無関心禁止令

 世の中どうでもいいことが多いよな。
 どうでもいいこと。
 流行の服がなんとか、あの子がタイプだとか、明日の天気はどうのう、なんか面白いことないの、俺こんなことあった、好きな本は、街は、その理由は、怪我をした、腹が減った、悪夢を見た、残像だった、理想郷だった、たどり着いた、頑張りたくない、苦労はした、努力はした、どこそこへ旅行へ行った、芸能人が芸能人と結婚した、浮気した、離婚した、法律が変わる、政治家が怒る、パソコンが壊れた、首相が変わる、軍人が怒る、物価が上がる、時給が下がる、金が増える、減る、太る、髪が伸びる、罪を償う、
 とかなんとか。
 どうでもいいんだよな……だって、俺には関係ないんだからよ。
 まぁ、君にはきっと大事なことなんだろう。当事者だからな。君に起こる全ては、君にとって死活問題からだな。
 選ばなければならない。
 それは誰のせいだろう……俺や君は、それを望んでいただろうか。
 ただ分かるのは、同じように、俺の選択も君にはどうでもいいことだ。
 俺たちは孤独な生き物だからよ、あんまり過度に干渉しても、「こんなに分かり合えないのか」とむせ返る汚水に溺れてしまうよ。
 汚れつちまつた悲しみなのさ。
 関係あるのは、利害関係だけか。心の話をしよう。そこにしか利害はない。誤解し合っていこうぜ。
 俺はクソッタレだし、君もクソッタレだ、そこは分かっていて、そこから始めよう。計画を立てよう。実行しよう。目覚ましをセットしよう。
 失敗に終わるかもしれない。誤解し続けては、いられないかな……。
 でもコップの中に入れた錠剤は毒薬か、睡眠薬か、ビタミン剤か、ただの砂糖か、それは死んでから考えればいい。
 あとはどうでもいい。たまに。俺は。そう思う。とき。が、ある。
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