
 あと前列にいる奴が全員頭悪そう。
 そういうもんなの?

 山下和仁 - Pictures at an Exibition(展覧会の絵)
 日本が誇る天才クラシックギタリスト。
 村治佳織とかいうビチクソ女の方が知名度的に有名なのが腹立たしい。あんな奴ルックスだけだよ。佐村河内の方がまだ可愛げがある。こういうところに日本クラシック界の悪癖が出る。
 山下和仁のこの演奏を見ろよ。バカみたいだろ。悪霊とでも闘ってんのかよ。
 本来ピアノの曲を、ピアノより音域の狭いクラシックギター用に本人が編曲したこの演奏。どうやってるかというと、なんと曲の途中にチューニング(調律)を変える。勿論チューナーなど使わない。頭おかしい。
 あと、たまに髪型もチューニング(笑)する。頭おかしい。
 あまりにも演奏時の挙動がおかしいのでそこにばかり気を取られるが、肝心の演奏は機械のように精緻で綿密。弾き狂っているように見える場所でも正確無比。まさにキチガイと天才は紙一重。
 年取ってからも痙攣のようなキチガイプレイは健在。いずれ首をグキらないか心配だ。


 番外編。

 DJ Fly - 2013 DMC World Champion winning performance
 こっからは意趣を変えて。DMCというDJの世界一を決める大会の、2013年の優勝者DJ Flyのプレイ。
 前半の脅威のマッシュアップ、スクラッチも楽しいが、後半のアデルのSkyfallリミックスが俺は気に入っている。リズム崩壊寸前な感じがかなりクールだ。
 この「もしかしてズレてんじゃないの?」ってくらい、妖しいブルース感漂うグルーヴは中々日本人にはないものだ。DJでさえも根底はやはりブルージー、及び黒人的なんだなと。あり方がね。
 さすがにここまでとは言わないが、DJというからにはやはりスクラッチなんかでスリリングで神経が焼けるようなノイズを生み出してほしいものだ。
 ちなみにこの大会、日本人のDJ KENTAROが2002年に優勝して国内でもまぁまぁ話題になった。(2012年にもDJ IZOHという日本人が優勝している)
 ローマ字表記がナウい……いや凄いのは分かるんだけども。もう少し気品を持って威張れないもんかね。どうも日本のこういう文化はDQN要素とドヤ感が横行してて素直に歓迎できない。

 Walk off the Earth - Somebody That I Used to Know
 もはや一人の演奏ではないんだけど、楽器が一つなのが面白いから……。(デクレシェンド)
 見ての通り5人で一つのギターを多重演奏する。曲はシンガーソングライターのGotyeの同名曲のカバー。一昨年のグラミーだったかな。この曲サビがめっちゃSting(ポリスの)してて好きなんだよね。
 アレンジが中々面白いこともさることながら、予想以上に原曲を再現できていることと、ボーカル勢の声質が本家と非常によく似ているのに驚いた。
 勿論見所は右の髭面。こいつ絶対いい奴だろ。

 Jeff Buckley - Hallelujah
 実はこれが紹介したくてこの記事書いた。俺が最近ぶちのめされてるジェフ・バックリィの神曲。神の曲だし、クオリティも声も神がかっている。いやホントに。おまけに歌詞もいい。文学だ。ま、曲はカバーなんだけど。彼がやることに意味がある。天才ってこういう奴を言うんだ。
 事前に言っとくと、既存のハレルヤのイメージや偏見を持ち込むと、この曲の2%も理解できないから、そこは注意したまえ。俺も最初「???」ってなった。アルバムの曲を飛び飛びで聴いてるうちに急にズガーンと来た。
 CDとは違う、PV用のテイクなんだけど、困ったことに俺はCDよりこっちのテイクの方が好き。イントロのインプロヴィゼーション溢れる感じはCDの方がいいけどね。
 エンディングがいいんだよ。クライマックスが卑怯。こんな表現アリか。エレキの弾き語りってのがまたいい。最高。アコギだったらこんなに良くない。
 っていうかギターもルックスも声質も歌唱力も作曲センスもいいとか、マジ勘弁だぜ。父親のティム・バックリィも天才だし。二世は駄目なんじゃねーのかよ。
 なぜ30歳で死んでしまったのか。父親も早死にだし。神は本当に天才が好きだ。生んだくせに独り占めしやがって。ずるい奴だ。
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