冬の一日、鳩の休日

 黒い手が追ってくる。
 心地いい感じだ。入れる一服。
 暖かくて、いい匂いのする部屋。
 体温の残ったシーツ。
 まだ湯気が出ているシチュー。
 陽だまりの中にいるような感じ。
 洗濯したばかりのシャツがよく渇く。
 妙にイルな俺に優しく響くピアノと通奏低音。

 暖かくて、いい匂いのする部屋。
 もう戻ることのない。
 もう帰ることのない。

 早い、早い、早い、早い、早い、早い。
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