通りすがりのロザリオ

今はきっと刈り終えて根元が剥き出しさ
そこに立ってヘッドフォンチルドレンになるのがまたよかった
邪魔くさい勘違い野郎はいないし
それだけがいい場所だった

この時期は肌寒くて赤い傷が染みるらしいと
白い女は囁いたそうな
橋の下で雨に遊ばれた淫靡な雑誌も
子供たちの好奇心に蹴飛ばされては
そういつも泣いたり笑ったり
あの道からどれだけ僕らは心を置いてきただろう
迷わぬように、道しるべとした
そいつはどこに行ったんだ

剥製の蝶と
錆び付いたバッタ
死んでいた 元気そうだったのにね

駅前の鳩
動き回る旅人
俺は鳩になりたくて
カラスや鶴にはなれないから
灰色の寵愛さ

君のベビーパウダーの匂いと
俺の乾いた花びらの匂いと
まぁまぁ消えては田園に立つ
そうする分には苦痛は無い
安らぐ分にはお金はかからないはずなのさ

2008/12/29
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