エターナルフォースブリザード

 いやホントね、書くことはいっぱいあるんですよ。悩むことが趣味だから。毎日書ける。ただ書いてるうちに「まァどうでもいいや」「言うてワシ怒っとらんし」とか。
 ああでも最近は少し、ピコ単位で忙しいかもね。ピコっていうのは0.000 000 000 001倍のことね。可愛くない? 死ね!とかがピコ死ね!とかになるわけよ。0.000 000 000 001死ぬ。よし、じゃあ、ピコぐらいなら死んであげよう、みたいに思える。俺は思わない。
 というわけでピコ怒ってることに関して言いたい。

 スラングという文化が好きで、そういう類の言葉が出てくると即座に調べてしまう体質のため、誤用してる奴らが超嫌い。これはピコじゃない。ゼタ嫌い。ゼタは1 000 000 000 000 000 000 000倍。
 まず中二病。語源というか、発明したのは伊集院光。大体中学二年生くらいの男子が発症する、ファンタジックな妄想を指す。誇大化した自尊心や、アングラな文化に興味を示す、詳しいフリをする、といった行動に代表される。
 授業中にテロリストが学校を占拠するが、実は秘密工作員としての訓練を受けてきた自分がバッタバッタとなぎ倒し、愛しのあの子を華麗に救うとか。闇から闇へ伝わる一子相伝の殺人拳の継承者だとか。古の竜の血を受け継いでいるが、あまりに強大な力を恐れた”組織”によって力を封印され、普通の学生として過ごすことを課せられているとか。
 いいんだよ。考えるだけならタダなんだし、いっくらでも夢想したらいい。しかし、得てしてそういった妄想はいつしか本人の中で顕在化し始め、さまざまな「イタい行動」へと転化しだす。眼帯付けちゃったり、アクセサリーじゃらじゃらしたり。洒落にならんほど気障な台詞喋ったり、前髪伸ばしだしたり、なぜか急に関西弁になったり、ポエム書き出したり、挙句それを人前で恥ずかしげもなく披露したり。
 まァでも、これもいいわけ。いいのいいの。可愛いさ。周りはほどほどに好きにさせて、好きに笑ってやればいい。いつしか自分で「イタい」と気づいたときが大人の階段だ。滑った思い出は自らの黒歴史へと刻まれ、少年は高二病(洋楽に詳しいフリしたり、寝てない自慢しだす病)へのステップを登る。
 何故こんなことをするのか。自我がまともに育っていないし、体は成長しているのに日常で大きな変化があるわけでもない。ほとんどの奴はその頃の年齢で何かを成し遂げたり、熱中する対象を持っているわけでもない。つまり自分が何者でもないわけだ。
 この不安やアンバランスさは思春期に限らず結構なストレス。その解消の仕方の一つであるとすれば、何もおかしなことはない。

 しかし、今となってはファンタジックな武器とか、漫画においてある種テンプレートな設定を押しなべて「中二」とカテゴライズする、乱暴な風潮になっている。
 由々しき事態なんだよなー、これ。いやマジで。
 言うまでもないが、「中二」などという設定は無い。「中二っぽい」言い回しはあるが、それが悪いわけでもない。ヘルシングを考えてもみろ、主人公は最強の吸血鬼、銃なんか要らんほど強いくせに、これ見よがしにオートマチックの二丁拳銃を振り回す。弾丸は十字架を溶かした銀の弾丸。敵はゾンビや信仰心の欠片も無さそうな神父や戦争大好きなオッサン。異常なほど長ったらしい前口上や決め台詞。斬新過ぎる衣装、髪型、武器の構え方。何の戦略的優位性(タクティカルアドバンテージ)もない。
 でもカッコいいでしょ? 何故なら、由緒正しく昔から親しまれているモチーフと、現代的センスを作者なりの解釈で合体させてオリジナリティに昇華してるから。
 中二って本来そういうもんだし、だから青少年は胸を熱くして、自分もそうだと勘違いしだすわけだ。見事な求心力。
 それがなんだ、ちょっと難しい漢字とか横文字の名前の武器が出てくると中二とか。秘められた力発揮すると中二とか。馬鹿じゃねーの。いいじゃん、そういうの。全然いいじゃん。個々では優秀なコンセプトだったのに、全部中二で括るからワンパターンに感じるんだよ。あーゆーのは話の魅せ方や演出で、どうにでも変化すんの。そういう些細な変化すら読み取れないなら、漫画もアニメも見る意味ないから。自分で自分の首絞めてるだけやで。

