EARLY TIMES BALLAD

 俺が私淑している手塚幸という旅唄いさんのワンマンライブが、新潟のBar3000Wにて行われるということで、遊びに行った。4月27日(日)。
 普段路上に遊びに行ってもこの人は、喋ってるか呑んでるか煙草吸ってるかチューニングしてるか、不意に酒を買いに行くかトイレに行くかで、サッパリ曲を弾かない。俺が見てるときだけか……いや、いつもだろうなァ。三十分~一時間くらい喋って、ようやく一曲やるくらい。
 だから一度にこんなに幸さんの曲を聴いたのは初めてだ。緊張している、んー、まぁ緊張してたんだろうけど、それよりも、なんというかこう、初々しかったなー。
 幸さんは手癖の極みみたいなギターの弾き方をするから、ミスってもそれも手癖、みたいなのは上手いというより、音楽の原点的なプレイなのだと思う。西洋圏の奴らはみんな手癖で弾いてる、叩いてるように聞こえる。実際、恵まれた環境から考えたらそうやろな。慣れないプレイでも手癖になるまで練習できるわけだし。
 で、だから無理がないし演奏もダイナミックだし、ミスも少ない。日本人は頑張って曲とかテクとか凝っちゃってるからトチるわけや。凝ること自体はいいんだけど、だとしても絶対的に練習量が足らんと思う。基礎すっ飛ばして応用ばっかって奴も多そうだし。基礎をやらんと。他のことやるたびゼロスタートで、効率悪いだけなんだけどな。
 手癖ってのはいいもんだよ。俺も手癖に頼りっきりだ。飽きっぽいから月刊で変わるけど。もってワンシーズンだな。

 いやそんなことはどーでもいいわ。ライブは二部構成で、一部はガーッと情熱的に幸さんのキラーチューン(と勝手に思っている)をかましてもらった。
 面白いなァ、新しいもの見たなァ、と思ったのが二部で。
 このライブの二ヶ月前だか、突撃おまえに晩御飯されたとき「二部はちゃぶ台でも挟んで、吉田(雅志)と喋る」とか言ってたので、「この人いつも錯乱してるな」とか思った。
 蓋を開けて、いや暖簾を上げてみると、あの、なんていうんだっけアレ。あの、囲炉裏みたいな奴。座卓の囲炉裏。ステージの上で、アレを幸さんと吉田雅志くんが挟んでて、普通に飲んで、喋ってるわけ。
 あの雰囲気と、目に入った姿は愉快だったなァ。演劇のお家のシーン見てるみたいでさ。客が何か喋ったりすると「なんか聞こえた?」「壁薄いですね」とか言って。笑ったわー。
 笑いあり(幸さんが)涙ありの何とも微笑ましいワンマンライブだった。いやぁ楽しかった。

 で、打ち上げはフィーチャリングのまーくんが残念ながら帰ったので、打ち上げ二次会にラーメン食って、我が家に突撃お前に晩御飯。
 この日はとことん幸さんに付き合ったろうと思ってたのに、すげー寝た。駄目だ俺は。終わってる。俺はまーくんほど献身的にはなれん。
 幸さんとまーくんのベストカップルっぷりは見てて微笑ましい。あの二人とっとと結婚すればええんちゃうか。お互い錯乱してるし丁度いいと思う。
 あんまり書くと次会ったときにぶたれるかもしれないからこの辺で。
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