独唱パンク

 15日にYUKEのライブを見に、PIGS YELLOWの独唱パンクを見に行った。
 結論から言うと、最高だった。パンクだった。
 早速順を追って振り返る。

 吉田雅志。
 まず一番手まーくんってヤバイっしょ! 今日は特に気合が入ってたみたいだな。
 いつもどおり君が代から始まり、夢、一人で歩く、忘れた、最後は自殺をしようよ。
 強靭なラインナップだ……今日も冴えまくる刃だった。
 よくまぁステージ上とオフで全然性格が違う、みたいに言われてるし、俺もいじってるけど、別にどっちも雅志さんだネ。
 いや、態度がどうとかじゃなくて、全く一緒。だからみんなあんな茶化してるんだわ。まーくんファンはみなまーくんのことをよく分かっている。
 ゴンさんがライバル意識を燃やしてるのにウケた。ゴンさんはステージ上でも100%ゴンさんだから良いんだよ。心配しないで。

 サトチエ(群馬)。
 みんなのうた。

 anomia。
 緊張してましたね。二曲目でノってきて、(俺あの曲好きなんだよ)タッピングが鉄の雫に変わる頃、三曲目がどうしても決まらずスキップ。
 惜しい……。
 九条さんは音楽性も含めて非常に尊敬している。強い人はみな優しい。
 特に九条さんは、初めて見るくらい聡明さと優しさを備えた目つきをしていて、非常に好きだ。
 新曲はまた改めて聞きたい。だからちゃんと聞かせてください、とプレッシャーをかけた。ああ、罪な俺。

 サトウ正春(山形)
 キャンドルって綺麗だよね。蝋燭という音感や字、蝋燭にまとわるイメージも好きだが、キャンドルというと稚拙で寂しく穏やか、ささやか、そして優しいというイメージが湧く。
 弾き語りやアコースティックイベントで、キャンドルを配置するライブハウスの気心が非常にたまらない。
 キャンドルっていいよね。
 火というものは入れ物だけで随分と形が変わる。そこに着目し、こだわる日本人の感性は最高だ。灯篭とかね。
 でも人間は嫌いだ。

 ピッコリ。
 よく分からん、とか変な人だ、面白い、みたいな感想を周りは言っていた。
 本人は至って真面目だし、独特な間があるから面白いのは分かる。けど、全然笑えないタイミングがちょくちょくあって、俺は心を何度か貫かれてしまった。
 気がつくと泣かされてるパターンだ。これ。こういう間がずるいんだよな、天才は。涙はタイミングで流れる。
 そうそう、所謂天才肌。三条にはこんな人もいるのか……層の厚いことだ。
 あとこの人、周りが言うほど変じゃないね。ちょっとだけ変だから、普通な人からも、変な人からも変に見える。
 ちょっとだけ変な人は一番孤独なんだ。
 この人のあまりの孤独に絶句してしまった。

 アンダーソン(群馬)
 このおっさんロボットだな。ピッコリさんは貨物列車になりてぇええええ!!!って絶叫してたが、この人は蒸気機関車だ。
 まぁ、曲としちゃつまんないんだけど、あまりの鉄人っぷりで楽しめた。
 最初のおっぱい星人の歌がよかった。非常によく分かる。おっぱいは大きさじゃなくてバランスだ。そう。
 でかけりゃいいってもんじゃない。ホントにそうだ。カナダにいたとき、数多のおっぱいを眺めたが(いや、おっぱいだけじゃなくて全部眺めてるよ)、ホントにその通りだ。
 そうなんですよ……。

 YUKE。
 声枯れ枯れ。チバユウスケみたいになってた。
 でもって、本人は不本意だけど、非常にそれがかっこよくてな……曲やYUKEが持ってる色気がいい意味で昇華してた。
 そしてアレは伝わるな。
 見るからに気合入ってて、冴えまくる刃が炸裂していた。おお、ユク田雅志に……。
 鳴ってない方のボーカルも非常に良かった。声が枯れてると、これがあるからねー。
 でも耳鼻科は行った方が良い。

 チバ大三(東京)
 サバ道がかっこよすぎる。完全にライブの鬼だ、この人。
 チバサバァァァァ!!!
 チバサバァァァァ!!!
 チバサバァァァァ!!!
 サバ道。
 しばらく頭の中ぐるぐる回ってるわ。
 あとこの人のリフ全部かっこいい。ぶち切れている。独唱パンクを体現している。権化。独唱パンク大納言。恐るべし。

 みなこのイベントに宿る熱や美学に敬意を払っていることがよく伝わり、ステージがまとわる空気に痺れた。
 151回目かぁ……2000年からやってるとのことだから、概算で年に11、2回やってきたということか。すごいな。
 オルタナティブ弾き語りの祭典だった。あの場に入れたことを光栄に思う。
 感想一行で済ましちゃった人もいるけど、女の人であのパンクソウルは中々貴重。しかしもっといくらでも切れ味は上がる。ギターも歌も上手いからこそ、爆裂したらそれは強い技になる。精進してほしい。サトウ正春は山形にすっこんでろ。
 いい日だった。
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