27
2013

プライド

CATEGORYたわ言
創作活動において、プライドというものは非常に大事だ。スタンス、こだわり、美学、呼び方はなんでもよい。
音楽に正解はあるにはあるが、最適解というものが存在しない。
音というものの価値は、簡単に言うと刷り込みだからだ。
例えば調律一つとっても、Aの音(イタリア語で言うラ)は基本的に440Hzと決まっている。これは一秒間に440回振動するという意味だ。
そしてそれをベーシックにほとんどの音楽は作られているため、ここが崩れると不協和音、つまり音痴になるわけだ。
そして多くの人は幼少期からその音階を聞いているため、そこから外れたものに違和感や不快感を覚える。
しかしロックという音楽は音痴が罪ではなく、ときに最も人の心を打つことがある、というからややこしい。

ここだけとっても音楽に最適な解決は存在しない、ということは、もはや説明するまでもない。
他にも、例えばギターの音は人の口で言うと「え」の音に近く、「え」という音は人間からすると下品な印象を受ける部類に入るんだそうだ。
つまりギターは下品な楽器ってことだ。
しかし、そのギターの音一つとっても、美しい、激しい、悲しい、寂しい、優しい、繊細だ、艶がある、派手だ、などなど、いくらでも分類できる。素晴らしき人間の感性。
だから高い楽器、安い楽器、などがあるわけだ。しかし、それも一般的な見地であって、安い楽器が悪い音、というわけでもない。
など、いくらでも屁理屈があり、対応する問題があり、長所があり短所でもある。万事がそうだと思う。
ただ、これらをそのままにしておくと、さすがに形にならない。音楽の根底が破綻してしまう。

だからプライドが大事なわけ。
そりゃ万能な道具があったら人間便利だから飛びつくが、万能な道具は飽きてしまうのだ。
ではそのプライドとは何か。簡単に言うと経験だ。
こういう音が好きだ、こういう音を出してきた、こういう音なら満足できる、こういう音のために死ねる。
そういう積み重ねだな。
俺はちゃっちい音質も、絹のように編みこまれた音質もどっちも好きだ。
ヘッタクソな演奏も好きだし、滅茶苦茶上手いものも好きだ。
しかしプライドが無いものは嫌いだ。そんなものは聞けばすぐ分かる。
それは俺がプレイヤーだからじゃねえ、純粋に知識もなくフラットに聞いたって分かる。リスナーをバカにしちゃいけねぇよ。

商業的な音楽は多くの人の手が関わり、それぞれはこだわりを持っているため、元がどんなにクソでもそれなりの仕上がりにはなる。
ならなかったら、本当に元がどう弄くっても使い物にならない屑だった、ってわけだ。
最近はね、多いよ、確かに。そういうものは。
みんな生活があるし、音楽も仕事だからな。金を稼がなきゃならない。その金を稼ぐってのは、満点を出すってことじゃなくて、及第点を出し続けるってことなんだ。
くっだらねえ。
くっだらねえけど、そうしないと死んじゃうからね、やってんだろうね。死ね。
とは言うものの、責める気にはなれない。死ねって言ったけど。死ねって言ったけど!

ちょっと話が大きくなるが、日本はちょっと前まで総中流化社会を目指して発展してきた。
誰しもがそれなりの金を得、それなりの教育を受け、それなりの家屋を持ち、それなりの人生をまっとうする。
それを目指した人の努力はバカにはしねーよ、バカにはしねーけどさ。根幹が間違ってんだよな。
人間は平均を目指すと絶対平均以下になる生き物なんだよ。社会主義を見てみやがれ、社会主義は完璧だったけど、人間が不完全だったから失敗しやがった。
人間ごときに平等とか博愛とか、無理なんだよ。こんなクソ猿どもにはな。無理無理!

ということを、今尚少ないながら、少しずつ分かる人が増えてきた。そういう人たちは一般的な幸せや地位や名声にまるで興味がない。
求めるものは自分の趣味を気ままに楽しめるだけの、多くは要らないから必要な分のお金と、それを楽しむ時間だ。
スローライフって奴か。言葉にすると、えっらいクソみたいだけど、その考え方は非常に好きだ。
一見なんのプライドもないかのようだが、全然逆で、自分に最もプライドを持っているからこそ出来ることだ。逞しい生き方だぜ。
勿論、現在の経済的状況はそれを許さないって顔していやがるし、日本人の「皆平等に苦しめ」的な嫉妬心の強さは、そういう人たちを糾弾したがるけど、俺は大いに結構。存分にやってほしい。
で、まぁ、そういう人たちからすると、及第点目的で作った作品なんて、即バレすんのよ。当たり前だ、こっちは真剣に聞いてんだから。趣味に使う貴重な金だって払ってんだよ。
魂を打ち震わせて欲しいんだよ。全力でぶつかってこいよ。

なんていう風に、リスナーはリスナーでプライドを持って欲しいな。
クソみたいな曲にはどんどんクソと言え。優れた曲には拍手を贈れ。
贔屓とか辞めろや。自分が好きなアーティストでも、日和ったりしやがったら、ボコボコにぶっ叩いてやれよ。それこそがファンってもんだろ。
なんでもかんでもボコボコにするのは違うけどな。


~~愚痴~~
最近は、リスナーもプレイヤーも誰に媚びてるんだか知らねーけど、物分り良すぎじゃねーか?
お前らどうせバカなんだからよ、俺も含めて人間どうせバカなんだからよ、今から分かった風な面したってスゲー間抜けだと思わねー?
リスナーもこれこれここが良い、とかさぁ。ンなくだらねえこと言ってねえで黙って聞けや。コメンター気取りか?
お前の素人丸出しのとぼけたコメントなんか誰も興味ねえからよ、勝手に恍惚に浸ってろや。プレイヤーはそれを望んでんだよ。
プレイヤーもよ、リスナーに何が求められてるんだろう、とか、何の価値もねえゲスな勘繰りはやめっちまえ。そんなことする暇あったら一曲でも多く作れや。
誰のためでもなくお前がお前のためにやる音楽にしか、価値はねーよ。まったくねー。全然ねー。
リスナーは好き放題言うもんだし、そう言っていい権利があるんだよ。そんなのホイホイ聞いてたら、お前なんかただの風見鶏だぞ。
マネジメントなんて本来はバンドがやることじゃねえし。時間ばっか食いやがって、そのくせついてくるのは音楽のおの字も分からんチンカスばかり。うんざりしてくるわ。
そうじゃない奴も勿論いるぜ。よくそこまで分かるなぁ、とか、作り手が想像する以上に素敵な世界を連想する人とか。そういう人は貴重だ、ありがたい、作り手冥利に尽きる。
でもな、ビックリするぐらいそういう奴のほうが多いんだよ、それが現実。
否定してくれよ。されてーよ。みんな見識が高くてプライドを持ってて、優しさと厳しさを持ち合わせてて。どんなユートピアだそりゃ。行きてー!!!
バンドがアホみたいに多いから、焦る気持ちも分かるが、そんなもん豚の餌にもなりゃしねえ。
ホントにどいつもこいつもアホくせえ、他人の顔色ばっかり伺いやがって。気持ち悪いんだよ。くたばれ屑ども。
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