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2013

メディアに見るマイノリティ

CATEGORYカルチャー
 最近流行の夏風邪といふものにかかつてみて、此れはかようにもしんどいもので冗談ですマジ勘弁して。
 で、仕事も幾つか休んで暇なのでドラマでも見ることに。
 テレビを見ないので、当然ドラマも見ない。見ないっていうか、テレビを持っていない。
 心のアンテナが生えてるので、気合を入れればWOWOWくらいは見れるんですよ。レアルのバーレーン戦とか見れるんですよ。サッカーは嫌いです。

 近年の邦画はマジでクソの風上にも置けないゴミばかり、というのが俺の持論。
 邦画はヒューマンドラマと特撮だけやってりゃいいんだよ。
 岩井俊二は好きだね。
 園子温が大嫌いなんですわ。害悪だと思うなぁー、あいつ。嫌いな理由は幾つかある。
 まず
 映画がつまらないことと、
 嫌いな奴が名前を挙げることと、
 ヒミズをゴミみたいな映画にしてくれたこと。
 最後が一番大きいな。殺したいよホントに。

 上から。映画としてちゃんと基礎勉強したのか? 意味不明で美しくないカットの多さにまず辟易する。話が基本的に荒唐無稽。映画はファンタジーであって、荒唐無稽なわけではない。クズが。
 エンターテイメント性も無い。センセーショナルな要素をパッと取り上げて、整えることをせずに無秩序に並べて2時間が終わる。
 自殺サークルはホントクソだった。こういうのが「センスある」で片付いた時代だったんだ。個人的にも許す。何故ならROLLYが良かったから。完全にROLLY劇場だった。ROLLY。すかんちの。いやーよかったよ、あそこ。あそこのためだけにこの映画撮ったんだったら、いいよ。でも多分違うなー。

 嫌いな奴とは、サブカル(俺この言葉好きじゃねぇ)やアングラ(この言葉は愛憎)に興味を示し、やたら分かったフリをするクソバカインチキゴミヤロウどものことだ。あいつらには何も分からない。大事なことや生まれた意味や理由、幸せ、絶対手に入らない。確実。なぜなら知恵遅れだから。かわいそうに。
 おまけに何故か、岩井俊二も挙げるわけだよ。ホントに理解してんのかよ!?と一番思うところ。対極っていうか、雲泥っていうか、石ころとダイヤの見分けもつかないのって目玉えぐりたいレベル。目を持って生まれてきた意味無いよ。本で言ったら絶対村上春樹好きだろ。キモッ。セックス好きなだけじゃん。オシャレっぽいから食いついてるだけじゃん。
 そいつら目玉えぐられ野郎どもが持て囃すのが、園子温というゴミ監督なわけだな。ゴミの上に立つゴミだ、こいつは。
 なんだかんだね、園子温ごときが好きとか言ってる奴ってね、何があろうがなかろうが生きていけるっていうか。実は器用っていうか。こういう奴らが本当のカルチャーを食い散らかしていくんだなァ。空しい。

 ヒミズに関しては、ホント、なんであの改悪が許されたのか。古谷実が許しても俺が許さない。っていうか古谷が許してたら俺は傷つく。
 いや、どう考えても漫画読んだあの印象は、あの映画にはならない。なんで震災と結び付けたんだ。病気か?狂牛病なのか?脳みそがスカスカのスポンジなのか?ゴミボブめ。
 震災はドラゴンヘッド見ればいいんだよクソが!!
 大体、なんで冒頭、主人公住田と友達正造の喋るシーン最初に持ってこないんだよ。あのシーンで始まらなかったらヒミズじゃねーだろ。キチガイか。発達障害か。親の愛情足りなかったのか。
 園子温は死ぬべきだわー。又吉イエスよー、なんとかこいつを火に投げ入れて殺して。

 恨み言が長くなった。ドラマの話だ。
 そう、なぜ邦画がクソなのか。それは日本がドラマ至上主義だからだ。
 結構日本のドラマは評価している。勿論クソドラマもいっぱいあるけど、そりゃどこだって同じだ。ドラマはクソが多いもんだ。

 いやーこれは面白い、国境を越えた面白さ、と思うのは結婚できない男とトリック。どっちも阿部寛か……阿部寛の出てるドラマは、ほぼ確実に面白い。いい仕事選んでるなーと思う。
 当たり前だけど、人間を描いている作品が好きなんだよ。映像で人間を描くってのはつまり、どういう生き方をしてきて、どういう考え方を持っていて、どういう信念、美学、哲学を物語に刻んでいくか。これがドラマ。
 前者はそれをね、上手いわ、結婚っていう制度や、その時代錯誤的な部分を取り上げて描いている。それは、嫌な同調意識を用いた共感ではない。

 トリックでは、単に面白い。笑えるね。ツッコミ不在なところもすごく良い。映画は客が突っ込めばいいんだ。
 好感度ではロシナンテの災難も良かった。けど名作というよりは、佳作であること、そして佳作の良さが愛おしい。動物ものは卑怯だから避けるけど、これはね、良いです。テーマソングも実は結構好き。

 世紀末の詩、も良かった。家なき子や未成年、高校教師、人間失格など、名だたる作品に関わる野島伸司氏脚本。実はそれ以外見たこと無いんだけど、勝手に集大成かな、と見てて思った。愛について寓話的に語っていた。テーマがビートルズの「LOVE」。クサすぎ。このクサさは好きだ。

