Syrup16g

 最近映画やアニメのことしか書いていないけど、そもそも別に映画に特別こだわりがあるとか、物凄い本数を見てるわけではない。ただのミーハーだ。脚本も、カメラマンも、製作総指揮の名前もろくに知らない。
 外野から好き勝手言ってる俄か。ミーハー以外の何者でもない。下手に知識だけ付けてて、頭でっかちこの上ないが、その知識も片手落ちがいいとこ……みたいな話をしようと思ってたんだけど、辞めます。

 だってSyrup16gが復活するから。

 まぁ落ち着けよ。Syrup16gというバンドがあって、それは2008年に惜しまれながら解散したんだ。
 それで、フロントマンの五十嵐隆は「犬が吠える」という新バンドを結成し、音楽雑誌の表紙などを飾りながら、まさかの音源も出さず、半年くらいでまた解散した。何がしたいのか。音楽でまでニート発揮する人間性がやばすぎる。富樫か。
 だから、騙されてはいけない。浮かれてはいけないんです。

 でも新譜七月に出るから。

 信じてもいいよね……いいよね!!!!!!!!!!!!!1111111
 Syrup16gというバンドは、音楽性としてはPoliceやU2みたいなギターサウンドに、UK風のナードなリフ、ヘボい歌声にえぐ過ぎる歌詞という、なんともアンバランスなステ振りのスリーピースバンドだった。
 耽美なまでに彩られたサウンドは退廃的かつ破滅的、その音像自体が日本のバンドでは非常に稀有な存在だった。
 大抵そういったバンドは気障だったり、洒落っ気出したりするもんだけど、このバンドはそれもなく。こういう言い方は嫌いだけど、非常にヒューマンで共感的だった。

 えぐすぎる歌詞というと、もうほぼ全曲そうってくらいの、シニカルでニヒルでペシミズムに歪み切った青年のクソみたいな生活が呟かれる。
 好きな一節が多すぎて到底紹介しきれないし、読む前に聞いてそして読んで頼むからって感じだけど、幾つか個人的な好みで取り上げる。

 「生きたいよ」
 後ろ向きLife style
 死ぬまでLow
 nobody like そんな
 beautiful
 生きたいよ

 「死ぬまでLow」て。そのあと「生きたいよ」だぜ。すごくよく分かる。
 ナンセンスな英語の使い方や駄洒落が炸裂するのも特徴。

 遊体離脱
 「考えすぎだよ」って
 あなたは笑った
 これは癖だから
 治らないんだ

 とにかくこの曲に衝撃を受けた。Syrup16gでRebornを聞いて、それからこの曲を聴いて俺の人生観と音楽観が変わった。カナダにいたときだから、16歳だった。
 自分と同じ人間がいるのか、という驚きと、あまりの希望の無さに救われたような気がした。当時からすれば、一年中やってた勝手な自己陶酔だけど。それすら自嘲気味に放っておいてくれる優しさに初めて触れた気がして……気持ち悪いな俺。やっぱここらで辞めとこう。
 それにしても、最近って時間が逆行してるのかな? この1、2年は特にそう思う。根底の歯車が逆回りしているような違和感というか、なんというか。
 まぁいいさ。明日を落としても、誰も拾わないことだし。
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