レオス・カラックス

少年は少女と出会った
恐るべき子供たちだった
アレックス、君の本名だ
体の中は時計仕掛けだ

「花きちがいか」
女はみんな大概そうだ、名前なんかどうでもいいってことを忘れて
なんとかかんとか、誕生花とか
野に咲く花の美しさ以外は分からない
でも言わなくてもいいことだろうに、そう口に出すとフィオナは嫌そうな顔をした
ああ、俺ってまたバス停のように要らないところでヒステリーに当たった

俺の血は汚れている
真黒だ
静脈でももう少しは綺麗だろう、タールか、炭か、似たようなものが混ざって醜い色だ

2010/08/19
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