08
2016

Once,twice,again!

CATEGORYたわ言
 その話前も聞いたよ、という体験が非常に多い。
 まぁその理由は明確なんだな。
 単に僕が人と会わないので、誰に○○の話したのか、誰から○○の話をしたのかよく覚えてるという。
 記憶力というより数の問題だ。実際同じ話をしてくるのは、僕よりも他人と触れ合う機会が多い人だから、多分。

 困るのは、そういうときどんなリアクションをすればいいのか分からない、ということだ。
 普通に考えれば「その話聞いたってば! ○○だろ?」と言ってしまえばいい。
 僕がおちゃらけて対面する人格のときならば、こう対処しても特に角は立たない。知ってる。すぐに済む話だ。
 しかし前も聞いた、ということを指摘することは相手のプライドを傷つけやしないだろうか? ということが気にかかる。
 繊細な人間ならそう言われれば「しまった」と思うのが普通だし、別に此方としては非を責めたいわけではない。

 かといって、前回と全く同じリアクションをとるのも憚られる。というか、下手すればそれは嫌味になる。
 まぁ実際問題「からかっちゃおうかな」と悪戯心が出て、この反応が僕は一番多いんだけど。
 同じ話の流れに持っていくうちに、相手の「あれ? このくだり前もあったような……」といぶかしむ表情に変化していくのが愉快なのだ。
 まったく、自分でも性格が悪いというか、素直じゃないというか。

 初めて聞いたようなフリをして、過去に話した時の結論や印象的なワードをそれとなく混ぜるのもよくやる。
 そのときもやっぱり、相手の「……あれ?」ってリアクションが面白い。
 「あれ?」って顔しながらも話を続けるんだ。それがもう本当にフシシシ、って感じでして。

 理想としては、
 「……この話、もしかして前にもした?」
 「うん」
 「言えよ!!」
 「あははは!!」
 っていうやりとりに発展するのを期待してるので、みんなそうしてください。
 
 逆に、勿論僕も同じ話をしてしまうことがある。素面でもあるし、酔ってるときは多分、特段に多い。
 話の流れが逸れていった場合も改めて最初から振りなおすので、結構シャレにならない。面倒な性格だ。
 そういうときは思う存分からかってください。
 こういう誤作動って面白いじゃん? 存分に引き出していこーや。


 頭の良し悪し、回転のスピードについて。
 頭の良し悪しには幾つかパターンがあるよね。
 勉強は出来るが物事が分からないパターン、勉強は出来ないが器用なパターンとか。
 これはおよそ、脳のインプット回路の違いだね。
 IQを元に紐解いてみようと思う。
 (※そもそもIQは絶対的な数値でもなければ、一生を通してその能力を保証するものでもないが、便宜上PCの「スペック」とほぼ同義として用いる)

 遺伝的に処理能力の高い脳みそ、というのは存在する。計算が速い、暗記が早い、記憶力が良い、多重思考が出来る、など。所謂「勉強が出来る」はこの部分を指す。
 この能力の高さをIQとするが、これ、社会生活においての頭の良さとは全く関係がない。
 対人(コミュニケーション)を除いた問題解決能力、と言えばいいだろうか。
 実態は「無作為の情報から法則性を見出すのが得意」≒「一度に多量の情報を脳内に保存できる」、ということなのだ。
 人間の脳とは不思議なもので、色んな情報を食べれば食べるほど、それらを一緒くたに消化して一つにまとめる能力を持ってる。
 しかし、その容量には個体ごとに限界がある。当たり前だが、一度に含有できる情報が多ければ多いほど高度な法則、理論、作品が構築できる。

 要するに、IQが高いに越した事はないが、それは成果を持って認知できるものであって、日頃体感できるものではない。
 とろくさくて暢気で天然な人間が実はIQが高く、極めて論理的かつ合理的なシステムを構築することがあっても、全く不自然なことではない。

 では日頃「この人は頭がいいな」と思わされる部分は何かと言うと、そう思わせるのが得意なペテン師のことを言う。(悪口ではない)
 人に頭がいいと思わせる能力と、実際に頭がいいことは全く別の話、ということだ。
 言うまでも無く、ペテン師もある程度頭がよくないといけない。が、それは先ほど述べたIQが高い人間が持つような特殊能力まで持つ必要はない。
 ペテン師たちは総じて話術や身振りの演技に長けており、知識の吸収に余念がない。むしろ貪欲と言ってよい。
 彼らの目的は「人間関係において優位に立つこと」、その一点に尽きるように思う。
 というより、それが彼らの娯楽なのだ。悪気はないし、なんなら相手を楽しませること自体に快感を見出すタイプも散見される。

 IQが高い人間とペテン師の違いは何かと言うと、頭の回転の速さだ。
 IQの高い人間の思考を「深度」と捉えるなら、ペテン師は海面の「波」のようなものだ。
 どちらが偉いとか凄いとかは、特に存在しない。だって全く別のものだから。強いて言えばどっちも凄い。

 厄介なのは両方の能力を兼ね備えた人間で、こういうタイプは誤解されやすく精神的に孤独だ。
 一番有用な能力を持っているのに、それを活かす場や理解者に困窮する。
 なぜなら、ペテン師の悪い部分とIQの高い人間の悪いところが結合して表面化しやすいのだ。
 世の中同じところをグルグル回ってるのは、IQの高い人間やこういうタイプを理解出来る人種がずーっと少ないことに起因する。マジで。
 まぁだからMENSAみたいな集まりが出来るんだろうが……。

 深度の話をもう少し掘り下げたい。
 周りの人間が驚くような作品、理論、法則を発見する人間は得てして「トロい」人間が多い様に思う。
 一度に取り入れる情報量があまりに多いので、処理に時間がかかるのだ。
 これはどちらかというと、今まで語ったことを読めば分かると思うが、どちらかというと頭のいい人間の特徴だ。
 勿論中には単に頭が空っぽな奴もいるが、それは今はどうでもいい。
 僕はせっかちだから、屋外ではトロい人間があまり得意ではない。でも一緒にいたいな、と思うのはトロい人間だ。
 彼らの言葉は思索を経た上で慎重に選ばれるので、一言に重みがあるし相手の心情を慮ったものが多い。
 それは素晴らしいことだと思う。
 どうも何かが邪魔をして、深度の深い人間が集まっても、発言力や優位性を持つのは、その中でペテン師の能力が比較的高い人間であることが多い。
 僕はそれが、凄く嫌だ。ペテン師が本当の深度に到達することはないと思うから。

 消費されるスピードばかりが早まって、大したものがてんで生まれないシステムだ。
 根幹を破壊しない限り、この虚しい平和はどんどんペテン師ばかりを増長させるだろう。
 深度の無いものに、人間は救われたり、本当の満足感を得ることは永久にない。
 絶対にないので、救われたとかそう思うのは勘違いだ。

 コミュニケーション、クソみたいな概念だと思う。そんなものは此の世に存在しない。
 深度を越えて生み出されたもの同士、交わる点でのみ他者の存在をなんとなく「知る」だけで、相手を理解できることは永久に有りはしない。
 哀しみを持つんだ。この人も哀しみを持っている、僕だけじゃない、理解しあうことはできないが、それだけでいいんだ、本来は。
 依存とは違う。依存しても理解はできない。むしろ遠ざかるだけだ。依存は肉体的な欲求だ。
 肉体的な欲求は知能で破壊できる。少なくともホルモンバランスが落ち着いてくる20代からは破壊できる。やる気があれば。
 
 ペテン師の語る夢を、天才が実現するんだ。そうすればきっと素晴らしい世界になる。手を取り合えたらいいね。
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