Birth

 2017/06/07
 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
 Ghetto Chapter58
 「今際の際」
 1.ORPHAN
 2.MADARA
 3.MOON
 4.DAWN
 5.RIVER'S EDGE
 6.OIL

 この日はカナダからロックンロール+バグパイプ、という少しアイリッシュなバンドを迎えてのライブ。
 俺はどちらかというと洋楽嗜好だけど、ハッキリ言ってそこらの白人は殆ど関心が無い。やや嫌い寄りで。
 「そこらの白人」とは留学してた頃、「日本にいる白人」とは教会に通っていたり、何度か話しかけられたり(平均より少し多い)してよく知っている。
 自分が日本では結構な個人主義な性格であることも含め、白人は個人主義の下に生まれ個人主義の下に死ぬ人生だから、そもそも会う前から好きになる理由が無い。
 ちょっと分かりにくいな。
 噛み砕いて言うと、白人が日本に来る段階で「国内でやっていけない」か、「輸出できるほどパッケージングされてる」か、まぁ大体どっちかに分かれるわけ。

 なまじ日本人からすると鼻が高いとか、スタイルがいいとか、フィジカルに恵まれてるとか、そういう外見的なアドヴァンテージで有能と見なして、チヤホヤされがちなのがまた鼻につく。
 底意地の悪いことを言えば、わざわざ日本に来る理由なんて無いんだよ、白人様は。
 あるとしたら日本文化が猛烈に好きか、搾取だけ。
 でもハッキリ言って前者は自国内で弱者としての扱いを受けているから、他国の文化(特に日本だとヲタク文化)に逃げ込んできた、ってのがボチボチなわけで。
 ここまで言えば俺が「日本にいる白人」にむしろ懐疑的なことぐらいは分かるだろ?
 勿論色んな理由があってこの国に流れ着く人がいるから、一概には言わないけど。
 どちらかというと、白人相手だからってのぼせ上がる奴、普段は使わない英語とか相槌とか使いたがる日本人が俺は猛烈に嫌いだね。
 留学経験があるけど、ここは日本だし、俺は日本人だから、日本語を使うよ。
 日本に来たら日本語を使えとは言わない、俺は日本人だから日本語を使う。それだけ。

 まぁついでに白状すると、俺にも白人コンプレックスはある。
 俺だって半地下のガレージでバンド練習したかった。
 妙に説得力があって、しかし中身のない説教を叔父からされたかった。
 プロムに好きな女の子を連れて、親から借りた車の中でしこたまファックしたかった。
 野外でしこたまビールとウィンナーとハムとバターとジャガイモっていう食生活が送りたかった。
 しかし、それ以外は一切羨ましくない。
 俺は白人並に手足が長いし、服のセンスは一般的な白人を遥かに凌駕してる。
 並の白人の顔がどんなに整ってようが、俺はそれより説得力のある顔つきをしているし、自分のバックボーンをきっちり説明できる。
 自国の文化や自分の人生、自分の魂、スキル、知恵、思想に強烈な自信を持っている。
 主義思想人種を超えた、世界基準の俺がいるし、それを論理的にプレゼンできる。
 だから肉体的、文化的なアドヴァンテージ以外に外国、ひいては他人がちっとも羨ましくない。

 とっても話が脱線したが、要するにこの日の外タレは「演奏はエンターテイメントレベルに達するぐらい上手くて賛辞に値するけど、音楽的センスは無いね」です。
 あと対バンの大体が外人に媚びてて「お前らは日本人でもなんでもない、つまり何者でもない」ですね。
 外タレが「今日の出演者はとても美しくて輝いてたよ、俺たち生きてる限り音楽を続けていこうね」って英語でMCしてたわけ。
 気取って「イェー」って大半が言ってたわけ。正直何言ってるかも分からずに、ただ乗っかっただけなんだろ。いや意味が分かってたとしても、言い返さないところが嫌い。
 俺だけが一人「You,too.(お前もな)」って返したんだけど、「Yes,off course」って外タレのボーカルがサラッと呟いてね。
 そういうのが会話なんじゃねえの……日本人の白人コンプも日本人も全部嫌い……。
 俺は日本が好きで日本にいるから、日本人はもっと自国に自信を持って、もういっそ島国の田舎者としてのプライドを貫いて欲しいと強く思う。

