14
2014

ジャック

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擦れた革靴の底に虫の足と体液がこびりついていた
爪に垢が溜まった指先で眠そうな目を擦るコウキ
俺は思うのだ、薄皮一枚剥ぐだけで現れる悪意を隠す必要などあるのかと
誰かを非難すると、環境が悪い、親が悪い、国が悪い、運が悪い…そんなふざけた話はない
純粋に完結する悪意は敬意に値する

銀行を出てタクシーに乗り込む
救急車が追いかける
ここはこの世の果て、どこへ逃げようか
サーカスの公演を二人で見た
ジーンズの擦り切れた膝を撫でて
ここはこの世の果て、どこか遠くへ
振り返らずにいつか見た夢を現実にする
今日はパーティーがある
昨日を運ぶトラックの後ろ姿を見送って
焦る、明日はどこで叫ぼうか

機関銃を乱射して終電の時刻を確認する
未来を振り返らずにこの白線は永遠に続いている
覚めてはいけない夢

少年は今すべきことをメモする
コッペパンをかじって手錠を投げつける
こんなところにいる場合じゃない
Sometimes I see
サスペンスの結末を親に見せるな
ラズベリーの味がするキャンディを舐めて
化学反応を観察するんだ
踊るんだ、自由を探してドライブしよう
指紋に下手な朗読を記録しよう

She is the girl
Who looks like a candle
虹の光に溺死して潜水艦に傷を付ける、見せたいな
カウント4
バレンタイン、銃弾をぶち込む
ハロウィーン、消火器を割る
身に纏うスーツ、暮れなずむ街の灯り

2010/07/16
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