 ザ・クイズショウも良かった。ラーメンズの方ね。片桐美仁の方。下手な役者よりよっぽど演技力がある。脚本も、片桐の見た目や、そこから連想するキャラクターを非常に上手く織り込んでいる。
 前半は、三十分枠の番組ということまで利用して展開していることに舌を巻いた。すごいんだ、スピード感が。マジで放送事故を見ている気分だった。
 後半は、そういうスピード感はダレちゃったけど、代わりにそこまでに蒔いた伏線をバリバリ片付けて惹き付けられた。これは参ったね。

 意外とアルジャーノンも好きだ。ユースケ・サンタマリア主演の。これは、映画版があまり好きじゃない、というのもある。いやね、いいんだけど、陰気すぎるというか、なんというか……まぁいい。
 日本のドラマは、扱ってるテーマはやばいくらい暗かったりダークだったりしても、結構暢気というか……平和な空気が漂っているように見える。それが鼻につく場合が多いんだけど、俺はこの作品はそれが丁度いいな、と感じた。
 まずね、池沼が主人公って段階でやばすぎるよ……ベルセルクばりの超絶ブラックストーリーしか想像できない……。聖者の行進もそうでしたっけね。
 あとは、この話独自の主人公の口癖やキャラクターと、ユースケ・サンタマリアの相性が非常に良い。本当に池沼に見えてくる。原作も映画版も知ってる上での視聴だったけど、珍しくこれが一番好きかもしれない。
 まぁこれは原作の出したアイディアやコンセプトが、燦然と輝いてるからだな。どれもいいと思う。
 池沼といえば、映画ギルバート・グレイプ(この映画すっごい好き)に出てくる、主人公の弟役のレオナルド・ディカプリオ。これも池沼役だったんだけど、凄かった。ユースケ以上。マジで池沼だった。びっくりした。「これディカプリオだよ」って言ったら絶対みんなビックリすると思う。

 そして新しく、俺のお気に入りに入りそうなのが、というか、まだ7話だけど入ることが決定したのがIWGP。池袋ウェストゲートパーク。なんぞこれ。面白すぎるんだけど。
 原作とね、コミカライズはちょっと読んだんだわ。駄目だった。ストリートギャング系って、ギリギリだと思うんだよな。形が変わっただけで、実質ただのヤンキー漫画だったり、見た目怖いのに人情モノだったりして。ちぐはぐすぎる。
 ドラマはいいね。大分キャラクターに手が加えられてるみたいだけど、クドカン辺りが何かしたのか? めっちゃ結果オーライだと思う。役柄にバッチリはまってるし。
 キングが割と味方っぽいのには仰天したけど。原作ではあんなに対立してたのに。
 配役もいいね。長瀬がイケメンすぎて惚れる。超かっこいい。
 窪塚もかっこかわいくて惚れる。かわいいよかわいい。
 あと佐藤隆太に笑った。もう駄目なんだよ、柳沢慎吾にしか見えなくて。金髪の柳沢慎吾。
 金髪の柳沢信吾「あばよ!」

 で、タイトルの話なんだけど、ドラマや映画では様々なマイノリティが出てくる。
 同性愛、虐待、自殺願望、心身の障害、コミュニケーション不全による引きこもりやニートなど。
 こういう人間は割とストーリーの中ではテンプレート化される傾向にある。絵でパッと分からせるには、当然もっともそれが多く取る形を映す必要があるのだな。
 例えばオタクなんかは、「今時あんなオタク殆どいないよ」とどれだけ主張したところで、永劫あの姿で映されるだろう。小太りか極端な痩せ型、不潔な髪、汚い肌やシャツイン、バンダナ、萌え系Tシャツなど。
 別にまぁ、それはいいんだわ。ただ、それで流入してくる奴ってなぁ、大概ただの邪魔者なんだよな、やっぱり。

 コンテンツの隆盛から衰退まで、を分かりやすく体系化した定型文が2chにある。

 面白い人が面白いことをする
 ↓
 面白いから凡人が集まってくる
 ↓
 住み着いた凡人が居場所を守るために主張し始める
 ↓
 面白い人が見切りをつけて居なくなる
 ↓
 残った凡人が面白くないことをする
 ↓
 面白くないので皆居なくなる

 中間や過程に差異はあれど、概ねこのような感じだ。非常に的確だと思う。
 昨今は特にこの流れが早いなー、と思う。あまりに一過性で消費が早い。インスタント。
 インターネットの弊害の一つだな。

 言うまでもなく、面白い人はマイノリティだ。
 そして、昔はマイノリティの人間に対して、実はこの日本は結構優しい国だったと俺は思う。
 ゲゲゲの女房関係のNHKのドキュメンタリーだかで、水木しげるがこんなようなことを語っていた。
 昔は夕方になったら子供は遊ぶのをやめて帰るもんだった。カラスが鳴いたら帰りましょう。その理由は、普通の子供がいつまでも遊んでいたら、普通じゃない子供が遊ぶ時間が無くなるからだという。
 つまり、片輪の子供や、知能に問題のある子などを遊ばせていたのだ。その姿を見かけてビックリした者が語ったものが怪談だったり妖怪だったりするし、また、子供を早く帰らせる口実として大人が考えたのも、やはり怪談だったり妖怪だったり。
 だ、そうだ。
 なんとも気の効いた話だ。今ではネットの刃がそういった闇を暴いてしまって、マイノリティな奴はどこだ、馴染めない奴はどこだと探している。今じゃそいつが妖怪だ、言うなれば。
 既存のメディアは意外と、そこに繊細かつ優しく沿っていたように思う。ドラマにしろ映画にしろ小説にしろ。でもネットにはそれがない。すごく乱暴だ。
 困ったもんだね。
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