 壁ドンの誤用を聞いたときも「マジか!? 腐女子って脳みそに蛆虫飼ってんだな!」と思った。
 これは一部のブサキモゴミクズマンカス女が確信犯的に間違って使ってるだけだと思うんだけど、本来の意味はアレですよ、隣室の住人が煩いときに、壁殴って威圧する行為のことよ。嫉妬したくなるような憎たらしい書き込みを見たときや、クソゲーにストレス溜め込まされたときの「壁殴り」と言われる行為とはまた別なので、混同しないように。
 これがどうなったら、『壁際に相手を追い詰め、「ドン」と腕をついて腕と壁でその人を囲むこと』になるわけ? 意味不明。それはそれで別の言葉考えて付けろよ。気持ち悪い。まさにイタい妄想そのものだよコレ。
 中二の唯一の悪いところはこれだね。誰も叱ってあげたり、笑ってあげる人がいないと、いつまで経っても治らないっていう。いい年こいて技術も経験もない、頭でっかちでプライドだけは高く、表面的な人真似だけで何かをやった気になる無様で幼稚な人間の出来上がりだ。形だけだからファッションも微妙にダサかったり安っぽかったりするが、喋ると痛いし苦痛なので誰も指摘しない。影でクスクス笑われてるのも薄々気付いているが、同じようなプチダサいゲロシャブと傷を舐めあうことで自分はまともだと言い聞かせております。最近のオタク(と自分で言っちゃう)奴みんなコレ。ゼタ痛い。
 こういう人たちは親の愛情が足りなかった障害者、DQNと全く同レベルの下劣な下級民族なので、触れないほうがいいでしょうね。
 そのくせDQNを馬鹿にしてるから滑稽だ。対面すれば心臓バクバクでボソボソ気味悪く強がるだけなのにね。笑ってやりたいけど、ユーモアのセンスが致命的に寒いからそれも無理。キョロ充と何が違うんだ?

 リア充もいまいち正しい意味で使われてる気がしない。
 あれは(スクール)カースト制度を的確に表現した、日本語では中々珍しい例ですよ。
 アメリカでは「ジョック(Jock)」という言葉に相当する。ウィキペディアのジョックの項目を見れば分かるが、アメリカが自由とか平等ってのは真っ赤な嘘。判断基準が少し違うだけで、扱いは全然日本と変わらない。むしろその階級の壁は曖昧な日本よりよっぽどシビアで残酷。
 学校生活でのヒエラルキーをピラミッド化したときに頂点に君臨する存在、それがジョック=リア充。概ねスポーツ万能でルックスが良い。
 言葉自体が定着した段階で、「リアルが充実している」以上の付加イメージが付与されたことが興味深い。そこまではスラングらしい発展の仕方だった。
 それが今では「付き合ってる相手がいる=リア充」。あっそ……。脳みそ要らないな。
 ここで指摘したいのは、「充実した人生=付き合ってる相手がいる」、というつまらない逆転が発生しているであろうことだ。嘆かわしいね。

 1.言葉の意味や成り立ちを調べる、という知恵を持たないお猿さんが「リア充」という言葉を知る、
 2.ほぼ同時に正式には「リアルが充実した人」と言うらしい、と知る。
 3.お猿さんは色々と乏しいので「リアルが充実している=彼氏彼女がいる」くらいの発想しか持てない。
 4.そうすると、彼氏彼女がいる人間に出くわしたときに「えー、お前リア充じゃん」と言う。意味は理解してないがそういう言葉を使いたがる傾向にある。
 5.回りまわってクソガキの脳に「彼氏彼女がいる」=「リアルが充実している」=「人生の勝者」という勘違い構図が出来上がる。

 最後はちょっと大げさだけど、バブル期から腐り続けている恋愛至上主義的な価値観と、こうして結実した結果、人生の目的がそこで止まるわけだね。
 どーせ他にやりたいことないんだし、将来に希望もないし、っていうね。やだやだ、スケールちっちゃくて。惨めだね。

 総論。
 まァ言葉自体の意味が変わるのはごく当たり前というか、それ自体はいいんだわ。言葉を正しく使えなんて言うつもりは全くない。俺も正しくないし。なんだピコ死ねって。
 本来の意味を知ろうともしない、調べるという発想がない、そういうメンタリティが最高にファック。
 そういう奴は何やっても駄目。すごく長い期間駄目か、一生駄目。ホント駄目。ゴミしか生まない存在。無能。人間を真ん中でスパッと切ったときに、間違いなく下の方に入る類。
 願わくば早く全滅してほしいが、そういう馬鹿に限って繁殖力が高い(食物連鎖でも下等生物ほど数が多いだろ?)ので、むしろしぶといという。
 いやァ世の中はよく出来ていらっしゃる。
 お前も気になったもんはその場で調べろよ。その対象がタメになるならんじゃねー、そういう習慣がタメになるんだ。そうやって得た膨大な欠片の中でのみ、人の情感や感性や、真に「充実したリアル」が実体化する。

 猿は幸せになれないよ。
 猿に生まれない限り。
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