Stand Alone Complex

誰かに蹂躙されりあなたの面影を見て
トンボが無邪気な子供に羽をむしられる姿を連想して
それはまぁ、それでいいけど
俺はその子供を殺すな
本能の前に理由は要らないからな
とにかく殺すだろう

あなたはもうどこにもいないから
ツタが絡みついた古いアパートを見上げて
燃やしてしまえばいいと小さく呟いた
綺麗なものなんてどこにもないから
一年間待って、針で刺し続けたらいい
あなたはもうどこにもいないから
綺麗なものなんてどこにもないから

怒りがこみ上げて
振り上げた拳が所在なさげで
とにかく自分の顔をぶん殴った
転んだと言い訳した青あざは
あなたにつけられた気がして仕方がない
それは被害妄想なのにね
それはあなたのせいではないのにね

あなたはどっか遠くに行った
俺はその後ろ姿を追い掛けたら違う所に来た
あなたはもうどこにもいないから
俺ももうどこにもいない
誰かに許したことは罪だ
一生の業だ
謝り続けなければならない
誤魔化すことも許すことも忘れることも違う
楽に認める方法は性器を切り落とすことだが、それも違う
何も納得なんかしちゃいない
何せ俺は男だから
他の男は本質的には敵だ
本能が指示する絶対命令だ
皆殺し出来る力があればよかったか
なくてよかっただろう
だけど俺はか弱い存在で
きっと容易く壊れる
長生きできないタイプだと言われ
したくもねぇよと内心毒づいたけど、そんなシンプルな話じゃない
自慢じゃないが、集中力はある方なんだ
ふと我に返る時間があればいい
失ったら俺はガラス細工だろうな
砕けて尖った破片で、そこら中血まみれにする
あなたはもうどこにもいない
俺はもうどこにもいない
いなくなった
俺もいつかいなくなるだろうか
いなくなるだろうか

2010/01/13
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