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Parachute Girl

 「あんまりそんな目で世界を見てはいけないよ」
 「そんな、赤ん坊のように周りを見ていると、そのうち気が狂ってしまうよ」
 「誰も彼もそのうち、”そのまま”って視点を捨てるんだ。そうしないと第三次世界大戦”平和”を生き残れないからね」
 「林檎の赤い色はね、”赤いから赤い”んだよ。決して、花火やポストを見た時に林檎のような赤だとか、そんな風に考えてはいけない」
 「少しずつ、少しずつ視野を狭くして、黒ーい輪っかを小さくして、景色の一切から、文字しか理解できないようにするんだ」
 「そして最後には全部真っ黒になって、その中でぽっかり浮かんでるものがあるんだ」
 「それは何のロマンチズムにも浸らないものだよ、ただの一つの風船が飛んでるだけ」
 「その風船は上までいってはじけて、そこでお仕舞」
 「夢に色は無いんだ」
 「夢に色は無いんだ」
 「夢に色は無いんだ」
 「ゆゆめめににいいろろははなないいんんだだ」

 今日の天気は晴れ時々女の子。真っ逆さまに落ちてくる。
 不思議と一緒に落ちてくる。トマトのように弾け飛ぶ。街は真っ赤に染まってく。
 ミサの十字架に突き刺さる。こぼれた腸がイルミネイション。
 赤いから赤い腸の色。

 「君は詩を書いた方がいい、歌を歌ったほうがいいよ」
 「でもね、時々考える。伝わるって悲劇だよね」
 「もう慣れっこでしょ?」
 「皆そうなんだよ、”この人自分の事を言ってるんだ”って思うものだよ」
 「それでね、実はそうじゃないって分かると今度は怒るんだよ」
 「君に自分のことを考えていて欲しいんだ」
 「ありきたりな存在のくせに、君が人生で初めて見るタイプであってほしいんだ」

 吐息の嘘つきめ。
 きっとお前は嘘つきだったんだ。
 きっとお前は嘘つきだったんだ。
 林檎はいつまで経っても赤かったり青かったりするじゃないか。
 急に泣きたくなりました。
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