 あー俺だって栗色の髪で深緑の瞳で色白の肌で物憂げな瞳で、というかビョルン・アンドレセンやエドワード・ファーロングのような美少年に産まれたかった!!!!!
 うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

 個人的にこの日嬉しくなったのが、三番手の、えーと……ごめん、名前忘れたさんのギターの人が誕生日だったこと!
 俺、人の誕生日大好き! そこまでのライブすっ飛ばしてそのクダリ見たもんだから勝手に盛り上がったけど、まぁ多分結構強引な流れで祝ったんだろうね! なんか会場の雰囲気的にスベッてたから! でも誕生日って最高だよ! おめでとう!
 だってそこに至った年齢の分の年数前にその人が発生したんだよ? こんなにめでたいことって、他にあるかな?
 おまけにこの日は川サキの職場の人が子供が生まれたんだって! 凄くない? この日誕生日の人とこの日誕生した人がいるのって。
 ええーー!!! 凄いよ!! そりゃ日本のスケールで見たらどっかとどっかは毎日そうだけど、いやー凄いな! そういうことが毎日起きてるとかも凄いな!!
 誕生ってスゲー!!!
 おまけにこの話は下記のライブにまで繋がる。

 2017/06/10
 飯能East Court
 村男企画『山本真吾と行く 山あり山あり』
 セットリスト
 1.告別
 2.セミナー
 3.ロボトミー
 4.フィロソフィー
 5.夢が叫んだ(カバー)

 最近出来事と時間軸が曖昧で、印象と時系列が均等じゃないのだけど、つまりいつだったか覚えてないが強烈な印象に残っている、山さんとむっくん(村男)と乖離。の4人で我が家で鍋をしまして。
 それがド偉くむっくんの琴線に触れたらしく、また食事会しましょう、ついでにライブもしましょう、と決まったのがこの日。
 いつの間にか全部決まっててビックリした。
 そして更に、この日この会場の常連さんの一人が誕生日が近いというので、皆でお祝いもしましょう、というニュースが飛び込んできた。
 そこで「ほー、盛大にライブに盛り込んだろうか」と思った俺は久々にカバーも交えて、最後の曲の前に、要約すると「誕生日っていいよね」的なMCをしたわけ。二番手で。
 そしてライブが終わった直後に「……あっっっ!!!? そういやサプライズだよな!!? し、しまった……!!!」とようやく気付いた。
 いやこれ本当、内心でかなり「ぐわー!!」ってなってて……「そりゃそうだよな、普通直前まで何も言わずに丹精に念入りに準備して『わっ!』てさせる奴だよな、なんの関わりもない俺がいきなり暴露しちゃったよ、ヤバイヤバイやっちゃった、どうしてそこまで気が回らなかったんだろう、やっぱり俺ってそういうとこズレてるっていうか頭悪いっていうか、うおおおおお……」ていうのが撤収までずっと頭の中でグルグルしてたんよ……。
 いやーまぁそりゃ「別にいいよ」「土壇場で協力してくれてありがとう」ってのが大半だとは思うけど、そりゃその人が「良いヒト」ってだけで、部外者の俺が入念に準備したであろう誠意を込めたお祝いの気持ちに、差し出がましく邪魔してしまったのに変わりはないし、誠に申し訳ない気持ちでいっぱいだ……。
 というのは嘘で。
 誕生日っていいよな!! 俺、人の誕生日大好き!!(以下略)
 ガールズ%さんが諸事情で欠席になってしまったのが残念だけど、対バンの三人は皆色彩豊かで素敵なライブをかましてたし、その後山さんの家で(またこの家が最高だったんだわ)食った佐賀牛、屋久島の焼酎の三岳、というかもう諸々の全てが最高で。
 まーたベストな食事会を催してしまったのかと。
 いやーもうホント、ライブは辞めてただあの空間にいたい、俺は……。
 ライブしたあとだから美味しいっていうのもあるだろうけど、別に無くても絶品なはず……。
 弾き語り辛い……。
 お酒美味しい……。

 そんな日でしたね。
 明後日は両国SUNRIZEでGhettoライブです。これを待ってたぜ。
 俺たち最高の日。誕生する。
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